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【おそらく日本初】TikTokで採用PRをするとどうなるのか?

みなさま、おはこんばんちは。iCARE社の踊るセールスアニマルこと中野雄介(@y0uth_K)と申します。遅ればせながらnote初体験、よろしくお願いします。

初投稿なので、簡単に自己紹介をば。わたしは健康管理HRTechサービス「Carely」を提供するiCAREで、「Vice President of Carely」という世界でひとつだけの謎の肩書を背負って働く20代童貞まちがえた男性です。主にセールスやマーケティングといったビジネスサイドが専門で、採用はまったくのドシロートです。

また、趣味は「全世界の中野雄介集め」でして、中野区の居酒屋中野塾さんで中野雄介が集う、中野雄介の中野雄介による中野雄介のための中野雄介会を開催しております。現在のメンバーは中野雄介、中野雄介、中野雄介、中野雄介、中野雄介、中野雄介、中野雄介、中野雄介、中野雄介の計9名となります。みなさんのお知り合いに中野雄介さんいらっしゃいましたら、ぜひご紹介くださいませ。


さて、今回筆を執ることになったきっかけですが、2018年8月から全4回に渡り、大人気動画共有コミュニティ「TikTok」を活用した採用PRを行いました。わたし調べですが、おそらく日本初。


このnoteでは、おそらく日本初の取り組みであるTikTok採用を行った中野雄介とiCAREが繰り広げた、ひと夏のGet Wildをお届けしてまいります。


TikTok採用にはどれだけの効果があったのか?

まずはみなさんが一番気になってる「どれくらい効果あったの?」という結論からお話しましょう。結論としては、6名の方に応募してもらいました。こちらからのスカウトはせず、すべてインバウンドでの応募でした。

また、全4回の動画公開で総再生回数は50,000回以上という結果に。Facebookで23,500回、Twitterで17,000回、TikTokで9,500回くらいといった感じの割合ですね。

KPIは特に決めていませんでしたが、まったく費用をかけずにここまでの露出量を獲得できたのは大金星と言える結果で、iCAREとしてはMy Revolutionの取り組みとなりました。


TikTokで採用PRを始めた理由

iCAREでは今年度に入ってから、事業拡大に伴い採用が一気に加速したこともあって、紹介会社さんとのお付き合いを増やすのはもちろんのこと、元々活用していたWantedlyやGreenといった採用媒体にも全方位で注力していきました。

しかしながら、そう簡単に上手くいくはずもありません。社会的な認知もなければ、得体すら知れないスタートアップのiCAREですから、多くの企業さんが必死のパッチで採用活動をされてる同じ土俵で戦っても、候補企業に入れてもらうことすらままならない。Don't wanna cryと言ったら余裕でウソになる状況です。

そんなときに、以前TikTokを試したわたしのFacebookを見ていた代表の山田から、こんな提案が。

TikTokで採用とかやってみたらおもしろいんじゃないの?

それだ!!それですよ!!それやりましょう!!

普段からムーンショットを繰り出すことも少ない、言うなれば片手落ちのタキシード仮面のような代表山田ですが、この時ばかりは思いもよらないCan’t Stop Fallin’in Loveな名案が出てきて、それまで重たげだったわたしのココロとカラダが一気にBody Feels EXITした瞬間でした。

採用というのは旧来、リクナビなどの採用媒体で募集を出す受動的な手法が主流でしたが、最近ではダイレクトリクルーティングやリファラル採用といった、企業が能動的に採用に動く手法も確立してきており、世はまさに大採用時代といえるでしょう。

その採用の嵐の中、「iCAREという会社が採用をしている」という事実をなにか別の方法と角度から伝える必要がありました。別の言い方をすると、マーケットインではなくプロダクトアウトの採用PRはできないものなのかと考えていたのです。その中で見つけたTikTokという手法は、採用を加速していかなければ成長が鈍化してしまうsurvival dAnceを体現するにうってつけの手法でした。

