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Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew

2018 Winter Selection(1月15日〜2月25日)

橋本徹(SUBURBIA)を始めとする
「usen for Cafe Apres-midi」の選曲家17人が
それぞれのセレクトした音楽への思いを綴る
「Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew」

詳しい放送内容はこちら
D-03 usen for Cafe Apres-midi



橋本徹(「usen for Cafe Apres-midi」プロデューサー) Toru Hashimoto

寒い冬の季節に心に灯りをともせるような、メロウ&グルーヴィーな心地よい楽曲を中心に、今回も計34時間分を新たに選曲した。

金・土・日トワイライトタイムの特集は、僕の最新コンピ『Good Mellows For Afterglow Meditation』に収録したマーク・バロット「Winter Sunset Sky」にあやかり、“Good Mellows For Winter Sunset Sky”と題して冬の夕暮れの桃源郷のようなチルアウト・マジックアワーを演出している。

年末年始はニュー・アライヴァルが少なめなので、2017年11〜12月に発表された新譜を中心に構成しているが、何と言っても感激したのがLuedji Lunaの『Um Corpo No Mundo』。サンパウロの珠玉のような女性シンガー・ソングライターにしてアフロ・ブラジレイロMPBのブライテスト・ホープ。2016年暮れに初めてタイトル曲を聴いて以来、アルバムを待ち望んでいたが、ギターやパーカッションの豊潤なアンサンブルに伸びやかでサウダージ香る歌声が映える大名盤だった。アプレミディ・レコーズのA&Rが、チガナ・サンタナやイアン・ラセールの日本盤をリリースしたときに、プロデュースを手がけたSebastian Notiniと親交を深めている縁もあり、ぜひ日本盤CDにできないかと交渉を進めてもらっている(その際にはアナログもサバービア・レコーズで、というプランも温めている)。

そのLuedji Lunaにも匹敵する大名作だと断言したいのが、ロンドンの男性シンガー・ソングライターBruno Majorのデビュー盤『A Song For Every Moon』。アルバム・タイトルからも想像がつくように、僕のコンピなら『ブルー・モノローグ Daylight At Midnight』を愛する方には、絶対に聴いてほしいフォーキー・メロウSSW。ランディー・ニューマンからジェイムス・ブレイクまでを彷彿させる素晴らしさだが、何よりもチェット・ベイカーへの強い愛がそこかしこに感じられるから(アルバム未収の名クリスマス・ソング「I Think It Must Be Christmas」からも)、愛さずにはいられない。

ちなみにBruno Majorのアナログ盤は輸出禁止アイテムのようなので、お好きな方はがんばって手に入れていただきたいと思うが、無事のレコード入荷を歓迎したいのが、Inga(Madvillainのカヴァー「Strange Ways」が最高だった)ことSam Gendelの『4444』。ブラック・ミュージックとフォークロアとの必然的接近邂逅、などと絶賛されているが、彼は僕の2017年ベストワンMoses Sumneyの“Tiny Desk Concert”にも(ふたりは仲のよい友人だそう)、ハープのBrandee Youngerらと共に客演していたので、ぜひ観てみてほしい。

そして今年最初の大推薦CDと言えるのが、テルアヴィヴからベルリンに渡った才女J. Lamotta Suzumeの『Conscious Tree』。ラス・Gやイラ・Jとのコラボレイションでも注目を集めるビート・メイカーでありシンガー/MC/マルチ・インストゥルメンタリストだが、彼女のファースト・アルバムがエリカ・バドゥ×ムーンチャイルド好き必聴の極上フューチャリスティック・メロウ・ソウル盤となった。ハイエイタス・カイヨーテやジョーダン・ラカイのファン、もちろんJ・ディラ・フリークにも薦めたい、これぞ“2010s Urban-Mellow”なセンスに満ちあふれていて、僕は限定150枚というヴァイナルもドイツの名門Jakartaから取り寄せてもらっているところだ。

やはりムーンチャイルド〜シャーデーを思わせる作風で、昨年末からアナログ盤をヘヴィー・プレイしているのがNoya Raoの『Icaros』。ゴーゴー・ペンギンやママル・ハンズといったUK新世代ジャズの精鋭が揃う英国のGondwanaレーベルからのハイブリッド&ビューティフルなネオ・ソウル〜R&Bバンドで、ジャジーなダウンテンポ〜エレクトロニカ風味の洗練されたサウンドに透明感あふれる女性ヴォーカルが素晴らしい。

この流れで紹介するなら、シネマティックでラグジュアリーでチルアウトなR&Bフレイヴァーを得意とするロンドンのDJ/プロデューサー、Joe Hertzのミニ・アルバム『Night / Daze』もお薦め。とりわけJamie Isaac(注目のサウス・ロンドンつながり)の歌声をフィーチャーした「One Another」は僕の大のお気に入りだ。近い路線ではデンマークのVeraのデビューEP『Good Job No Conversation』も、ジェイムス・ブレイク「Life Round Here」の鮮やかなリワークを始め、スムース&セクシーなエレクトロニック・ソウル×ラテンの風合いに、無国籍かつアーバンなソフィスティケイションが光っていた。

