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Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew

2019 Autumn Selection(10月14日〜11月30日)**

橋本徹(SUBURBIA)を始めとする
「usen for Cafe Apres-midi」の選曲家17人が
それぞれのセレクトした音楽への思いを綴る
「Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew」

詳しい放送内容はこちら
D-03 usen for Cafe Apres-midi
http://music.usen.com/channel/d03/



橋本徹(「usen for Cafe Apres-midi」プロデューサー) Toru Hashimoto

紅葉の季節、深まりゆく秋の風景をイメージしながら、今回もメロウ&グルーヴィーで心地よい楽曲を中心に、計34時間分を新たに選曲した。
金・土・日のTwilight-timeの特集も、「Music City Lovers〜秋の夕暮れのフリー・ソウル」と題した、黄昏に染まる秋の街並みをメロウ&グルーヴィーに心地よく彩るセレクション。11月6日にリリースされる僕の最新コンピで、リトル・ビーヴァー〜ティミー・トーマス〜ミルトン&ベティ・ライト〜ジョージ&グウェン・マクレーなどを含むマイアミ・ソウル名門レーベルT.K.のベスト・アンソロジー、『Free Soul T.K.』に収録される名作群もたっぷりフィーチャーしている。
ニュー・アライヴァルも引き続き充実していて、夏の終わりから秋の初めにかけて愛聴していた作品を、惜しげもなくエントリーすることができた。特にこのAutumn Selectionで重要な役割を果たしてくれた推薦作のジャケットを24枚掲載するので、その中身の音楽の素晴らしさにも触れてもらえたら嬉しい。とりわけJim Alxndr/808vic/Run Child Runは(あまり知名度はないかもしれないが)よく聴いたブライテスト・ホープ。アルバムが出たDJ Stylagang/Samthing Soweto/Lady Donliに代表させたが、相変わらず南アフリカの“Amapiano”グルーヴとナイジェリアの“Alte”ムーヴメントからも耳が離せない。

V.A.『Free Soul T.K.』
Jim Alxndr『Retro Future Love Sound Machine』
808vic『Wav's For The Summer』
Run Child Run『Peace Proess』
Michael Seyer『Nostalgia』
Madison McFerrin「Try」
MAE.SUN feat. Amber Navran「Bond」
Lucky Daye「Buying Time」
DJ Stylagang『Believe In Yourself, Vol.1』
Samthing Soweto『Isphithiphithi』
Lady Donli『Enjoy Your Life』
SiR『Chasing Summer』
Salami Rose Joe Louis『Zdenka 2080』
Chalk People『Cool Water』
Sandro Perri『Soft Landing』
Devendra Banhart『Ma』
Men I Trust『Oncle Jazz』
Puma Blue『on his own. (Live at Eddie's Attic, Atlanta)』
Ashley Henry『Beautiul Vinyl Hunter』
Caoimhin O Raghallaigh & Thomas Bartlett『Caoimhin O Raghallaigh & Thomas Bartlett』
Sebastian Macchi Trio『Aguasilabas』
Juan Miguel Carotenuto『Diverso Mundo』
Grulla『Oceano』
Arthur Melo『Metanoia』

Dinner-time 土曜日22:00~24:00
Cafe Apres-minuit 日曜日0:00~10:00
Brunch-time 月曜日10:00~12:00
Brunch-time 火曜日10:00~12:00
Brunch-time 水曜日10:00~12:00
Brunch-time 木曜日10:00~12:00
Twilight-time 月曜日16:00~18:00
Twilight-time 火曜日16:00~18:00
Twilight-time 水曜日16:00~18:00
Twilight-time 木曜日16:00~18:00
特集 金曜日16:00~18:00
特集 土曜日16:00~18:00
特集 日曜日16:00~18:00



本多義明(「usen for Cafe Apres-midi」ディレクター) Yoshiaki Honda

金曜夜の選曲者、渡辺さんの選曲リストで知ったボビー・オローサの『This Love』は、ちょっと疲れ気味の身体にしっくりくる魅力満載のアルバムでした。まったく知らないアーティストでしたが、今年4月〜5月あたりにリリースされていたみたいですね。自宅のUSENチューナーから「Lonely Girl」が流れてきたときは、感動と共にこの古いソウルは誰の曲だ? と勘違いするくらいの、かなり良い感じのヴィンテージ・スタイルな現代のソウル・シンガーで、スウィートでメロウで生々しくて、ちょっと他には思いつかない独特のほどよいクセ感とヴォーカルが最高でした。濃いめに行き過ぎないのがまた絶妙で、爽やかさもありカフェのような空間で流れても合いますね。「usen for Cafe Apres-midi」でも木・金・土・日のLunch-time〜Tea-timeに各曜日1曲ずつ選んでいます。

Bobby Oroza『This Love』

Lunch-time~Tea-time 木曜日12:00~16:00
Lunch-time~Tea-time 金曜日12:00~16:00
Lunch-time~Tea-time 土曜日12:00~16:00
Lunch-time~Tea-time 日曜日12:00~16:00