こうして、TikTok採用という冒険がDEPARTURESをしたというわけです。


全4回の動画で貫いた、たった一つのこと

前例のないTikTok採用の主演・企画・監督・編集を務める中で、わたしが唯一こだわったポイントがあります。それは、

「インパクトのあるおもしろい動画にすること」

です。これだけ。

企業フェーズにもよると思うのですが、テレビもねえラジオもねえ知名度もねえ得体も知れねえ系スタートアップのiCAREとしては、いの一番に圧倒的に目立つことが最優先でした。どの職種で募集しているか、どういう人を求めてるかを伝えるのは二の次で、先ずはiCAREという会社が採用している事実を知ってもらうこと。

そう考えたときに、従来のTikTokのようにカワイ子ちゃんに踊ってもらうのもありだったのですが、それではまたもやマーケットインになってしまい、インパクトに欠けてしまいます(それを観たい人もいたかもしれません)。であれば、人一倍内気で陰気で恥ずかしがり屋さんまちがえたCRAZY GONNA CRAZYなわたしが、そんじょそこらじゃ見かけないスーパーシュールな笑える動画製作のために一肌脱いでやろうじゃないの!という考えに至りました。

そう言うと「お前が出たかっただけだろ」って言われますが、ちゃんとした魂胆が実はもう一つありました。それは、あわよくば組織風土にフィットする人に振り向いてもらいたいということ。

これは自負があるのですが、iCAREという組織はわたしを差し引いても全体的にかなり賑やかなゴリラ集団のような組織です。それに加えて、豊富な多様性といったスパイスまで効いているため、ゴリラのサラダボウルのような組織なんです。仮にこのTikTokを観て応募が来たとしても、ゴリラのサラダボウルに少なからずフィットする人であろうという目論見も持っていました。

かくして準備は整い、採用TikTokerなかののEZ DO DANCEが開演します。ということでみなさん、ここから先はEZ DO DANCEを聴きながらご覧いただくことをオススメします。


鮮烈なデビューをかざった第1弾

第1弾はDA PUMPのU.S.Aに乗せて。これは紙芝居ということでかなり分かりやすいインパクトがあったらしく、この投稿だけで20,000回ほどの再生数に達しました。

投稿直後に社内でも一斉にシェアをしましたが、ピコ太郎の「PPAP」がジャスティン・ビーバーのリツイートによって一躍有名になったように、HARES西村さん(@souta6954)やポジウィル金井さん(@meiem326)が立て続けにリツイートしてくださったことが起点となって一気に拡散。「おもしろい!」「これは新しい!」「この会社たのしそう!」という反応がTwitterやTikTokからドサッと振ってきて、恋しさとせつなさと心強さを感じた鮮烈なデビューでした。


失意のどん底に突き落とされた第2弾

第2弾は、代々木競技場にてZOZOSUITSを着て全力疾走をするハレンチランを披露。周囲から主に軽蔑を含んだ視線をたくさん浴びました。

この第2弾、「自分は全力で走ったけど、このコンテンツだけだとどこまで走ってくれるのだろう?」と思い立ち、あえて社内のシェアを依頼せず投稿してみました。そうしたところ見事にまったく拡散せず。第1弾のデビューですっかり調子に乗っていたI'm Proudなわたしにとっては、今すぐにGOING GOING HOMEしたいくらいの散々な結果でした。

動画開始時に人が映っているのと映っていないのではエンゲージメントが変わるというマーケティング的観点は考えられるものの、やはりコンテンツだけの自走力も限られており、第1弾に社内メンバーで一斉に拡散をしたような発射直後の援助的なシェアがSNSでは大切なんだなと。

ちなみに、キープレイヤーズの高野さん(@keyplayers)にはいたく気に入ってもらえたらしく、高野さんのシェアでFacebookの再生回数が大きく伸びました。第2弾はおそらくHR界隈の方々が多く観てくださった気がします。


TikTokの仕様が変わってひたすら焦った第3弾

第3弾は、BOY MEETS GIRLの聖地こと渋谷のセンター街を選びました。この動画からは伝わりませんが、撮影をしてくれてる社内メンバーの後ろに若干の人だかりができるという。

前回の反省を活かし、最初からわたしが映ってる状態&投稿後の社内シェアを行いましたが、第1弾ほどのバズにはならず。Twitterで動画を投稿するとなぜか激しく画質が落ちるため(Facebookに比べたら段違いに落ちる)、つむった目にマジックペンで目を書いているという一番のおもしろポイントが伝わりづらかったのが反省点。