デンマーク発のアーバン・メロウ・ミュージックと言えば、やはりロビン・ハンニバルを思わずにいられないが、彼が制作したアウグスト・ローゼンバウム(Rhyeでも弾いている現行デニッシュ・ジャズの名ピアニスト)の傑作『Vista』に続き、Rhyeの待望のニュー・アルバム『Blood』(マイク・ミロシュが主導しているそう)もまもなく到着。相変わらずヴィジュアルも含め繊細な美意識に貫かれているが、「Please」「Taste」「Count To Five」に続く先行シングル「Song For You」が期待以上の絶品だった。

一昨年の「Closer」以来、どのシングルもRhyeを思い浮かべずにいられない(シャーデーを連想するシルキーな女声のような男声とスタイリッシュなアレンジはもちろん、美しいMVもしかり)ブリストルのHenry Greenも、新曲「Stay Here」〜「Another Light」を発表。これがまたしてもどちらもRhye好きど真ん中の逸品で、僕は最近あらためて、2010年代におけるRhyeやジェイムス・ブレイクの影響力は計り知れないな、と強く感じる音楽体験が続いている。

曲(EP)単位では、そのジェイムス・ブレイクによるドン・マクリーン「Vincent」のピアノ・カヴァーを筆頭に、チャンス・ザ・ラッパーの時代に相応しいElton & Bedows & Burns Twins「Combo ♯5」やUn Blonde「Never For The Ages」、コリーヌ・ベイリー・レイ×アリーヤと評されるRaveenaのラヴリー・オーガニック・ソウル「Sweet Time」とEP『Shanti』、ブラッド・オレンジのDev Hynesにフックアップされソランジュの名盤『A Seat At The Table』にも関与していたスターチャイルド&ザ・ニュー・ロマンティックの「Hangin On」、カッコイイとしか言いようがないケニア×UKジャズの秘宝Blinky Billの「Cc God」、そしてもちろん新しい年のスタートを高らかに昂揚させてくれたケンドリック・ラマー&SZA「All The Stars」といったところを愛聴しているが、特筆したいのがマッシヴ・アタック「Ritual Spirit」に抜擢されていたイースト・ロンドンのUKブラック・シンガー・ソングライターAzekelのEP『Chapter 1(Family)』。ナイジェリアにルーツを持ち、故プリンスにも高く評価されていたという気鋭の才能で、2017年に輝きを放ったMoses SumneyやSampha、Daniel Caesarらに続く存在として、その内省的なハイブリッド・ソウル・ミュージックから目が離せない。僕は真夜中のチルアウトの友として、特に「Don't Wake The Babies」を毎晩のように聴いている。

ヒップホップ/R&Bでは、「usen for Cafe Apres-midi」のセレクトには向かない曲も多いが、久しぶりのN.E.R.D新作で、ファレル・ウィリアムスの時代が必要とする核を提示する才覚に感心した(当然「Happy」とは逆のヴェクトルになったわけだけれど)。メインストリームではミゲルにも触れたいところだが、“ロマンティック・ムーヴメント”を標榜するジェシ・ボイキンスが2016年夏にミックステープとして発表して僕もよく聴いていた『Bartholomew』(メラニー・フィオナ/シド/アイザイア・ラシャド/リトル・シムズ/ドニー・トランペット/ノーネイムらとのコラボ集)が、Def Jamからオフィシャル・リリースされることになったのが嬉しいニュース。モダン・ヴィンテージ・ソウルからラップまで自在にこなすNYのマルチ・ミュージシャンによるプロジェクトSulu And Excelsiorの『Eddie Romero』もグッド・ヴァイブ盤で、中でも「Misery Luv」はFree Soulファン昇天のグルーヴィー・メロウ・ナンバーだった。付け加えるなら、熱心なFree Soulフリークにはメイヴィス・ステイプルズやママズ・ガン、ブロウ・モンキーズの最新盤も気にしてほしいところ。

NYと言えば、年の瀬ぎりぎりにドロップされたフランシス&ザ・ライツの『Just For Us』も、冬休みの静かな夜によく似合っていた。チャンス・ザ・ラッパーやカニエ・ウェスト、ボン・イヴェールとのコラボレイションで名を馳せたが、今作もラストに置かれた最も好きな「Cruise」のプロデューサー・クレジットにボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンの名を発見して心躍った。一方NYクロスオーヴァー・ハウスの雄ジョー・クラウゼルのオーガニック・サイド、メンタル・レメディーのファースト・アルバム『Journey To Noi』も日本盤オンリーで登場。僕のコンピ『音楽のある風景〜冬から春へ』のオープニングを飾った名曲中の名曲「The Sun The Moon Our Souls」を皮切りにこれまでの集大成的な内容で、もちろん今回のセレクションでも大活躍してくれている。