中村智昭 Tomoaki Nakamura

このレコーディングが行われた1963年、ジョン・コルトレーンもジョニー・ハートマンも共に30代の後半。現在の僕の年齢よりも若い。本セレクション選曲中に「Autumn Serenade」を聴きながらふと、そんなことに気がついてしまった。20年以上前、20歳の頃に手にしたレコードだが、今の方がジワリと沁みる。人生における秋の季節が、いよいよ見えてきたということか。コルトレーンは翌1964年の暮れに、『A Love Supreme』を完成させる。

John Coltrane And Johnny Hartman『John Coltrane And Johnny Hartman』

Dinner-time 月曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 火曜日0:00~2:00



添田和幸 Kazuyuki Soeta

アルバム単位ではRun Child Runの新譜や待望のMen I Trustのファースト、ギリシャのInto The Lightレーベルから届けられた極上のアンビエント・フォーク、Santilli辺りを愛聴しましたが、秋らしいWhitney、Devendra Banhartの新作など、アコースティックな響きを大切に、深まる秋の夜をイメージして選曲しました。

Run Child Run『Peace Process』
Whitney『Forever Turned Around』
Sandro Perri『Soft Landing』
Ferran Palau「Univers」
Albino Mbie『Mafu』
Devendra Banhart『Ma』
Molly Burch「Ballads」
Andrew Combs『Ideal Man』
Steve Hiett『Girls In The Grass』
Durand Jones & The Indications「Cruisin To The Park」
Men I Trust『Oncle Jazz』
Alex Siegel「Too Late」
Melodiesinfonie & Dorj『Muar』
The Brothers Nylon『Tape Trip』
Shigeto『Versions』
Datsunn「Reminiscing」
Brittany Howard『Jaime』
The Nat Birchall Quartet『The Storyteller - A Musical Tribute to Yusef Lateef』
Caoimhin O Raghallaigh & Thomas Bartlett『Caoimhin O Raghallaigh & Thomas Bartlett』
Santilli『Surface』

Dinner-time 火曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 水曜日0:00~2:00



中上修作 Shusaku Nakagami

独断ですが、秋を感じる瞬間ベスト・スリー。3位が散歩の途中、遠くから薫る焚き火の煙。2位は闇夜にコロリと鳴く虫の音。1位はダントツで(?)夕刻に響くスウィート・ソウル! でしょう。ホーリー・ハイヴは2010年代屈指のスウィート・ソウル・グループといってもみなさま異論のないところと思います。曲の良さはもちろん、ポウル・スプリングのファルセットは甘美のひとこと。メアリー・ラティモア(ハープ奏者)の参加により更にクリーミーなサウンドに仕上がっており、久々に“全音楽ファン必聴”と自信をもって太鼓判を押せる1枚。少し寒いくらいの夕刻に街から流れてきたら、その場で気絶するかも。

Holy Hive feat. Mary Lattimore『Harping』

Dinner-time 水曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 木曜日0:00~2:00



髙木慶太 Keita Takagi

秋が深まっていくこの時期にメロウなものを選んでしまうのは習性のようなもので仕方がない。やるなら徹底的に。メロウの海で溺れるくらいに。
ロビン・シックがさざ波なら、ミシェル・ンデゲオチェロはさしずめ深海か。

Meshell Ndegeocello『Bitter』

Dinner-time 木曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 金曜日0:00~2:00



FAT MASA

今年の秋は夏が長く続くような日々の影響もあり、秋の味覚の楽しみのひとつである秋刀魚の不漁や魚体の小ぶりで、いつか食べられなくなる日が来るかもしれないと噛み締めて味わう今日この頃です。
さて私、お店を開業してBGMの重要性を以前より強く思うようになりました。お客様のお話に寄り添うように選曲をして会話が弾み、楽しい時間をお過ごしいただけることが最高の喜びであるからです。
新しく恋人ができましたというお客様がお相手の方を今度一緒に連れてきてくださるとのことなので、そのときはCyrille Aimeeの「Marry Me A Little」をかけようと思います。
お客様のお相手の方が歌詞を噛み締めて聴いていただければ幸いです(笑)。

Cyrille Aimee『Move On: A Sondheim Adventure』

Brunch-time 金曜日10:00~12:00



三谷昌平 Shohei Mitani

前作『Happysad』もここで紹介させていただいたLAを拠点に活動するジャズ・ピアニスト/ビートメイカー、キーファー。彼がStones Throwから新作『Superbloom』をリリースしました。本作はビートメイカーよりもキーボーディストとしての彼の一面が色濃く出ており、「砂漠等の荒れた土地で大量の花が咲き乱れる現象」を意味するアルバム・タイトル通り実に彩り豊かな作品に仕上がっています。2019 Autumn Selectionでは美しいピアノが印象的な「Orange Crayon」(EP『Bridges』として先行リリース)を収録させていただきました。紅葉シーズンのドライヴ・ミュージックとしてもピッタリな作品だと思います。興味のある方はアルバム通して聴いてみてください。

