1分間スピーチ
小学生の頃、1分間スピーチというものがあった。
お題はなく、嬉しかった事、悲しかった事、家族の事、友達の事など自分の感じている事を話すというものだ。
嫌だと言いつつも、周りの人たちは感じていることをちゃんと話せていたので、私もみんなと同じように出来るはずだと思い込んでいた。
自分がスピーチをする日、教壇の前に立つと言葉が口から出てこない。
シーンとした雰囲気に耐えられず、私は泣き出してしまった。
その時は、理由が分からなかった。
その後、2度目のスピーチの時は、何とか話す事ができたのだけれど。
今思い返してみると、その理由が分かる。
私は、自分の感じていることが分からなかったのだ。
家では、子供としてちゃんとわがままを言っていたし、ダダをこねていた。
けれど、何を感じてわがままを言っているのか
何を感じてダダをこねているのか
分かっていなかったのだ。
自分が今何を感じているのかという事に
生まれて初めて向き合わされた瞬間だったと思う。
起きている現実には、ちゃんと理由がある
その理由がその時に分かるとは限らない。
40年経ってから分かることもあるのだから
人生は壮大だ笑
必要な時に思い出すという
とても便利な機能を装着している私達。
些細な事にも、ちゃんと理由があり
「理」にかなっているのだと思い出させてくれてありがとう。
自分の脳みそに、感謝笑
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