季節柄フォーキーなSSW系も重宝していて、スフィアン・スティーヴンス/グレイ・レヴァレンド/ビル・マッケイ&ライリー・ウォーカー/ノヴォ・アモール&エド・タレット、そしてアーサー・ラッセルをも思わせるArt Feynmanの名を挙げたいが、2017年ベスト・セレクションにうっかり入れそびれたMaJLoとLeif Vollebekkの心に染みる素晴らしさも強調しておきたい。前者はジャズ・ギタリストの素養も持つポーランドの男性シンガー・ソングライターで、ジェイムス・ブレイクとも共鳴するような「Fake Words」などの好曲が並ぶ『Over The Woods』は、ジャケットも素敵な隠れ名作。後者は“ブルー・モノローグ”を愛するジムノペディストならあの名曲「1921」を忘れることはないはずのカナダのシンガー・ソングライターで、『Twin Solitude』というアルバム・タイトルも実に彼らしい。

ジャズでは、フォーキーSSWとも共振するパンチ・ブラザーズでもお馴染みのマンドリンの名手、クリス・シーリのブラッド・メルドーとの共演盤に続く2017年の2作目『Thanks For Listening』(いいタイトル)が好感度大。やはりNonesuchからのリリースで、ベースはアラン・ハンプトン。注目度が高まっているUKジャズ・シーンのホープ、エズラ・コレクティヴは2枚のEPがまとめて日本盤CDに。LAジャズ・シーンで注目したいマイク・ルブランは、ムーンチャイルドのアンバー・ナヴランが参加した「Going Through The Emotions」やビーチ・ボーイズ「Surfer Girl」のカヴァーがナイス。来日も話題になったポスト・ロック×フリーなマカヤ・マクレイヴンに、フリー系女流フルート奏者ニコール・ミッチェルと伝説のポエトリー偉人ハキ・マドフブティの共演作と、シカゴ勢も充実。多作ぶりに磨きがかかっているクリスチャン・スコット、ニューEPからの先行曲「Rays Of Light」を今までになく気に入っているティグラン・ハマシアンも聴き逃せない。

ラテン・アメリカに目を移すと、ブラジルでは前述のLuedji Lunaは別格としても、ミナス〜サンパウロを結ぶブラジルSSWのホープCesar Lacerdaの『Tudo Tudo Tudo Tudo』が、アコースティックで歌心あふれるファンタジックな好作だった。同じくミナス出身でサンパウロで活躍するピアニスト/シンガー・ソングライターRafa Castroの『Fronteira』も、シネマティックなミナス・サウンド×ブラジリアン・チェンバー・ジャズという趣きの現代MPBの良心で、歌姫モニカ・サウマーゾまでも参加。アルゼンチンの鬼才サンティアゴ・ヴァスケスの空間演出も光るインディー・クラシックとの同時代性を感じさせたヴィトール・ハミル(Satolepレーベルからのリリースで、その名も「Satolep Fields Forever」がハイライト)、期待に違わぬミルトン・ナシメント集となったゼリア・ダンカン&ジャキス・モレレンバウムと、ヴェテラン勢も出色の出来映えだ。そしてNYを拠点に活動するブラジル人女性作曲家/サックス奏者Gaia Wilmer率いるVitor Goncalvesも含むオクテットの『Migrations』は、たおやかでしなやかな心洗われる美しい管楽アンサンブルとエルメート・パスコアル的なスリルあふれるグルーヴが共存する、ブラジル×NYジャズの掛け値なしの傑作。

アルゼンチンではやはり、6年ぶりの来日公演で多くの音楽ファンの胸を震わせるだろうカルロス・アギーレの『Calma』を。ECMにも通じる、という声も聞かれる、ジャズ・トリオ編成による“言葉のない詩”のような静穏の音楽だ。カルロス・アギーレが信頼する仲間たちの作品を届けてくれるShagrada Medraからは、フルート/ウィンウッド奏者のLuis BarbieroとピアニストのSebastian Benassiの、共にこのレーベルらしい音を慈しむような好盤が。デビュー作に好感を抱いていたCribasがメンバーも変わってより深淵な表現へと向かったセカンド、ギジェルモ・クレインの愛弟子によるBruno Delucchi Grupo、アカ・セカ・トリオ/リリアナ・エレーロ/リト・ネビア/ホルヘ・ファンデルモーレ/エルナン・ハシントなどが客演したギタリストのErnesto Snajer、コンテンポラリー・フォルクローレ勢の活況を映してMaria y Cosechaにも触れておこう。

その他の地域では、メキシコのSilvana Estradaの「Lo Sagrado」がこれまたとにかくカッコイイとしか言いようがないキラー・チューン。2017年初頭に出た『Ashe』も名盤だったキューバ×スペイン×ラテン・ジャズのMichael Olivera Groupの『Oasis』も相変わらず好調。カタルーニャを代表するギタリストToti Solerが双子の孫に捧げた『Twins』、Bruno Pernadasで知られるリスボンの新進インディーPatakaからのカラフルなマルチ多重録音によるポルトガルSSWデュオBenjamim / Barnaby Keenの『1986』、イスラエル出身のクラリネット〜マルチ・リード奏者であり才女Anat Cohenによるコスモポリタンなテンテット編成(ここにもVitor Goncalvesが)のラージ・アンサンブル『Happy Song』など、他にも紹介したい盤は尽きないが、ずいぶん長い文章になってしまったので、今回はこの辺で。今年もよろしくお願いいたします!