Kiefer『Superbloom』

Dinner-time 金曜日18:00~22:00



渡辺裕介 Yusuke Watanabe

過ぎ去ったと思ったらまたすぐ現れる台風に、がっくりさせられる最近。
とはいえ、陽射しも心地よく、台風さえ来なければ最高の行楽日和。
せめて週末は避けてほしい。

そろそろ今年最後の新ドラマをチェックしながら、今年買ったレコードやCDを聴き直しております。

アルバムを何度も聴きこませてくれた LA出身のチェリスト/ヴォーカリスト、Kelsey Luの『Blood』はケイト・ブッシュやビョークにも似た独特な世界観。疲れた心に響く名作。そんなアルバムの中で見事にオリジナルに忠実にカヴァーした10cc「I'm Not In Love」には脱帽です。どうやらJamie XXも絡んでいるらしいですね。なんと来日したらしいじゃないですか。行けなくて残念。彼女のInstagram面白いですよ。
久々にUKインディーが火を吹いたというか、爽快でストレートなギター・ポップ(?)なThe Night Cafe の『0151』というアルバム。ジャケットもマッキー・フェアリー・バンドのような夜景。新世代イギリス・サウンド。期待してます。
そして久々に奈良のYMOチルドレン Sayoko-daisyの自主制作新作『fizz』。メジャーもびっくりな完璧な胸が締めつけられるメロディー・ラインに心地よいシンセ。何と言っても嶺川貴子に限りなく近いウィスパリング・ヴォイス。まさに“Roomic Music”。

Kelsey Lu『Blood』
The Night Cafe『0151』
Sayoko-daisey 『fizz』

Dinner-time 金曜日22:00~24:00
Cafe Apres-minuit 土曜日0:00~2:00



富永珠梨 Juri Tominaga

高く澄んだ空と、爽やかな秋色の風が心地よいこの季節。そんな清々しい秋の空気によく馴染む、晴れやかな気分になれる一曲をご紹介いたします。フランスのジャズ・ピアニスト、マルク・デシャンのピアノ・トリオ・アルバム『シュクレ・サレ』から「Rosalie」を、2019 Autumn Selectionのベスト・ワンに選びました。
美しく伸びやかに展開されるメロディーと、時折見せる甘美で儚げなピアノの旋律に、一聴で心奪われる、柔らかなエレガンスをまとったラテン・ジャズ作品。黄金色に輝くいちょう並木や、小春日和の散歩道が心の奥に広がる、秋に聴きたい味わい深くも爽快感に満ちた一曲です。

Marc Deschamps『Sucre Sale』

Brunch-time 土曜日10:00~12:00



小林恭 Takashi Kobayashi

兄弟のミンギ・インガラモの『Patagonia』もお気に入りだったフアン・カルロス・インガラモが、多彩なゲストを招いてコンポーザーとしての立ち位置に力を注いだ作品から、快適で心地のよいインスト作オズヴァルド・ファットルーソとの共演「La Calesita」とセルヒオ・アランダの切ない歌声とメランコリックなメロディーが心を揺さぶる「Nuevo Dia En Mi」を選曲しました。過ごしやすく落ちついた秋の夜にマッチする2曲をお楽しみください。いろいろなタイプの楽曲はどの曲も素敵なので、アルバムもぜひ聴いてみてください。

Juan Carlos Ingaramo『Canciones Con Amigos』

Dinner-time 土曜日18:00~22:00



ヒロチカーノ hirochikano

2020年を目前に、国境ボーダレスでよりピュアで自由な表現の新世代SSWが続々と登場していますが、秋から冬へと移り変わるこの季節のカフェの雰囲気にフィットする、注目のアーティストの最新作から秋味なナンバーを厳選しました。まず最初に紹介するのは、そのワン・アンド・オンリーで個性豊かな「声」が心に残ったオーストラリア出身のシンガー・ソングライターStella Donnellyの「U Owe Me」。彼女自身のチャーミングな顔を飾ったジャケットもキュートでお気に入りです。続いては、ヴァネッサ・パラディを彷彿させるフェミニンな唄声とローズ・サウンドが奏でる「usen for Cafe Apres-midi」ストライクなポップ・サウンドが交錯するFaye Websterの「Come To Atlanta」を。ニュージーランド出身のStella BennettことBENEEは、2020年代に最も目が離せないサウンド・センスを感じる女性アーティストの一人。最後に紹介するDRAMAの「Missing」は、往年のシャーデー・サウンドを想い出させてくれる奥行き感のある切ない声と、秋冬のカフェ空間にもフィットする洗練されたダウンビートが音楽好きの心に染み入る1曲です。

Stella Donnelly『Beware Of The Dogs』
Faye Webster『Atlanta Millionaires Club』
BENEE『Fire On Marzz』
DRAMA「Missing」

Brunch-time 日曜日10:00~12:00



吉本宏 Hiroshi Yoshimoto

温もりさえもが優しさに感じられるようになるこの季節。英国エクセターのブルー・アイド・ソウル・シンガー、ハーヴェイ・ヤングの語りかけるようなメロウでソフトな歌声が胸に沁み入る。