あと、第1弾のクリーンヒットはお盆の昼だったのが大きかったんだろうなと。第3弾は8月30日という月末のお昼だったので、観てもらえる時間ではなかったというのもバズが伸び切らなかった理由にはありそうです。

ちなみにこの第3弾の直前くらいにTikTokのアプリアップデートがあり、これまでFacebookやTwitterとも連携がしやすかった仕様が一転、連携が制限されるようになってしまい、投稿前日の夜はめちゃくちゃ焦りました。確かその夜はほとんど寝れなかったんじゃないかな。それくらいWOW WAR TONIGHTしてましたが、無事になんとか。


自然と全員参加していた第4弾

フィナーレとなった第4弾は、これまで主演を務めてきたわたしは撮影係にまわり、CXO3名を主演にしてみました。普段から「採用は全員でやるものよ!」と社内で吠えていたこともあり、CXOの協力はすんなり得られたのですが、あろうことか社内メンバー全員がBE TOGETHERしてくるという思わぬミラクルも起きました。その後のシェアにもすごく協力的だったり。全社でとりくむTikTok採用は、これまで関わってなかった社内メンバーが採用に参加しやすくなるきっかけにもなるかもしれません。

また、橋本さん(@hashimoto_pres)にアドバイスをいただいて、投稿のリプライにbosyuをつけてみたところ、そのbosyu経由でご応募いただいた方もいました。第2弾、第3弾はWantedlyの応募ページをつけてましたが、第4弾のbosyuの方がコンバージョンが高かったですね。


以上が、中野雄介とiCAREが全4回のEZ DO DANCEを通して展開してきたTikTok採用でした。これまでのハイライトをまとめてみます。

TikTokで採用PRをするのは社会的にも新鮮だった
・TikTok採用のエンゲージメントは自然と高くなりやすい
・TikTok採用は自社の雰囲気が伝えやすい
・ただし多くを伝えるには適さないので、条件などは書かないこと
・強力なコンテンツもシェアがなければ拡散しない
・社内のシェアを誘うには、巻き込んで当事者意識を持たせること
・投稿する日時は配慮すべし
・人が写っていないコンテンツは自走力が弱い

・まだ未接触の人たちにアプローチするなら、断然Twitterが便利
・インフルエンサーのリツイートはやっぱりめっちゃ強力
・Twitterの動画投稿は画質が落ちるので、細かい文字などは控える

・採用に限らず、会社のブランディングには強烈な効果があった

・動画視聴後の導線をしっかり作っておくべき。bosyuが良い。
・結論、TikTokと採用は相性がいい!


冒頭の繰り返しになりますが、未確認生命体スタートアップのiCAREにとっては、たとえば今回のTikTok採用が真面目な採用メッセージ動画だったら、ここまでの結果は間違いなく出なかったでしょう。前例のないプロダクトアウトの採用PRだったからこそ、TikTok採用は瞬く間に知名度を広げることができたOVERNIGHT SENSATIONな取り組みでした。

また、会社のブランディングにかなり貢献できた点も大きな収穫です。特にベンチャー・スタートアップ界隈のみなさんにはかなり多くの方に観ていただいたみたいで、いろんなところで「TikTok採用観たよ!」と言っていただきましたし、ベルフェイス西島さん(@NishijimaYuzo)に初めて会ったり、ユーザベース宇尾野さん(@Uonooo)に久しぶりにお会いできたのもTikTok採用のおかげでした。

そして何より、今回の取り組みが功を奏したかはわかりませんが、うんともすんとも動かなかったmasquerade状態の採用戦線も、この1、2ヶ月でかなり改善しました。新しい仲間が増えたことで、iCAREがこれからさらにGet Wildできる体制が整った平成最後の夏でした。


第4弾でアドバイスをいただいた橋本さんには、ご自身のメディアにも取り上げてもらって、なんだか気分はCAN YOU CELEBRATEな感じです。ありがとうございます。


iCAREのTikTok採用は一旦フィナーレを迎えましたが、いつの日かまた、必ず戻ってきます。
だって、小室ちゃんまちがえた安室ちゃんまたまちがえた採用TikTokerなかのは、NEVER ENDですから。

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