V.A. 『Good Mellows For Afterglow Meditation』
Luedji Luna『Um Corpo No Mundo』
Bruno Major『A Song For Every Moon』
Sam Gendel『4444』
J. Lamotta Suzume『Conscious Tree』
Noya Rao『Icaros』
Joe Hertz『Night / Daze』
Rhye『Blood』
Azekel『Chapter 1 (Family)』
MaJLo『Over The Woods』
Chris Thile『Thanks For Listening』
Cesar Lacerda『Tudo Tudo Tudo Tudo』

Dinner-time 土曜日22:00~24:00
Cafe Apres-minuit 日曜日0:00~10:00
Brunch-time 月曜日10:00~12:00
Brunch-time 火曜日10:00~12:00
Brunch-time 水曜日10:00~12:00
Brunch-time 木曜日10:00~12:00
Twilight-time 月曜日16:00~18:00
Twilight-time 火曜日16:00~18:00
Twilight-time 水曜日16:00~18:00
Twilight-time 木曜日16:00~18:00
特集 金曜日16:00~18:00
特集 土曜日16:00~18:00
特集 日曜日16:00~18:00



本多義明(「usen for Cafe Apres-midi」ディレクター) Yoshiaki Honda

昨年の年の瀬の慌ただしかった時期に、一服の清涼剤というか、爽やかな風のような束の間の心地よさを与えてくれたPatricio Pietrek Grupoの『Pajaro Azul』。アルゼンチンのグループの初となるアルバムのようですが、ブラジルのミナス音楽にも似た美しさや清涼感を感じる自分好みの傑作でした。この作品を届けてくれた大洋レコードにも感謝です。今年も本作のような、たくさんの素晴らしい音楽に出会い、「usen for Cafe Apres-midi」を通して全国のリスナーの皆さんに届けられたらと、改めて思いました。

Patricio Pietrek Grupo『Pajaro Azul』

Lunch-time~Tea-time 木曜日12:00~16:00
Lunch-time~Tea-time 金曜日12:00~16:00
Lunch-time~Tea-time 土曜日12:00~16:00
Lunch-time~Tea-time 日曜日12:00~16:00



中村智昭 Tomoaki Nakamura

あけましておめでとうございます。新たな年最初の選曲は、昨年末にリリースされた『Bar Music 2017 Portal to Imagine Selection』を軸に、2017年によく聴いていた作品を目の前に並べ、一筆書きのような感覚で行いました。2018年もあなたの暮らしに、豊かな音が溢れますように。

V.A.『Bar Music 2017 Portal to Imagine Selection』

Dinner-time 月曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 火曜日0:00~2:00



添田和幸 Kazuyuki Soeta

個人的に冬選曲の定番として長いあいだ愛聴している、Art Of Noiseの『In Visible Scilence』が昨年デラックス・エディションとしてリリースされたので、2018年最初の一枚として選んでみました。お目当ては“Mr.マリック”のテーマ曲「Legs」ではなくて(笑)、様々なサンプリング・コラージュの中で光のように鳴り響くヴィブラフォンの音色が美しい「Eye Of A Needle」。30年以上前の曲ですが、最新の楽曲とシームレスにつながる稀有な一曲だと思います。

Art Of Noise『In Visible Scilence』

Dinner-time 火曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 水曜日0:00~2:00



中上修作 Shusaku Nakagami

北欧ジャズ・シーンはいつも気になる存在だが、時にびっくりする才能に出会ったりする。本作は2014年にドイツのACTレーベルからリリースされた、レーベルの顔でありピアニストであるイーロ・ランタラが2人のストリングスを率いて仕上げたポップな作品。欧州らしくクラシックを素養とするジャズを下敷きにしているが、ACTらしい「ひねり」が効いており、聴いていて楽しくなる。白眉はピアノがぴょんぴょん跳ねる「ハッピー・ヒッポ」。イーロがヘルシンキ出身だけにムーミンを意識したのかも。夜の寒い季節は美味しく栄養満点な食事を摂り、心の栄養にはよい美術と音楽を。本年もヨロシクお願いします!