Harvey Young『Serge』

Dinner-time 日曜日18:00~22:00



高橋孝治 Koji Takahashi

今年は9月に入っても猛暑日が続き、残暑の厳しい日が続いたので、Autumn Selectionが始まる10月には、秋を肌で感じられる過ごしやすい気候になっていることを願い、しのぎやすい風をイメージした選曲を心がけました。まずはイントロにフランスのアンダーグラウンドなハウスを紹介しているYouTubeの人気チャンネル、Houseumが立ち上げたアナログ・レーベルよりリリースされた、ベルギーの新鋭プロデューサー、リッキー・ラズの涼しげなモダン・ハウス「Cycles」から、イギリスはリヴァプール出身のシンガー・ソングライター、ストロベリー・ガイが7月にMelodicというレーベルからリリースしたデビュー・シングル「Mrs Magic」に繋げてスタート。続いてイギリスのミュージシャンであり、Horus Recordsというレゲエのレーベルのオーナーでもあるウィリアム・ドレイのプロジェクト、スキンシェイプが昨年末にリリースした4枚目のアルバム『Filoxiny』より、メロウでリラクシングな「I Didn't Know」をセレクトし、シガレッツ・アフター・セックスのニュー・シングル「Heavenly」に繋げました。このシガレッツ・アフター・セックスの新曲は10月25日にリリース予定のセカンド・アルバム『Cry』にも収録されるということです。そしてニューヨーク出身のシンガー・ソングライター、ソフィア・ディアンジェロをフィーチャリングした、同じくニューヨークを拠点に活動するチャーリー・キルゴアとジュリアン・カウフマンのプロジェクト、ミシェルのデビュー・アルバム『Heatwave』からセレクトしたダンス・ポップな「Bottom」、PVやジャケット写真も素敵なロサンゼルスのアーティスト、MyKeyによる青春歌謡「Was It Something I Said」、同じくロサンゼルスのアーティストであるAsa TacconeとMatthew Comptonによるエレクトリック・ゲストの涼しげなファルセット・ヴォイスが心地よいスマートなソウル・ナンバー「Dollar」、PVの撮影を日本で行うほど日本好きなマンチェスター出身の4人組バンド、ホースビーチのちょっと気怠いインディー・ギター・ポップ「Vanessa」、カナダはトロント出身のプロデューサー兼シンガーのトミー・パクストン・ビーズリーのプロジェクト、リヴァー・タイバーのニュー・シングル「Nevada」などを繋げて、木もれ陽のような安らぎを感じる流れをつくります。さらにニューヨークを拠点に活動し、2016年以前はディスコ・クリームと名乗っていた3人組バンド、ディープ・シー・ピーチ・トゥリーの7月にリリースされたシングル「Glockcoma」や、こちらもニューヨークはブルックリンを拠点に活動するハリソン・リプトンのレトロな留守番電話の音声が効果的に響く「No Good At Goodbyes」などのメロウな作品をセレクトし、ここからロンドン出身のシンガー・ソングライターHavelockがネプチューンズやジャスティン・ティンバーレイクを意識して制作したという「Pheromones」や、フューチャー・ファンクの重要なアーティスト、セイント・ペプシの「The Party Line」、アメリカはシアトル出身のアーティスト、ピーター・ミシェルのプロジェクト、Hibouの「Your Echo (To Remember)」などのクールでダンサブルな作品を続けます。そしてロサンゼルス出身のセシリア・デル・ペルーチのプロジェクト、ゴシック・トロピックの最新作「Drunk On A Rhythm」でダンサブルな流れが頂点を迎え、前回のセレクションでも登場したロンドン発の4人組バンド、ブループリント・ブルーの「Real As These」をセレクトして選曲の流れをクールダウン。前半戦最後にホーリー・ハイヴの「Oh I Miss Her So (Reprise)」をインタールード的にピックアップしてディナータイムを折り返します。
ディナータイム後半は、ファースト・エイド・キットが先の8月に52歳という若さで亡くなったアメリカのインディー・バンド、シルヴァー・ジューズのデヴィッド・バーマンを追悼してカヴァーした「Random Rules」をセレクトして、アコースティックな弾き語りの流れを先導します。続いてブリストルの男女デュオMeadowlarkがチャンス・ザ・ラッパーやカニエ・ウェストらとのコラボレイションで知られるフランシス・アンド・ザ・ライツの「May I Have This Dance」を叙情詩的にカヴァーした作品や、ニューヨーク出身でロサンゼルスを拠点に活動するミュージシャンEmily Spragueによるプロジェクト、フローリストのメディテイション効果もある「Shadow Bloom」、シガレッツ・アフター・セックスの昨年リリースされたシングル・オンリー曲「Neon Moon」、ペイパー・カイツの凛とした感性が静かに響く「It's Not Like You」、そしてこのアコースティックな流れのピークとして先に挙げたシルヴァー・ジューズのカヴァー作品と同時に発表されたファースト・エイド・キットの新曲「Strange Beauty」をピックアップ。ディナータイム後半の中盤に選曲のアクセントとしてジャパニーズ・ハウスが2016年にリリースしたシングル「Face Like Thunder」を挟み、ここからロサンゼルスの4ピース・バンド、スロウ・ホロウズが10月にリリースする予定のニュー・アルバム「Actors」から先行シングルとして発表した「You Are Now On Fire」や、イギリスはリーズ出身の4人組ドリーム・ポップ・バンド、ファー・カスピアンの6月にリリースされた新作EP『The Heights』収録の「Astoria」などの軽く跳ねたリズムが優しい揺らぎを生む流れにシフト・チェンジ。続いてピックアップしたのはNetflixで大人気のSFドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で人気のキャラクター、スティーヴ・ハリントンを演じるジョー・キーリーの音楽プロジェクト、DJOが9月にリリースしたばかりのデビュー・アルバム『Twenty Twenty』収録の「Roddy」、カリフォルニア州オークランドを拠点に活動するボーイスカウツと名乗る女性アーティストの8月にリリースされたニュー・アルバム『Free Company』よりピックアップした「Hate Ya 2」、カナダはモントリオールを拠点に活動するヘザー・フォスター・カークパトリックとディラン・コンラッド・オブロンによる80sテイスト漂うシンセ・ポップ・デュオ、ソーリー・ガールズの10月リリース予定のデビュー・アルバム『Deborah』より先行シングルとして発表された「One That You Want」、さらにこちらもモントリオール出身のアンビエント・ポップ・アーティスト、ホワイ・トライの爽やかなダンス・ポップ・ナンバー「Signal (Your Effect)」などをセレクトして、ディナータイム選曲をしなやかで優美に彩ります。最後にディレクターの本多くんも新作がリリースされるごとに選曲に取り入れているイギリスのアーティスト、メッセージ・トゥ・ベアーズの7月にリリースされた新作『Constants』より、叙情詩調の響きを放つ「Raining Whilst She Sleeps」をピックアップしてディナータイム選曲は終幕を迎えます。

