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マリナーズ野手のここがすごい!!

皆様こんにちは、うしとらです。
今年のマリナーズは昨季終盤の勢いは何処へやら、HOUはおろか、LAA、TEXに後塵を帰す結果になっております。
しかし、今年デビューしたトッププロスペクト達を始め、輝きを放つ選手は多く在籍しており、今回はそんな輝きを放つ選手達を紹介していきます。(既出とか言わない)
今回は野手についてです。

Julio Rodríguez 

https://twitter.com/gravel_sense/status/1520847672667561985?s=21

最初に紹介するのはもちろんこのスーパールーキーです。
マイナーでどの階級でも圧倒的な成績を残し、AAから飛び級でメジャーデビューを飾ったRodríguez。
デビューした当初は適応に苦しみ、三振を量産していましたが、五月に入る頃にはすっかり適応し、Hardhittを量産。
また、マイナー時代よりもフライを上げる意識を強くしたのか、フライボール率は去年より10%近く上がり32.5%。
これに伴いbarrel率も平均以上の数値である10.6%を記録。(平均は6.7%)
どの方向にも強い打球を飛ばすことができており、ホームラン8本中3本は右中間方向へ飛ばしています。
アプローチ面はまだまだ粗さが残りますが、そこは伸び代と捉えましょう。
守備走塁に目を向けてみると、こちらも優秀と言うほかありません。
まず、盗塁数は執筆時点の6/14で17回で両リーグトップ。
Sprint Speedは上位3%と驚異の数値。
センター守備でもその脚力を活かしDRS+2と平均以上。
去年のマリナーズのセンターは主にJarred Kelenic、Kyle Lewis、Jake Fraleyらが守りましたが、DRS0以上は移籍したJake Fraleyのみ。
特にKelenicは−16と異次元の数値でした。
Julioが昇格していなければと思うとゾッとしますね。
ルーキーながら走攻守にハイレベルな活躍を見せてくれているJulioの活躍にこれからも目が離せません。

J.P.Crawford

https://twitter.com/gravel_sense/status/1520826112493850624?s=21

続いて紹介するのは開幕前に契約延長に応じ、DipotoGMからの信用も厚いこの選手。
今季は打撃でめざましい活躍を見せています。
特に4月はOPS10割越え、四球数>三振数と無双状態。
5月上旬に背中の痙攣が発覚した後は成績を落としてしまいましたが、6月は復調してきました。
大きく成績が向上したCrawfordですが、打球関連の指標は特に改善した訳ではなく、昨年に引き続きMLBワーストに近い数値です。
改善したのはアプローチ面です。
昨年からWhiff%(昨年13.7% 今年16.3%)、Chase Rate(今年も昨年も25%前後)はともにMLB上位10%前後でしたが、昨年は四球率が8.4%でMLB平均以下とアプローチの良さが出塁に結びついていませんでした。
しかし、今年の四球率は11.6%と上位20%に上昇。
特筆すべきは4シームへの対応。
昨年の4シームのRun Valueは-7とお世辞にも良いとは言えませんでした。
しかし、今年は執筆時点の6/14で+4と大きく改善。
去年まで4シームに対しては当てにいくイメージが強かったCrawfordですが、今年は強く引っ張る場面が多く見られます。
打球方向の変化は数字にもあらわれており、引っ張り方向の割合は昨年よりも9%ほど増加し39.2%。
ショート守備に関してはDRS+3とあいかわらず優秀ですが、エラーが増えているのは懸念点です。

Eugenio Suárez

https://twitter.com/talkinbaseball_/status/1526373221976743936?s=21

当初はJesse Winkerのおまけ程度の扱いだったSuárezですが、いざシーズンが始まると評価が逆転。
昨年引退したKyle Seagerの穴を見事に埋めてみせました。
打撃面ではプルヒッターのイメージが強いSuárezですが、今年は逆方向にも強い打球を飛ばせるようになり、真ん中よりも右に長打を打った割合は41.6%と昨年の31.7%から10%近く増加しています。
何よりも大きいのは、苦手としていたスライダー、シンカーをある程度克服できたことでしょう。
スライダーの打率は.163から.203に、長打率は.375から.441に改善。
シンカーの打率は.130から.256に、長打率は.230から.395に改善。
4シームの次に投球割合が多いこの2球種を滅多打ちとまではいかずとも、平均程度に打てるようになったのは大きな成長です。
守備に関しても、サードに専念できるようになったおかげか昨年はDRS-3を叩き出したサード守備がDRS+1と平均レベルまで改善。
これで契約もSeagerよりも安価と文句のつけようがありません。

Ty France

https://twitter.com/rootsports_nw/status/1429548033121734656?s=21

安定しすぎて描くことが逆にない人。
特にこれが変わった!というところはないのですが、三振率、四球率、Chase Rate、平均打球初速等主要な指標がすべて成長しており、チェンジアップとカッター以外はすべて打率.333越えと穴がないです。(チェンジアップもxBAでは.287)
守備面でもDRSと+2と攻守完璧で粗探しすら許してくれません。
マリナーズに在籍してくださり本当にありがとうございます。

ここまで閲覧いただきありがとうございました。
次回は投手について書こうと思います。

写真(Seattle Mariners)
参考にしたStats (https://www.fangraphs.com/) (https://baseballsavant.mlb.com/)


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