Iiro Rantala『Anyone With A Heart (With Adam Baldych & Asja Valcic)』

Dinner-time 水曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 木曜日0:00~2:00



髙木慶太 Keita Takagi

これまで主張なき饒舌をモットーとしてきましたが、今年は控えめであることから軸足を離し、聞こえるから聴かせるへ、モデル・チェンジをしたいと思います。
ストリーミングに対してヒューマンメイド・チャンネルがどう並走するかの個人的な答えでもあります。

原摩利彦『Landscape In Portrait』

Dinner-time 木曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 金曜日0:00~2:00



FAT MASA

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
2月リリースのアルバム『Blood』が待ち遠しいRhyeの「Taste」。期待裏切らないRhye節がちりばめられており、フルでアルバム聴きたくなってしまいます。早くも今年の年間ベストの予感。

Rhye『Blood』

Brunch-time 金曜日10:00~12:00



三谷昌平 Shohei Mitani

あけましておめでとうございます。2018年年始にあたり、最初にピックアップさせていただくのは、カマシ・ワシントンのミニ・アルバム『Harmony Of Difference』から「Truth」です。この曲はカマシが「対位法(類似性と差異のバランスを取る中で異なるメロディーの間でハーモニーを生み出す芸術)」の可能性を追求した壮大なナンバーです。実は2017年ベスト・セレクションに入れたかったのですが、13分30秒という長尺だったため、泣く泣く外した作品でした。そんなこともあって、2018ウィンター・セレクションでは本曲を中心に前半の構成を考えました。アラン・ミヨン率いるコルテックスの「Chanson D'Un Jour D'Hiver」とマシュー・ハルソールの「When The World Was One」という、いずれも美しいメロディーが印象的な楽曲を前後に配しました。ぜひ聴いていただければと思います。皆様、今年もよろしくお願いいたします。

Kamasi Washington『Harmony Of Difference』

Dinner-time 金曜日18:00~22:00



渡辺裕介 Yusuke Watanabe

皆様あけましておめでとうございます。
我がお店「STEREO」は16年目。オープニング・レセプションで橋本さんがDJして16年。いろいろな人や音楽と出逢い別れ素晴らしい時間でした。という気持ちの集大成としてレコード屋「LIVING STEREO」からのLIVING STEREOレーベルを立ち上げ、第1弾として九州・鹿児島で活躍するBLACKTAPE(ヴォーカル/ベース/ピアノ)の名曲「Dadadah」を7インチ・カットすることになりました(東洋化成さんに大感謝)。そしてリリース・パーティーを開催しようじゃないかと我がお店で「Suburbia Suite」と題したイヴェントを2/12に開催いたします。ライヴはBLACKTAPEとネオ・トリップホップMelotronmelonなど。そしてDJは、橋本さんと私。「STEREO」16周年にまた16年前と同じDJブースで橋本さんと共演できるのはこの上ない幸せです。ということでよろしくお願いします。
2018年ウィンターは、じっくり少し冬の寒さを感じながら部屋の温もりを味わえるイメージで選曲。やはりRyan Driverではじめました。ここ近年のゼロ・ミュージック(可もなく不可もなく心地よい穏やかなビート・ミュージック」に、もう9枚目のアルバムのStars。The Smithsの「This Charming Man」のカヴァーが懐かしいです。そんな彼らの80年代への愛情を含んだ心地よいゼロ・ミュージックは見事な出来。と言いながらも、昨年はプログレッシヴ・ロック、今年はすでにガレージ・ロックに夢中。と言いながらもアプレミディ・ガレージを探しているのでありました。今年もジャンルレスなアプレミディ選曲をお楽しみください。

BLACKTAPE『Sleeper EP』
Stars『There Is No Love in Fluorescent Light』

Dinner-time 金曜日22:00~24:00
Cafe Apres-minuit 土曜日0:00~2:00



富永珠梨 Juri Tominaga

新しい一年の始まりですね。今年も、「usen for Cafe Apres-midi」を聴いてくださる皆さまが、新春の澄み切った青空のように、晴れやかな気分になれる選曲を心がけていきたいと思います。2018年もどうぞよろしくお願いいたします。
2018ウィンター・セレクションのベストワンには、アメリカ出身のシンガー・ソングライター、Sam Amidonが2013年にリリースした『Bright Sunny South』をセレクトしました。儚く物憂げな雰囲気の中に、強さと温かさを感じさせる、彼の飾らない歌声と、アコースティック・ギターを主調に、ピアノ、トランペット、バンジョー、フィドルなどの、素朴で味わい深いサウンドが、胸の奥にじんわり染みわたる、どこか郷愁を誘う一枚。灰色の雲の切れ間から零れ落ちる、真冬の柔らかな陽射しのように、聴く人の心を静かに温めてくれる、私の中では「冬のリヴィエラ」的傑作です。