そして今回のミッドナイト・スペシャルは、秋の夜長のミスティック・フィメイル・フォーク特集と題して、ミステリアスな響きを持つ女性フォーク・アーティストの作品を集めて2時間のセレクションをお贈りしたいと思います。今ではニック・ドレイクやヴァシュティ・バニヤンの作品は「usen for Cafe Apres-midi」のリスナーの多くの方に愛聴されていると思いますが、この番組にセレクターとして参加した17年前に初めて納品した選曲で、25時台のセレクションなら許されるだろうと、ヴァシュティ・バニヤンの「Timothy Grub」とニック・ドレイクの「Saturday Sun」をピックアップしたのは、当時の自分の中ではかなりのチャレンジ行為だったと記憶しています。しかし今ではニック・ドレイクやヴァシュティ・バニヤンの作品はかなりメジャーな存在になっていると思われるので、今回はさらに一歩踏み込んだミステリアスなフィメイル・アーティストの作品を集めてご紹介していきたいと思います。
まずはフランス産の古楽トラッドをバックに、透き通った美しいフォーキー・ヴォーカルを聴かせる、アシッド・フォーク愛好家からも絶大な人気を誇るエマニュエル・パルナンの1977年にリリースされたアルバム『Maison Rose』より、幻想的で幽玄な「Ce Matin A Frmontel...」をピックアップしてスタート。続いてヴァシュティ・バニヤンの奇跡の復活作として話題を呼んだ2005年の『Lookaftering』の冒頭を飾る美しくも儚い「Lately」に繋げ、イギリスの男女混声によるフォーク・バンド、チューダー・ロッジの6面開きの変形ジャケットも有名なヴァーティゴ・レーベルのレア盤として名高いデビュー・アルバム『Tudor Lodge』から、アン・スチュワートのシルクのようなヴォーカルが心を優しく落ちつかせる「It All Comes Back To Me」をセレクト。フィメイル・サイケデリック・フォーク・デュオの名盤として名を馳せるアメリカの女性フォーク・デュオ、へヴン&アースの1973年の唯一作『Refuge』からは、流麗なストリングス・アレンジメントも素晴らしい「To A Flame」を選び、70年代に女優として映画や舞台で活躍もしていたジュリー・コヴィントンのファースト・ソロ・アルバム(これ以前に超幻のファースト・アルバムが存在するとの噂もあり)『The Beautiful Changes』以前にリリースされていたシングル曲「Tonight Your Love Is Over」や、歌姫イレーヌ・ヒュームをフィーチャーしたパストラルでジェントリーなコーラス・ハーモニーを聴かせるイギリスのフォーク・トリオ、プレリュードによる1973年にリリースされたデビュー・アルバム『How Long Is Forever』収録の清涼感あふれる「Paris Morning」、1970年リリースの『Parallelograms』がフィメイル・アシッド・フォークの傑作と言われているリンダ・パーハクスのミステリアスでメランコリックな「Sandy Toes」、英トラッド・シーンに多大なる影響を与えたノッティンガム州出身のトラッド・シンガー、アン・ブリッグスの1971年に英国CBSからリリースされた名作『The Time Has Come』収録のタイトル・ソング「The Time Has Come」、マリアン・シーゲルを中心に60年代後期から活動しているイギリスのフォーク・トリオ、ジェイドのアメリカのフォーク・ロックの影響を残しつつ、どこかくぐもった英国的な香りが残るサウンドが堪らない「Alan's Song」などをセレクト。英国フォークのプライヴェイト・プレス盤の傑作として名高いシャーリー・ケントがヴァージニア・トゥリー名義でリリースしたアルバムからは、白日夢に誘い込まれるような感覚に包まれる「In My Garden」をピックアップしましたが、今回のセレクションをきっかけに、未入手だったシャーリー・ケントの自主レーベルかと思われるMagic Spell Recordsから1989年にリリースされた『Demoesque - Studio Demo Recordings 1969 』と題された、1969年にレコーディングされた弾き語りデモ集のカセットテープを購入したところ、こちらも内容がとても素晴らしかったので、機会があればいつかこの作品からも選曲をしたいと思います。そして秋にはピッタリのクレア・ハミルの傑作セカンド・アルバム『October』からはノスタルジックなオルガンの響きが胸に沁みる「Island」を選び、ハスキー・ヴォイスが魅力的なオージー・フォーク伝説のフィメイル・シンガーであるマリアン・ヘンダーソンの1970年リリースのアルバム『Cameo』からピックアップした「Antique Annie's Magic Lantern Show」や、英国のフィメイル・フォーク・シンガー、AJ・ウェバーがフィリップ・グッドハンド・テイトのプロデュースで1980年にリリースした傑作セカンド・アルバム「Of This Land」からの可憐なピアノ小品「I Can Only Love You Less」、サンディー・ロバートソン率いるセプテンバー・プロダクションの歌姫、シェラ・マクドナルドのセカンド・アルバム『Stargazer』収録のピアノと交錯するオルガンの音色が美しい「Good Times」もセレクト。