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わんちゃんのお留守番|夕方や夜は電気つける?それとも消すべき?

◎動物看護師・ドッグトレーナーの資格保有者執筆◎

愛犬がお留守番をしているとき、夕方から夜は真っ暗なお部屋でひとりぼっち。帰りが夕方や夜になるときは、電気をつけてから行くべき?それとも飼い主様が帰宅するまでは暗い部屋で大丈夫?と悩んでいる飼い主様も多いのではないでしょうか。

今回は、お留守番中電気を付けていくべきかどうか、暗闇でわんちゃんはどのようにお部屋の中を移動しているのかをご紹介していきます!お留守番が多いご家庭のママさんパパさんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

愛犬のお留守番中、電気はどうする?

結論からお伝えすると、愛犬がお留守番をするときに電気を付けていく必要はありません

わんちゃんは、人と同じリズムで生活するようになった過去が長いことから、朝に起きて夜に寝るという習慣がついています。しかし、元々わんちゃんは夜行性の動物で、暗闇でも何も問題なくしっかりと目が視えるように発達しています。むしろ少し暗いくらいが、わんちゃんはよく見えているとも言われているほどです!

暗闇で見えている理由としては、わんちゃんの目の奥に「タペタムという光の反射板があるからです。人にとっては真っ暗闇だとしても、わんちゃんはタペタムがあるため、ほんの少しの光をひろって周りを認識しているのです。

ケージのなかでお留守番しているわんちゃんはもちろん、フリーな状態でお部屋の中を自由に過ごしているわんちゃんも、見えにくいことから家具にぶつかってしまう…というケースはほぼありません。

朝から電気を付けて飼い主様が出かけて行ってしまうと、愛犬にとっては明るすぎて不快な想いをしている可能性もあります。サークルの中や薄暗いところに愛犬が移動している場合は、部屋が明るすぎて不快に感じているのかもしれません。お気に入りの場所をチェックすることで、愛犬の気持ちがわかるでしょう。

今まで電気を付けていたのに突然暗い部屋にしても良い?

今まで、飼い主様がお出掛けしている時に必ず電気を付けていた場合「突然真っ暗な部屋にするのは不安!」「かわいそうな気がする…」と思う飼い主様もいらっしゃると思います。

その場合は、デスクライトや、間接照明などを使用することをオススメします。特にデスクライトであれば、真っ暗になることもありませんし、角度によっては部屋の一部は明るく、一部は暗くできます。

ただ、わんちゃんは普段と変わらない生活が幸せと言われており、突然の変化は好みません。電気を付けて出かけることを何年も続けており、突然暗くなったことでストレスを感じる場合は、今まで通り電気を付けた状態で出かけてあげましょう。

愛犬にリラックスしてお留守番してもらう工夫を!

大切な愛犬には、少しでもリラックスしてお留守番していてほしいですよね。そして、落ち着いてお留守番してくれていると分かれば、飼い主様も安心してお出かけができるでしょう。

ということでここからは、愛犬にリラックスしてお留守番してもらうための方法を3つご紹介します。

【工夫①】お留守番の前に愛犬が喜ぶことをする

「仕事で残業になりそう」「今日は帰りが何時になるか分からない」…そんな時は、外出前に愛犬が喜ぶことをしてあげましょう。お散歩が好きなわんちゃんは、普段より少し長めのお散歩を。おもちゃで遊ぶことが好きなわんちゃんは、おもちゃの引っ張りっこを。

このように、大好きな飼い主様とのコミュニケーションの時間を取ってあげることで、愛犬の満足度が高まります。また「自分は愛されている」という気持ちから、落ち着いてお留守番ができるでしょう。

【工夫②】大好きなおやつやを渡す

飼い主様が出かける前に愛犬の大好きなおやつやおもちゃ、おやつを詰めて遊ぶタイプのラバー製おもちゃを渡してから家を出るのはとてもオススメです!夢中で追いかけまわしている間に外出することができるので、後追いをされる心配もなく、お互いにストレスが溜まりにくいと言われています。

ラバー製おもちゃには、おやつがなかなか出てきにくい構造となっているような難易度の高いものもあるため、長時間わんちゃんが退屈することなく遊びながらお留守番を楽しむことができます。追いかけまわしながら遊び食べをすることで、良い疲労感が溜まり通常より長く寝て過ごすわんちゃんも多いようです!

【工夫③】ネガティブな言葉をかけない

家を出る前、愛犬と離れがたいあまりに、こんな言葉をかけていませんか?

「ごめんね」
「いってくるね」
「すぐ帰って来るよ」
「お利口にしててね」

どれもついつい言ってしまいがちな言葉ではありますが、飼い主様の寂しそうな声や不安そうな表情や行動は、「何が起こるの?!と愛犬を動揺させてしまいます。また、言葉を毎日かけるうちに「この言葉を言われると置いて行かれる!」と感じはじめ、無駄吠えのきっかけにもなりかねません。

もし、出かける時に声をかけたい場合は、普段と変わらないように、明るい声で話しかけてあげてくださいね◎


わんちゃんは、暗闇でもしっかり目が見えているということから電気を付けた状態にしなくても問題はありません。ただ、何年も電気を付けた状態にして出かけている家の場合に限り、わんちゃんがストレスを感じていることが判明したとき、通常通り電気は付けて行ってあげてください。

また、今はお留守番中の様子をスマートフォンで確認できる、ペット用の見守りカメラも普及しています!わんちゃんのお留守番によるストレスが心配な場合は、見守りカメラの活用も便利ですね!

こちらの記事がきっかけとなり、あなたの愛犬が少しでもストレスを感じることなくお留守番を楽しめますように◎

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●ライター:みき
動物看護師・ペット栄養管理士・ドッグトレーナー・トリマーの資格を保有
●編集:うしすけチーム

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