Sam Amidon『Bright Sunny South』

Brunch-time 土曜日10:00~12:00



小林恭 Takashi Kobayashi

本年もカフェ・アプレミディ・チャンネルをどうぞよろしくお願いします。今年最初のレコメンドは、1983年に発表されたECMやパット・メセニー、ブラジル音楽などに影響を受け、多国籍なエスノ・ミュージックでありながら洗練された、まさに現代のバレアリックな音楽と呼応するハイチ産の一枚を推薦します。Joel WidmaierとMushy Widmaier兄弟が中心になって1982年に結成され、フランスの新興復刻専門レーベルGranit Recordsから昨年に待ちに待って再発されたこの一枚は、洗練された演奏にジョエルのヴォーカルがからみ、ジャケットが醸し出すサウダージな気分になる秀作が詰まった素敵なアルバムです。異種混合なクレオール・ジャズと後に呼ばれた名演がここに繰り広げられます。皆様もぜひ耳を傾けてみてください。

Mushi & Lakansyel『Kote Ou?』

Dinner-time 土曜日18:00~22:00



ヒロチカーノ hirochikano

2018年、新たな気持ちで迎える新年の初めに紹介する1曲は、イントロが流れた瞬間Kings Of Convenienceを初めて聴いたときと同じ音の香りがしたHollow Covesの「Coastline」。同曲が収録されているファースト・アルバム『Wanderlust』は、無垢で繊細な彼らのサウンドの魅力が詰まった素晴らしい内容ですので、ぜひ機会があればチェックしてみてください。Hollow Covesはオーストラリアのブリスベン出身とのことですが、昨年同様に今年もオーストラリアのインディー・シーンからも目が離せない1年になりそうですね。そしてもう1曲紹介したいのは、カエターノ・ヴェローゾの影響を感じるギターの旋律とサウダージ感あふれる唄声が心に残ったウェールズ出身のAli Laceyのセルフ・ユニットNovo Amorの「Weather」。こうして音だけで繋いだ2曲のジャケットを並べるてみると、地球の表と裏ほど離れた国の作品と思えないくらい、アートワークにも共通のセンスを感じますね。他にも、ここ最近出会った叙情的SSWやオルタナ系フォークの新譜を中心に、切なさの中にもどこか心温まるような冬味のブランチ選曲をお届けします。

Hollow Coves『Wanderlust』
Novo Amor『Woodgate, NY』

Brunch-time 日曜日10:00~12:00



吉本宏 Hiroshi Yoshimoto

冬の西海岸沿いを走るクルマのカー・ラジオから聴こえてくるのはShoos Offのひんやりとした風のようなフレッシュなサウンド。パット・キリーンの甘く小粋な歌声がLAの風をまとうように軽やかに響く。

