⑤子宮全摘手術 手術当日


・手術室へ

看護師さんから移動しますよ~と言われて手術室へ。
歩いていきます。まだ元気だからね!
手術室の前に着くと本人確認、手術の内容を聞かれます。手術内容聞かれるので覚えていきましょう。私は「腹腔鏡手術で子宮全摘します」と答えましたが、子宮筋腫のため、も言った方がよかったかも?結構しっかり確認されました。

担当医と看護師さんから挨拶されて手術室へ。
明るい部屋の真ん中に小さなベッド。思ったより小さいな、と思いました。
ベッドに寝るよう指示されて横になるとテキパキと手早く心電図、血圧計、パルスオキシメーターなどが着けられていきます。
そしてこれから麻酔が入りますよ~。入るときちょっと痛むかもしれませんが問題ありませんからね~という声を聞きながら、あ、腕痛い!と思って痛いですという言葉を言っている途中で目の前が真っ白になって意識がなくなりました。

次の瞬間には「終わりましたよ~」と声をかけられている状態。
夢を見たという人もいますが、私は一瞬で時間が飛んだ感じ。目を閉じて次開けたら手術が終わってたので。

というか。
それどころじゃなく痛い!めっちゃ痛い!!
看護師さんに一番痛いの10だとしたら今どのくらい痛いですか?と聞かれて8か9くらい・・・と答えようとするも、喉が痛くて声があまり出ない。
それでもなんとか伝えて、痛み止めの点滴追加しますね~と言われるが、痛くて息が荒くなる。
手術後すぐはとにかく痛い!しか記憶ないです。手術なんてしなきゃよかったー!!と全力で後悔するくらいには。自分で望んだくせにな。


・手術直後

手術後はベッドに寝ている状態で目が覚めるので、そのまま病室へ。
足にはフットマッサージャー、心電図に酸素マスク、尿管カテーテル、点滴と色々着いているので動けません。
熱を測ると発熱していると言われるけど、痛みでそれどころじゃないので寝ているだけ。
手の近くにナースコールのボタンと、痛みが強いときに押すように言われる追加痛み止めのボタンを渡される。もちろん即押すが、一定時間は追加できないようになってますからね~と言われて軽く絶望・・・これ、効いてるの??

術後3時間は水を飲めないので、21時くらいにようやく水を飲む許可がでる。少しだけ水を飲むと思ったより喉が渇いていたのかほっとする。ここでウィダーインゼリーも飲む。
冷蔵庫で冷やしておいたので、冷たい感触が気持ちいい。

この頃には少し痛みは落ち着いているものの、別の問題が。
腰が、痛い!!
ずっと同じ体勢でいるからか、悲鳴上げそうなくらい腰が痛くて、でも動けなくて。
看護師さんに腰が痛くて辛いことを告げると寝返りしますか?と聞かれるが、そんなことできなくてですね・・・。難しいです、と言うと少し体起こしてみましょうか、とリクライニングで起こしてくれる。
これが助かった!20度くらいの角度だけど、上体が少し起き上がることで腰の負担が減って格段に楽に。

さて、以前手術の時間が遅くてよかったと書きましたが、その理由が以下です。

21時過ぎに看護師さんがきて、調子はどうですか~?ちょっと歩いてみます?と声かけられてふぁ??となる。
え、痛みで寝返りどころか動くことも困難な状態で、あるく、ですと・・・?
私の表情で察したのか、あ~でも今日は時間も遅いですし、明日の朝にしましょうか。今夜はゆっくり休んでくださいね~と言ってくれる。ありがとう!!

そう、手術後3時間たって水が飲めるようになるとでは歩いてみましょう!となるのです。もちろん術後早く歩いたほうが回復にはいいとわかっているが、歩くどころか起き上がることもできないんだが!?の状態で言われるとちょっと何言ってるかわからないんですけど、となります。(富澤さんボイス)

余談ですが、後日同室の方が早い時間に手術して部屋に戻ってきてからやはり歩かされていました。なんとその方食事も少しだけどしていた。
もちろん手術内容はわからないのでその方は負担が少なかったのかもしれないが、結構びっくりした。


・長い夜

入院中一番時間の流れが遅いのが、手術当日の夜でした。
痛みで寝るどころではない。でも何もできない。
スマホなんて触れません。手を使うのはナースコール押すか、痛み止め追加するときだけ。
尿管カテーテル入ってるのでトイレに行くことはないから動かなくて済むけど、暇、というか苦痛な時間。
痛みはめちゃくちゃ重い筋肉痛、みたいな感じです。ズキズキではない。ぐ~っと重い鈍痛。
ただひたすら痛みに耐えるだけの時間は本当に辛くて。
たまにふっと眠ったようなんですけど、一瞬意識とんだ程度なので寝たのかもよくわからず。時間もわからないですし。

術後なので看護師さんがこまめに様子を見に来てくれます。
熱測って、血圧測定して、水飲ませてくれたり、困ったことはないか聞いてくれたり。
仕事とはわかっていても、嫌な顔せず明るく丁寧に接してくれて本当に感謝です。看護師さんをはじめ、病院で支えてくださった皆様には頭が上がりません。辛いときでもスタッフの方たちがいたから乗り切れたと思います。


痛みでボロボロになりつつも、ようやく朝に。

次回に続きます。


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