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午前10時の映画祭

時計仕掛けのオレンジ!なんと1971年の映画を映画館で!!!

およそ50年前の作品てのが驚き!いまだにキューブリック作品は人気が高く、齢たった22の僕がハマってるほど!!

人気なのには理由がある!
映像のパンクさ!アルトラ具合!ピーキー過ぎる!ガリバーに響き渡る!!!!

魅力は映像、脚本、社会風刺、衣装。あげだしたらキリがない!

冒頭の音楽の始まりはキューブリック作品の醍醐味とも言えるでしょう!シャイニングも冒頭の音楽シーンが長い!僕の母親はその時点で眠くなってきたと言うほど!笑

映像

映像は苦手な人もいるかもしれませんが、過激で昔ながらのフィルムと言いますか、シミが入った映像のような。僕は古き良きものを愛していまして、この「」とも言える、古さがとても好きです。

それと撮り方も臨場感あり、驚いた時に出るクローズアップするところなんかとても好きです。作中で言うと出所したアレックスが昔暴力を振るった老人に顔を思い出されて、周りにいた老人たちにも囲まれてボコボコにされているとき、助けてくれた警官2人が昔のドルーギーのジョージとディムだったときにアレックスの顔にクローズアップします。とても驚きと言う感情を表現できていてすごいと思います。

脚本

脚本ではこのあとどうなるのか全く想像ができず、先入観や飽きがまったくもってやって来ません。この前Twitterで見た、ホストのローランドが言ってた言葉を借りれば、そのときは新人の人を叱る時に使っていたのですが、リピーターを掴むには分厚くて中身のある本になることだと。一度読んだら二度と読んでもらえないとか、薄っぺらい本だとすぐに読み終えて飽きられてしまう。ちょっと論点はズレるかもしれませんが、この映画はローランドの言う分厚くて飽きられない本だと思いました。1度読み終わったからはい終わりとか、そんな物ではなくもう一回読もうとか、見るたびに違う感情を抱いたり、大事にするべき本だと思います。なんなら他の人にもこうやって熱くオススメできる、そんな作品です。ぜひ。

社会風刺

主人公のアレックスは始め好き勝手自由気ままにアルトラの限りを尽くし、ドラックもやり、ほんとヤンチャな若者そのものです。ヤンチャすぎます。
そこに大人が介入し始めて、更生施設の人もメンツがかかってるなどささやいてきます。悪さをした時も、郷にいれば郷に従い、聖書にも興味を持ち、特別な治療を受ければ期限よりも早く出所できるなどまたささやかれます。まさに時計仕掛けのように動くアレックスは治療を受けて出所に成功します。だが帰った家には両親と知らない下宿人がいます。ショックで飛び出した世界はアレックスには住みにくい世界に変わっていました。自身の過去のあやまちのせいもありますが。またまたここでそのアレックスが受けた特別な治療による被害で政党が傾いたなど、大人たちが言い始めます。アレックスにとってはそんなこと興味がなく、あくまで利己的で先のことなど考えてないので今の状況が良くなるならと、大臣の言うことを左から右に流しながらうなずいてるだけにすぎません。(捉え方は人それぞれだと思いますが僕は一個人的にそう捉えました)
言いたいことは権力ある大人たちは表面的な良いことばかりを表向きにして、結局は中身のない人間たちを時計仕掛けのように、マリオネットのように操るだけでのし上がる物なのだなと。至る所にセックスシーンがあり、そこからも結局大人も子供も求めている物は利己的な物で自分勝手なことばかり。更生という名の元の洗脳。最終的に向かうところは暴力と性衝動。本質的なところは皆同じなのだなと思いました。これを受けて自分はどうしようとかじゃなく、共感して、スゴく良く表現できていると思いました。

衣装

衣装も皆とてもかっこよく、アレックスがかっこいいからってのもありますが笑
馬鹿にしているとかではなく50年近くも前なのにあんなにも今でも人を魅了できるのはスゴいと思います。(僕も50年先の人間に影響を与えられる何かを成し遂げてみたい)。片目だけツケマツゲをするのとか秀逸すぎます。バジルという名のヘビも。第九をチョイスするのも。ベートーヴェンをルドウィヒと呼び、友と称賛する。衣装の話とはちょっと変わってきますが、その人のまとうものは全て衣装と呼んでもいいですよね。笑
アレックスの部屋も参考にしたいです。おっきいスピーカーにおっきい鏡。レコードプレーヤーを置き。隅から隅までかっこいい。ステッキも欲しいです。

最後に。

ただひたすらに「時計仕掛けのオレンジ」の魅力を自慰的に書いてしまった。この映画に影響を受けたのは僕だけではないはず。公開当時も影響されて暴力に目覚め、暗殺を企て実行した話がある。この暗殺を行なった人の日記をもとにした書籍をよみ、インスパイアされて、かの有名な「タクシードライバー 」の映画ができた話もあるほどだ。影響を受けた人から影響を受けて、影響を与える。そうして今にまで至ったわけですね。

人間のさがである、性と暴力ありふれた題材ではあるけれどもアレックスという人間を媒体として表現するそこにスタンリーキューブリック監督の凄みを感じる!観ていてたしかに心地よさを感じてしまっている自分がいる気がする。そしてまたそれに乗っ取り自分も他人を魅了したいという衝動に駆られてしまう。

あぶないあぶない文章を書く手が止まらないです。
最後まで読んでくれた方ありがとうございます。拙い文章ですみません。
興味が湧いた人もそうでない人も。ぜひとも皆さんご覧になってください。

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