Shoos Off『Celebrity Crush』

Dinner-time 日曜日18:00~22:00



高橋孝治 Koji Takahashi

毎年のことながら思うことですが、あっと言う間に一年という時が流れ、平成という元号も30歳を迎える2018年という新たな年に突入しました。そして新しい年を迎えるにあたって、多くの方が年末に大掃除をして気持ちよくお正月を迎えているのではないでしょうか? しかしこのコメント欄をご覧になる方の中にはレコードやCDをたくさん所有している方も多くいると思われ、さぞ皆さんコレクションの整理には苦労しているのではないかと思います。自分の場合は根が几帳面な性格ゆえ(神経質とも言いますが……)年々たまっていくレコードやCD類は、棚に入りきらなくなったら新たに棚を増設してはちゃんとその中に収納しているのですが、もうひとつの性格として根が貧乏性ゆえ(泣)手に入れたものを一度も手放すことができず、断捨離というものには無縁で物は増え続ける一方です。そのコレクションの数と自分の年齢を考えたら全てを観聴きし直すことは不可能なことはわかっているのですが。後のことも考えて少しは手放すことも考えなきゃいけませんよね(泣)。とは言いつつも、今のところそんなことは微塵も考えておらず(笑)、今年もいろいろと物を購入していくとは思いますが、宝の持ち腐れとならないように、コレクションの中から最近ではあまりセレクトする機会に恵まれず、さらに時期的に考えて再評価もまだされていない(であろう)2000年から2010年ごろの作品を中心に、その素晴らしさを再認識する意味も込めて今回4時間のセレクションをしてみました。
まずは2007年のモール・ミュージック・レーベルのオムニバス盤『A Number Of Small Things』に収録されていたIsanによるエリック・サティの「ジムノペディ 第1番」のカヴァー作品をイントロに、英国出身のシンガー・ソングライター、トム・マクレーの2000年に発表されたデビュー・アルバム『生への癒し』より、魂が身体を離れた死後の世界を美しく表現した「2nd Law」から、SEとして使われている通信効果音の使い方がその「2nd Law」とよく似ているローレル・ミュージックの「No One Wants Forever ♯2」に繋げました。そして映画『エイプリルの七面鳥』のサウンドトラックよりモーマスをゲスト・ヴォーカルに迎えたThe 6thの「As You Turn To Go」や、2009年に31歳という若さで不遇の死を遂げた「天使のファルセット」を持つシンガー・ソングライター、ジェフ・ハンソンの「Nothing Would Matter At All」などのキラキラとした輝きを放つナンバーをセレクト。他にシルヴァー・シーズの「We'll Go Walking」、キッド・ライトニング「Lullaby For Griffin」、メラニー・ペン「Balloon」などの美しいワルツの調べを持つナンバーをちりばめ、ディナータイム前半のハイライトとして自分の中でエヴァーグリーンの響きを放つトライ・ミー・バイシクル「The Sodium Lights」やメルポ・メネ「I Adore You」、そしてエミリアナ・トリーニ「Bleeder」などをセレクトし、「usen for Cafe Apres-midi」の15周年を祝うアニヴァーサリー・コンピ『Music City Lovers〜Soundtracks For Comfortable Life』のためにわたくしがセレクトしたミントの『Grace』をインタールードとして挟みます。そして23時からのディナータイム後半セレクションは、こちらもいつ聴いてもその素晴らしさが色褪せないオールタイム・マイ・フェイヴァリットなランドン・ピグ「Falling In Love At A Coffee Shop (EP Version)」でスタートし、続けて今も新譜が出るたびにこのチャンネルで紹介しているサン・キル・ムーンの作品からは、個人的に彼らのアルバムの中で最高傑作だと思っている『Admiral Fell Promises』からタイトル・ソングをセレクトし、4月リリース予定のニュー・アルバムが待ち遠しいスコット・マシューズの作品からは名作サード・アルバム『What The Night Delivers...』より「Obsession Never Sleeps」を選びました。そしてこの男性シンガー・ソングライターの流れでJBM「Ambitions & War」、ジョナサン・ジェレマイア「A Solitary Man」などもセレクトしましたが、これらの作品もリリースされてから7年以上経過しているんですよね。しかし自分の中ではまだ最近リリースされたという感覚が残っているので、改めてその事実を知ると時の流れの速さというものに驚いてしまいます。
深夜0時スタートのミッドナイトからの選曲は、デザートショアの幻想的なインストゥルメンタル「Glasslight」をイントロに、2011年に放送されたBBCの『Secrets Of The Pop Song』という番組で初めて披露され、それを聴いたとたんに鳥肌が立ったことを鮮明に覚えているルーファス・ウェリンライトの「WWIII」でスタート。そしてイアン・アクセル「This Time Around」、トレイシー・ソーン「Oh, The Divorces!」といったピアノの旋律が美しい曲を繋げ、デビュー・アルバムを選曲仲間のヒロチカーノから聴かされ大感激し、以来ファンになったレジャー・ソサエティーの作品からは、こちらもワルツの響きが美しい「Although We All Are Lost」を選び、そのワルツの流れでマリー・ラーセンの「Under The Surface」へと繋げました。大好きなケイト・ウォルシュの作品からは2007年リリースのセカンド・アルバム『Tim's House』より、プロモーション盤という形で(ジャケットは2種類存在します)シングル・カットされた「Tonight」を選んでいるのですが、このシングル・ヴァージョンはアルバム・ヴァージョンと違い、タイトなバンド演奏による厚みのあるサポートのおかげでロック感が増し、よりドラマティックな仕上がりとなっております。特に後半の盛り上がり方は幸せな青春映画のエンディング・ソングを聴いているようで感動的です。そして昨年も新譜を発表するなど2004年のデビュー以来コンスタントに作品を発表し続けているアメリカはオハイオ州出身のシンガー・ソングライター、ジョシュア・ラディンのおそらく自主制作と思われる2004年リリースのレアなデビューEP『First Between 3rd And 4th』より、スミスのカヴァー作品の中では最高峰のひとつだと思う「Girlfriend In A Coma」も久しぶりに選んでみました。ミッドナイト後半はスパロウ・ハウス、マウンテニアー、ロニー・ディアなどといったアーティストの作品を棚から引っ張り出してセレクトしましたが、これらの作品もたぶん10年ぶりくらいに聴き直したんですよね(笑)。そしてセレクションの締めとして映画『パリ・ジュテーム』に提供されたファイストの「La Meme Histoire (We're All In The Dance)」を選んだのですが、この作品のこぼれ話をひとつ。実は先に述べた「usen for Cafe Apres-midi」の15周年を祝うアニヴァーサリー・コンピ『Music City Lovers〜Soundtracks For Comfortable Life』の為に最初にわたくしがリクエストを出したのがこの作品でした。この曲は映画のサウンドトラックにはフランス語と英語の2ヴァージョンが収録されているのですが、2006年にフランス・オンリーで配布されたプロモーション盤の中には、劇中に流れるものと同じフランス語と英語が交互に歌われる貴重なヴァージョンが収録されていました。そしてこの貴重なヴァージョンでアニヴァーサリー・コンピに収録を申請したのですが、残念ながら使用許可が下りませんでした(ちなみにこれ以外のファイストの作品は全て使用OKでした)。したがって第2候補であったミントの「Grace」という作品が収録されることになったのですが、このミントの作品も実はフィジカルな媒体ではCD-Rという形のものでしかリリースされていなかったので、一応世界初CD化ということになり、ちょっとは付加価値のある収録曲になれたのではないでしょうか?(笑)
ということで今回はいつもと少し趣を変えて選曲をしてみましたが、たまにはこんな風に長いこと棚の中に眠っている作品に再度スポットを当ててみるのも良いですね。おかげで今回は選曲中にテンションが上がる瞬間が何度もありましたし、なんといっても音楽にはアスリートの世界と違い、いくら時間が経過しようとも戦力外なんて言葉は存在せず、素晴らしい作品はいつでも人の心を幸せな気分にし、そして時にやさしく癒してくれることを再認識できました(笑)。

