なんだか気分がすぐれず、その気分のすぐれなさがいつものすぐれなさとはちょっと違っていたのでかかりつけ医を受診しました。

　結果、癌が再々発している可能性。と、その前に血液がえらいことになっていました。
　時間をかけてジリジリと調子が悪くなっていたのでそこまで切羽詰まって悪いとは思いもせず、かかりつけ医から速攻大学病院送りになりました。
　すぐに輸血のはずだったのですが、外来で見ていただいた先生の判断で点滴と飲み薬で一ヶ月かけて治療していきましょうということになりました。その一ヶ月の間に癌の検査も並行してやるらしいです。

　正直へこみました。
　先生の説明を聞きながら、勝手に涙が流れてきて、それを拭う気力もなくただもうダラダラと流れるに任せていました。
　一方で、ずっとそうなるんじゃないかと分かっていた自分もいました。そっちの自分は冷静でしっかりと話を聞き理解をしていました。
　そしてまた、そのふたつの状況と感情を俯瞰で観ている自分というのも存在していて、その自分はなんの感情もなく文字通り「傍観」していました。

　なにはともあれ、転職先で体調崩したり街中で倒れそうになったりなどの原因がわかってよかったです。健康診断では特に異常なかったんだけどなぁと思いつつ、ちゃんと予感が来てそれに気がつけてよかったです。

　南インドカレー以外あまりカレーと名のつく料理は好みではないのですが、検査の途中で病院を抜け出して食べたドライカレーが、それはそれは美味しかったです！
　スパイシーだけど辛くなくしっかりとコクがあって。午後から苦手な点滴もあったけどこのドライカレーを食べたら勇気とパワーが湧いてきたのでした。
　下を見ても上を見てもどっち向いてても時間は過ぎるし、落ち込んでも張り切ってもやっぱり時間は平等に過ぎる。それなら毎日いろんな楽しみをいっぱい見つけて、できるだけたくさんの時間を明るい気持ちで過ごしたいなーと思います。