彼女は2013年に自主制作で『Parnassus Revisited』というCDをリリースしているのですが(Discogsで確認可能)、自分はまだ一度もこの盤が市場に出ているところを見たことがないので、入手はかなり困難と思われますがいつかは手に入れたいと願っております。そして近年未発表音源集がリリースされ、最近もGMレコード時代の3作品が大量のボーナス・トラックを追加してリリースされるなど人気の高いイギリスの女性シンガー・ソングライター、レスリー・ダンカンの柔らかなオルガンの音色が優しく響く「Love Will Never Lose You」や、あのジョン・ピールが設立したレーベル、ダンデライオンの最初の契約アーティストとして1969年にデビューしたブリジット・セント・ジョンの「The Pebble And The Man」、1976年にオランダでひっそりとリリースされていたサンダウンという名のフォーク・デュオの唯一作『Sundown』より、ボッサ調のリズムに軽やかなスキャットが絡む可憐な小品「Bridges」、ローマ出身でペンタングルのジョン・レンボーンと出会うことにより活動の拠点をロンドンへ移して活動している女性シンガー・ソングライター、エマ・トリッカの2009年作のセカンド・アルバム『Minor White』収録の「Paris Rain」をセレクト。ミッドナイト・スペシャル前半戦のクライマックスには、31歳という若さで亡くなったのが惜しまれるブリティシュ・フォーク界の至宝、サンディー・デニーの名曲「Listen Listen」を選びました。
ミッドナイト・スペシャル後半は1969年にリリースされたアメリカのクリスチャン系フィメイル・フォーク・アーティスト、リンダ・リッチのファースト・アルバム『There's More To Living Than I Know So Far』よりピックアップした清楚な響きを放つ「There's More」からスタート。続いて選んだのはイギリスの非トラッド系フィメイル・フォーク・シンガー、ヤンシス・ハーヴェイの1976年作の4枚目のアルバム『A Portrait Of Jancis Harvey』収録の「Swallow, Swallow」。これは英コンテンポラリー・フォーク・シーンを代表するシンガー・ソングライター、アラン・テイラーの名曲カヴァーですが、昔からこの曲はロリポップ・ソニックもライヴでカヴァーしていたアルカディアンズ(ルイ・フィリップ)の「Mad Mad World」に雰囲気がとても似ていると感じていて、もしかしたらルイ・フィリップの愛聴曲なのではないかと思っています。そしてチューダー・ロッジ「Two Steps Back」、ジェイド「Fly Me To The North」、ジュリー・コヴィントン「The Magic Wasn't There」と、前半でも取り上げたアーティストの作品を後半でもピックアップして、ジャケット写真のポートレイトがとても美しいディーナ・ウェブスターの1968年に発表された唯一のアルバム『Deena Webster Is Tuesday's Child』より、ボビー・ジェントリーの作品をカヴァーした「Hurry, Tuesday Child」に繋げます。続いてマニアにはランブリン・ジャック・エリオットの3人目の妻として知られ、彼女が残したテスト・プレスのみ存在していると噂される1970年の未発表幻アルバムがボーナス・トラックを大量に追加してまもなくリイシューされるPolly Nilesの「Sunshine In My Rainy Day Mind」へ。この作品は2012年にプリミティヴスがカヴァーしていましたが、このマニアックな作品を取り上げたセンスは素晴らしいと思います。そしてマリアン・ヘンダーソンの「Country Girl」、ヴァシュティ・バニヤン「Love Song」と選曲したのに続き、英国フォークのプライヴェイト・プレスの名盤として語られているステインド・グラスの『Open Road』より、シルヴィア・ケリー嬢のジェントルな歌声がたおやかに響く「Kiss The Day Goodbye」をセレクト。アメリカのプライヴェイト・プレスの名盤と言われるチャック&メアリー・ペリンの1969年のセカンド・アルバム『The Next Of Kin』からは、繊細で物悲しい「Dedication」を選び、流れが良かったのでもう一度ステインド・グラスの『Open Road』から、とても美しく仕上げられた英国トラディショナル・バラッドの名曲「Lord Franklin」をピックアップ。そしてアシッドなテイストを放つリンダ・パーハクス「Dolphin」と、シェラ・マクドナルドの幻想的なエレクトリック・オルガンの響きが印象的な「Look Over The Hill And Far Away」、AJ・ウェバーによるフィリップ・グッドハンド・テイトの「Oceans Away」のカヴァー作品、さらにこの特集で3度目の登場となるジュリー・コヴィントン「For Instance」などを挟み、この特集のクライマックスとして、幸せとは言えない影(陰)のある人生を送った反面、とても素晴らしい音楽を世に遺したジュディー・シルの崇高な「The Kiss」を選び、ミッドナイト・スペシャルの終焉を迎えるフィナーレとしてフェアポート・コンヴェンションの作品からサンディー・デニーの名唱が光る「Farewell, Farewell」をセレクトして、2019 Autumn Selectionは幕を閉じます。