V.A.『A Number Of Small Things』
Tom McRae『Tom McRae』
Melanie Penn『Wake Up Love』
Try Me Bicycle『Voicings』
Emiliana Torrini『Me And Armini』
Mint『Cardboard Rocketships』
Landon Pigg『Falling In Love At A Coffee Shop』
Sun Kil Moon『Admiral Fell Promises』
Rufus Wainwright『Vibrate - The Best Of Rufus Wainwright』
Kate Walsh『Tonight』
Loney, Dear.‎『Loney, Noir.』
Feist「La Meme Histoire (We're All In The Dance)」

Dinner-time 日曜日22:00~24:00
Cafe Apres-minuit 月曜日0:00~2:00



山本勇樹 Yuuki Yamamoto

本年もどうぞよろしくお願いいたします。新しい年を迎え、今年もどんな音楽に出会えるのかと、わくわくする気持ちでいっぱいです。街の風景に少しでも彩りを添えられるような選曲ができればと思います。さて、そんな気持ちの中、今回は冬の寒さを和らげてくれるような、リリカルなジャズとフォーキーなシンガー・ソングライターを中心に、ハートウォーミングな楽曲を集めてみました。僕の担当している時間は、ランチタイムからティータイムにかけての、午後帯なので、そこにフィットするように冬の柔らかい陽射しをイメージしています。グレゴリー・アラン・イサコフの「Saint Valentine」は、まさにそういう素敵な曲で、カフェオレのようなマイルドな旋律と、ジェントルな歌声にうっとりさせられます。

Gregory Alan Isakov『Gregory Alan Isakov With The Colorado Symphony』

Lunch-time~Tea-time 月曜日12:00~16:00



武田誠 Makoto Takeda

カエターノ・ヴェローゾとゼー・ミゲル・ヴィズニキが音楽を担当した、ブラジルが世界に誇るダンス・カンパニー=グルーポ・コルポの2005年初演の演劇作品『Onqoto』のサウンドトラック。前衛舞踏の劇伴らしく、ブラジル音楽の多彩な要素を現代音楽的に解体・再構築した音響作品に仕立て上げられてはいるものの、カエターノがヴォーカルをとる作品の穏やかで透明な美しさは格別。その静謐としたゆるやかなミニマリズムは、氷が柔らかく溶解していくように冬の澄んだ空気に溶け込んでゆく。

Caetano Veloso e Jose Miguel Wisnik『Onqoto』

Lunch-time~Tea-time 火曜日12:00~16:00



waltzanova

新しい年を迎え、2018年が始まりました。今年もどうぞよろしくお願いします。ウィンター・セレクションは年の瀬の一番忙しい時期に選曲をしているのですが、放送時期にヴァレンタインが入っているということを過去2年わりと失念していて(選曲家としてお恥ずかしい話ですが……)、今年初めて自覚的にヴァレンタインにふさわしいセレクションを組むことができたと思っています。
ということで、今回の一枚はミニー・リパートンのエヴァーグリーン・クラシック『Perfect Angel』のデラックス・ヴァージョンにしたいと思います。CDはオリジナルとボーナス・ディスクの2枚組で、その目玉と言えるのが「Take A Little Trip」のスティーヴィー・ワンダーとデュエットしたヴァージョンです(もう一つの目玉は「Lovin’ You」のバンド・ヴァージョン)。僕の妻はミニー・リパートンが大好きで、我々のウェディング・パーティーの際に引き出ものとして作ったCDにも「The Edge Of A Dream」を選んでいた、ということも書き添えておきたいと思います。
今年は年明けからカルロス・アギーレの再来日、ジャミラ・ウッズやジ・インターネットと、ライヴも楽しみなものがたくさんですね。そしてまだ先の話ですが、リロイ・ハトソンも5月に奇跡の初来日を果たすとのこと、今から胸が高まります。今年も音楽との、また音楽を通じた素晴らしい出会いがたくさんありますように。

Minnie Riperton『Perfect Angel (Deluxe Edition)』

Lunch-time~Tea-time 水曜日12:00~16:00

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