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瞬きの季節

来ちゃった、世界をレンズ越しに見つめられる日が!

最初の写真は(ほんとは案内人のおじいちゃんに撮り方を教えてもらった時のはずなんですけど、Switchに自動保存されないことを大分あとから気づいたので、ちゃんと保存方法を知ってから撮ったものとして初めてなのは)、草原のマンタたちでした

頭の葉っぱと、大好きな草っぱら!朝露とかくれんぼができる、おきにいりの点燈夫帽子スタイルが確立してうれしい

すごい季節です。私たちが行ける世界はぐんと広くなり、息を切らして遊び回っても足りないほど。「あんな山のてっぺん、行けっこないよ!」そう思わせるような、うつくしく光る山には、おぼつかない道がありました。夜の砂漠で見た、大きな光る花も、そっと咲いていました。見たことのないもの、見覚えのあるもの、すべてに心がおどります。そう、見えることの愛おしさの再確認もさせてくれました。誰かが見ても見つけなくても、うつくしいものは確かにあるのだ、と。

さて、瞬(またた)きの季節。なんて、なんてこの世界らしい呼び方だろう!と心は、今度は飛び跳ねました。
案内人とおそろいの眼鏡は、なかなか新品感が抜けません。いつかぴたっと似合う時が来るのかな。



書庫の花々は、いつの間にか草原へと引っ越していたみたいですね。友達と「いなくなって、さみしい」と話していた花々。最終クエストで、雨があがって咲いた紫や青、白の花々を見たとき、じわじわとうれしくなったのを覚えています。君らはそこにいたんだね。
でも一度帰ってまた友達と来た時にはなくなっていて、たいそうショックを受けました。でも、そうか、花は枯れるし、また咲くものだったよね。おかげで友達と、またみんなと来て、また案内人のお願いを聞いたらいい、みんなでまた咲く花を見よう、とたのしみを作ることができました(ちなみにまだ行ってません、ワハハ)。

またね

シャッターをきるあの瞬間みたいに、まぶたが上がるたびいちいち視界に感動することはできません。だけど、日々のうつくしさを、日々のまたたきを、忘れずに見つけていたいなと、あらためて思いました。
ひどく心を動かされた人間は、まばたきを忘れ、もしくはまばたきしかできないほど無防備になります。そんな瞬間は、なんてことない日々や特別な時間にある光を、そっと受けて、きらりとしています。その光源は、きっと、あなたや私の目であり、心であり、生命そのものかもしれません。

忘れたくない光景を残せること、そのしあわせを、案内人はおだやかにカメラを手渡しながら教えてくれたのではないでしょうか。


いまだ整理しきれていないアルバムのせいで、あの愛おしい時間たちが、昨日のことみたいに思えて、泣けちゃうし、笑えちゃうんです。すてきなカメラをありがとう、たくさん使うね。

めったに見ないあの大きな花も、連峰にいたんだよ

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