Ricky Razu『Cycle EP』
Strawberry Guy「Mrs Magic」
Skinshape「I Didn't Know」
Cigarettes After Sex「Heavenly」
Michelle『Heatwave』
MyKey「Was It Something I Said」
Electric Guest「Dollar」
River Tiber「Nevada」
Harrison Lipton「No Good At Goodbyes」
Havelock「Pheromones」
Saint Pepsi『Mannequin Challenge』
Gothic Tropic「Drunk On A Rhythm」
First Aid Kit「Random Rules」
Florist『Emily Alone』
Slow Hollows『Actors‎』
Far Caspian「Astoria」
DJO「Roddy」
Boy Scouts『Free Company』
Sorry Girls『Deborah』
Why Try『Why Try』
Emmanuelle Parrenin『Maison Roses』
Vashti Bunyan『Lookaftering』
Tudor Lodge『Tudor Lodge』
Heaven & Earth『Refuge』
Julie Covington『The Beautiful Changes...Plus』
Linda Perhacs『Parallelograms』
Jade『Fly On Strangewings』
Virginia Tree『Virginia Tree』
Marian Henderson『Cameo』
Shelagh McDonald『Stargazer』
Bridget St John『Songs For The Gentle Man』
Jancis Harvey『A Portrait Of Jancis Harvey』
Deena Webster『Deena Webster Is Tuesday's Child』
Polly Niles『Sunshine In My Rainy Day Mind: The Lost Album』
Stained Glass『Open Road』
Judee Sill『Heart Food』

