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OCW2023参加レポート

こんにちは。
サービスイノベーション事業部の寒河江です。

オープン社内報には初参加となります。
特に目立ったところのない私ですが、やらかし率が若干高めなのが特徴です。

さて、今回はアメリカ ラスベガスで開催された「OCW2023
(Oracle CloudWorld2023)」に参加してきました。
OCW(以前はOOW)は、今回で2回目の参加です。
前回は、イベント参加中に脱腸になり、緊急入院する羽目になってしまい、オープニングセッションにしか参加できない、というありさまでした。
(手術費用が1000万超えていたのはいい思い出です。。)

思い出の残る病室
具のないスープとゼリー

そして、やたらと早口でジョークを交えて会話する看護師さん、英語だけのテレビ等々。
そんなこともあり、個人的にはリベンジ?での参加となります。

まずは、参加メンバーの紹介から、
吉弘 三男 社長
吉弘 京子 代表
吉弘 宗義 取締役
森田 直彦 副社長
宮原 裕司 常務取締役
髙木俊彦執行役員(中部支社長)
岩下 和裕 副本部長(デジタルサービスインキュベーション)

皆さん揃ってお酒好き、という共通点がありました。

OCW2023とは

オラクル社が提供している様々なクラウドソリューションの紹介や、最新の動向、そして今後の方針に関する共有の場となります。
また、オラクルのクラウドインフラストラクチャとクラウドアプリケーションについて、それらの構築を担当する我々エンジニアと、それらを利用するユーザの両者が集い、オラクル社とともに情報交換やコミュニケーションを取る場として提供されています。

現地ラスベガスには1万6千人以上が参加し、オンライン参加者は7千人以上、151か国から参加していたそうです。日本からは我々含め、200名以上が参加していました。
企画されているセッションも非常に多く、900以上の対面セッションが組まれており、デジタルセッションも200弱ほどあったそうです。
また、250社以上のパートナー企業が多くのブースを出展していて、会場はお祭りムードでした。

会場は「The Venetian Resort Hotel」内 カジノを抜けた先にありました
出迎えてくれるオラクル社のモニュメント出迎えてくれるオラクル社のモニュメント
会場はセッションやブースも混雑していました
基調講演の会場の様子


今回の視察の目的

オラクルとUSEの関係というと、どうしても「PeopleSoft」に注目が集まります。けど、実はオラクルのクラウドアプリケーションを利用してシステム開発をしている事業部や、クラウドインフラストラクチャを利用してシステム構築している事業部もあり、PeopleSoft以外でもオラクル社とは10年以上の長く太い関係を構築していたりします。

そんな関係であるため、
オラクル社をクラウドサービス提供者としてみた場合、AWSやAzure、GCPといった最大手クラウドサービスに対して、オラクル社がどういった方針で今後の展開を図っているのか。
また、開発者としてみた時にクラウドアプリケーションにどういったバージョンアップが予定されているのか。
あるいは、提案者としてみた時にクラウドアプリケーションでどういった機能が追加され、提案に利用できるようになるのか。

USEのビジネスに活かすために聞きたいことはてんこ盛りです。

OCW2023の発表内容について

イベント期間中は、多くの基調講演に参加してきました。
その中で、いくつか気になったものを紹介します。

オラクルの創設者Larry Ellisonさんの基調講演に参加しました。

ちょっと遠いですがLarry Ellisonさん

この基調講演は盛り上がっていました。Larryはオラクルの人気者です。
(今年の世界長者番付では4位になってました)
内容としては、以下のようなものでした。

・オラクル社もジェネレーティブAI(ChatGPTのような)に注力していて、NVIDIAと協業して世界最速のAIスーパーコンピューティングプラットフォームを提供する。
・APEX(オラクル社が提供するローコードアプリケーション)を劇的に改善し、開発スピードを向上させる。
・Autonomous Databaseの機能向上(JSONファイルからスキーマ自動生成等)
・次世代のデータ、分析、AIプラットフォームである「Oracle Fusion Data Intelligence Platform」の発表(医療、農業、災害や事故等で活用)
・マルチクラウド化として、マイクロソフトAzureで「Oracle Database@Azure」が利用可能となる。