Dinner-time 日曜日22:00~24:00
Cafe Apres-minuit 月曜日0:00~2:00



山本勇樹 Yuuki Yamamoto

9月になっても、まだ暑い日が続き、夏の気分で過ごしていましたが、10月になると、やっと気温も落ちついて秋めいてきました。選曲の方も、そういう季節の変化を意識して、心地よいサロン・ジャズを中心に、フォーキーなシンガー・ソングライターを織り交ぜながら、組んでみました。その中でも、特にピックアップしたいのは、やはりキャスリン・ウィリアムスでしょうか。クワイエット・コーナーが選曲と監修を手掛けたアルバムから、秋のランチタイムにぴったりの曲をいくつか選んでいます。温かい紅茶が飲みたくなるような、ハートウォーミングな音楽をぜひお楽しみください。

Kathryn Williams『Kathryn Williams for Quiet Corner』

Lunch-time~Tea-time 月曜日12:00~16:00



武田誠 Makoto Takeda

カフェ・アプレミディの窓からのぞむ代々木第一体育館の上に高い雲がたなびき、時間が経つにつれ夕陽のオレンジ色へと染まってゆく光景を眺めていると、もう秋なんだなあ、なんてしみじみ感じいってしまいますが、その眺めの中に欠かせない存在感を放っていた古きよき白亜のたたずまいを残す岸記念体育会館が、とうとう今年解体されてしまうということがなんともやるせなく寂しいかぎりなのです(というか、大河ドラマ「いだてん」のおかげで岸清一役の岩松了の顔が浮かんで浮かんでしょうがない……)。
昼から夕方にかけての秋の選曲は、そんな風景に柔らかく溶け込んでゆくようなメロウなトーンをまとった楽曲を中心としました。その中からジャケットを掲載した最近のリリース作品をご紹介すると、今年5月にTothと来日を果たしたブルックリンのマルチ・プレイヤーによる秋の空気のように澄んだメロウなヴォコーダー・チューン、イスラエル出身でNYを拠点に活躍するジャズ・ギタリストによる極上“Mellow Beats”なローファイ・ジャズ・アルバム、パンチ・ブラザースとのコラボでも注目される若き女性SSWのノスタルジックな温もりに包まれるデビュー・アルバム、遠い夕焼けをみるような郷愁を誘う旋律と響きにキース・ジャレットへの敬愛がこめられたトリビュート・ピアノ作品、最近では日本のシティー・ポップのコンパイルも手がけていたアンディー・キャビック率いるバンドがポートランドの好レーベルへ移籍して放つ待望の新作からの先行公開曲、豪アデレイドの若き女性SSWが紡ぐ淡い哀しみと繊細な透明感にあふれたアコースティックな5曲入りアルバム、「usen for Cafe Apres-midi」でも人気を誇るブリストルから登場したアンビエント・フォーク・アーティストとフォトグラファーによるコラボ作品、コクトー・トゥインズ×ジュリア・ホルターとも称されたオーウェン・パレットとのプロデュースによるデビュー作に続くブルックリンの女性SSWのユニットによる美しいセカンド、といった並びになりますでしょうか。
それでは、秋の匂いを感じながら物思いに耽るようにセレクションに耳を傾けていただけたら幸いです。

Jake Sherman「Georgia」
Rotem Sivan『Same Way Home』
Madison Cunningham『Who Are You Now』
Ola W Jansson & Kristoffer Wallin「For Keith」
Vetiver「To Who Knows Where」
Keeskea『Find Yourself Alone』
Corre『Rituals』
Yohuna『Mirroring』

Lunch-time~Tea-time 火曜日12:00~16:00



waltzanova

今回のオープニング・クラシックは初心にかえり(?)ドビュッシーの「レントより遅く」。ドビュッシーはサティと並んで、音楽を意識的に聴き始めた高校生の頃に「いいな」と思った作曲家のひとりです。「レントより遅く」を久々に聴いたのは、ストリーミング・サーヴィスのプレイリストでした。僕は眠るときのBGMとしてプレイリストが役立つとわかり、それらをいろいろと掘っていたのですが、そこにこの曲も入っていました。ちなみに入眠時のプレイリストはアンビエント~クラシックなどを経て、ついには波の音や鳥の声といった自然音、ホワイト・ノイズ(飛行機が飛んでいるときの機内音)に至っています(笑)。

安らかな眠りということで言うと、子守唄(lullaby)もたくさんプレイリストがあります。小さい子供だけでなく、大人からのニーズも大きいのでしょうね。今年50周年を迎えるビートルズ『Abbey Road』のラスト近くに収められた「Golden Slumbers」も素晴らしい子守唄です(カヴァーを聴くとそれがよくわかります)。デラックス・エディションも出たばかりのこのアルバムを最近よく聴き返していたこともあって、ビートルズの楽曲をところどころにちりばめてみました。

相変わらず新譜の充実が続いていますが、今クールのwaltzanova的大賞はムーンチャイルドとサンパ・ザ・グレイトでした。セレクションに入れるのは基本的に1アーティスト1曲とマイ・ルールを設定しているのですが、この2組に関してはそれを破って2曲ずつ収録しました。ムーンチャイルドは今や現在の「usen for Cafe Apres-midi」の顔とも言うべきアーティストで、今作でもさらに幅広い層に人気を広げそうです。サンパ・ザ・グレイト『The Return』は予想を上まわる素晴らしい作品で、ラップものですが強くお薦めしたいと思います。「usen for Cafe Apres-midi」の中ではレフトフィールドに属する音楽性でしょうが、Nonameやチャンス・ザ・ラッパーが好きな方には間違いないと思いますし、カフェ・ミュージックとしても十分に機能するポテンシャルを持っていると思います。 

セレクション全体をざっくり色分けすると前半はソウル、中盤はSSW、後半はフォーク~ジャズという三本柱でしょうか。次第に深まり、色づき実りゆく秋を音で感じていただけるなら、セレクターとしてこれ以上の喜びはありません。

James Rhodes『Bullets & Lullabies』
Stone Foundation「Ordinary Joe / I’m Gonna Tear Your Playhouse Down」
Tess Henley『Better』
Moonchild『Little Ghost』
Sampa The Great『The Return』
Madeleine Peyroux『Standing On The Rooftop』
V.A.『Come On Up To The House: Women Sing Waits』
Sam Wilkes『Wilkes』

Lunch-time~Tea-time 水曜日12:00~16:00

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