ジェネレーティブAIに力を入れていく
オラクルとマイクロソフトの協業

この中で私が気になったのは、「APEX」のことでした。
これまで、いくつかのプロジェクトでAPEXを利用してシステム開発を行った実績があります。
私のAPEXの印象は、中身がPL/SQLで作られていて、JAVA等のコーディング経験がない人でもアプリケーションの構築ができる、ということと、OracleDatabeseに無料でついている安い画面開発ツール程度でした。

今回の方針発表では、そのAPEXが、AIを用いてシステムを自動生成することができるようにし、さらにJAVAアプリケーションとしてアウトプットが可能になる、というものでした。
基調講演以上の内容を知りたいと思い、基調講演後にAPEXのブースを訪問しようとしましたが、凄まじい人の壁ができていたため断念してまいました。
これからも情報収集していこうと思います。

他の基調講演では、オラクルクラウドを利用しているパートナー企業の代表者を招いてオラクルクラウドを利用して、どのように成長してきたのか、という話がありました。
招かれていたのは、Uber、AON(世界最大手の保険関連企業)、Loblaw(カナダ最大手の小売業者)、TIM Brasil(ブラジルの通信会社)、Emerson(米国の複合企業)、First Solar(米国のソーラーパネルメーカー)といった、名だたる会社が並んでいました。

5つの会社の代表者と対談

この中で気になったのは、Uberです。世界各国に導入している中で、ブラジル等で導入している「Uber motor」は、導入後、予測することができないくらい急成長したということでした。しかし、オラクルクラウドを採用してシステム拡張させることで、成長を予想することなく従来の方法とは違った形でビジネス自体を拡張させることができた、ということでした。さらに来年度は100%の成長を見込んでいる、とのことです。
さらにUberは、配車と食事のデリバリーだけではなく、物流全般のサービスとして広げていく(amazonみたいなイメージでしょうか?)ということで、ここでもオラクルのテクノロジーを活かしていく、ということでした。

OCW2023に参加して

今回のイベントでまず感じたことは、オラクル社の熱量・やる気でした。
クラウドの世界的なシェアでは、AzureやAWSの後塵を拝しているので、どうやって巻き返して行くのか、どの分野に力を入れていくのか、イベント前はそんなことを考えていました。
しかし、そんな後ろ向きな私の考えを笑い飛ばすように、「世界最速のAIクラウドを提供する!」や「ジェネレーティブAIを利用した様々なプラットフォームの提供を目指す!」といった、超前向きなものでした。
基調講演を開催する側、それを見に来ている側、どちらの熱量もすごかったです。
そんな熱量を現地で感じられたことは、非常に良い経験となりました。

また、キーワードとして「AI」「スピードアップ」「自動化」が、どの基調講演でもちりばめられていました。これからのシステム開発に携わっていくうえでは、切っても切れない関係になるんだなと改めて感じました。

最後に

今回訪れたラスベガスは、気温が35度くらいだったのですが、湿度がとても低く20%前後くらい。
ようは、汗をかいてもすぐ乾いてしまうため、かなり爽快でした。
ところが、訪問中の9/20(水)に2,3時間の大雨が降りました。(9月の雨は相当珍しいらしいです)
傘持っている人も見当たらなかったです。
車道も歩道も雨対策が取られていないようで、水浸し。。

私は雨宿りしている間に、スロットマシンに40ドルほど飲まれてしまいました。。

おまけに、ラスベガスで泊まったホテルは「Planet Hollywood Hotel」で私の部屋は最上階の36階!
真下に「ベラージオの噴水」を見ることができ、最高の景観でした!


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