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アルコールよりも 「OZONE 」? ~教えて、厚労省~


コロナ対策の一環として、小学校の先生がアルコール消毒している映像をニュースで目にした。教室内の机・椅子・手すり・ロッカーなど子供たちが触れそうな場所にアルコールを噴霧し、丁寧に拭いていく。

とはいえすべてを漏れなく消毒するのは時間的にも、体力的にも不可能。椅子や机は木製部分のみで、パイプの部分はほとんど消毒されていない。平らな部分は拭きやすいが、パイプや隙間の部分まで拭くのはあまりにも手間がかかりすぎる。止むを得ない。

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先生の消毒作業はまだまだ続く。生徒が使う備品(木琴のバチ)を取り出し、一つ一つ消毒していく。


不思議でならない。これって先生がやらなければいけないのか?清掃業者やアルバイトを使って、毎日の消毒作業をすることは不可能なのだろうか?

おそらく「予算がない」「コストがかかる」といった理由でダメなのだろう。学校の先生には正当な残業代が支払われていないというのはよく聞く話。「業者に頼めば金がかかるが、先生ならばタダ」といったところか。

やはり学校という職場は噂どおりのブラック企業、文句を言ったところで「生徒のためです」の一言ですべてが正当化されてしまう。

教育関連の業務については素人なので口出しするつもりはないが、せめてこのコロナ禍における消毒作業くらいはなんとかならないものか?

この先は科学的根拠(いわゆるエビデンス)がないので、あくまでも筆者の独り言。

世の中にはさまざまな「除菌グッズ」が存在する。なんちゃらクラスターとか、ナノなんとか、プラズマなんやらといった空気清浄機だってたくさんある。各企業は「〇X検査機関・〇△大学の研究室にて除菌効果を確認しました」とデータを公表するくらいなんだから、おそらく何らかの効果があるのは間違いない。

問題は、「その効果がどれほどのものか」である。

令和2年5月に消費者庁が「携帯型の空間除菌用品」の販売業者5社に対して行政指導を行っている。
「携帯型の空間除菌用品」とは、おそらくこんな感じの商品のことだろう。消費者庁は商品名を公表していないので、想像するしかない。

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とはいえ消費者庁は「効果が無い」としているわけではない。「狭い密閉空間であれば効果はあるが、首から下げるといった使用法では宣伝通りの効果は期待できない」といった「景品表示法違反」で行政指導をしているだけだ。

確かに国家機関が「A社のこの商品は効き目がありません」とするのは法的に難しいのだろうが、逆に「B社のこの商品はかなりの効果が期待できます」ならば可能なのでは?

特定の商品にお墨付きを与えることが慣例的にダメならば、「推奨」はどうだろう。「推奨マーク」が欲しい企業に商品及び実験データを提出してもらい、しかるべき検査を行って「推奨マーク」を発行すれば・・・・

「B社のこの商品を8畳の締め切った部屋で1時間連続使用すれば〇〇菌を20%、△△菌を50%、XX菌ならば80%減らすことが出来ます。国で定めた空気清浄基準を超える能力を有している商品なので、推奨マーク使用を承認します」


歯がゆい表現になって申し訳ないが、なんちゃら清浄機といった類は一切信用していない。それら商品のメーカーサイトで「なんちゃら」の部分を調べても、

・空気中の水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの微粒子イオンを利用し・・・
・プラズマ放電によって水素のイオン(H+)と酸素イオン(O₂−)が発生、それらをクラスター化して・・・
・ストリーマが高速電子を放出して窒素・酸素と結合、4種の分解素を生成して・・・

といった具合に「消費者に理解してもらう」ための説明ではなく、「消費者を煙にまく」ような説明しか載っていない。各社ともその発生方法により呼び名が違うが、基本的にはどれも同じ。

「電気的にマイナスの物質が菌やニオイの物質にぶつかり、物質に含まれているH+と結合してH₂O(水)となり、菌やニオイを破壊する」

である。どのサイトでも「〇X研究室にて効果を確認」としているが、先述の「携帯型の空間除菌用品」のように「狭い密閉空間限定」の可能性がある。実験時の条件が分からなければ100%信用できない。


そんな疑り深い筆者であるが、一つだけ信頼しているモノがある。あくまでも個人的な思い込みであるが、アルコール消毒・マスクに並ぶ「コロナ禍における三種の神器」として活用している。

そのモノとはズバリ、「オゾン(O₃)」。詳細は wikipediaにあるが、要約すると

3個の酸素原子(O)からなる生臭い特有の臭気のある空気より重い気体で、強力な酸化作用があり、多くの物質と反応。 オゾンはその強力な酸化作用を利用して、殺菌、消毒、除臭、水処理などに用いられているが、人体には有害

オゾンを利用した消毒装置は病院でも利用されている。大阪市の水道水浄化にも使用されている。コロナウイルスに有効かどうかは不明だが、少なくとも消臭・殺菌効果は認められている。(紫外線を使った殺菌装置もあるが、空間殺菌にはオゾン装置のほうが簡単でお手軽)

こんな有能選手・オゾンだが、コロナ対策グッズとして公には名前が挙がらない。理由は太字にあるように「人体に有害」だから。

有害とはいえ一定の濃度を超えなければ人体に影響はない。殺菌能力は高いが、オゾン(O₃)は直ぐに崩壊して酸素(O₂)となり、無毒化する。残留する可能性はない。

現にいくつかの家庭用オゾン発生装置が販売されているのだが・・・残念なことにこれらの商品はオゾンの発生濃度が低すぎてあまり効果がない。プラシーボ的な気休めではなく、消臭・殺菌目的で使用するならば人体に影響のないレベルまで濃度を上げる必要がある。

逆に濃度が高すぎ、「深夜の店舗・事務所など、人のいない場所限定でご使用ください」と取扱説明にあるにもかかわらず商品を空気清浄機のように使用して「人体に影響がでた」と問題になったケースもある。

「そんな危険なものは使えない」

と思うかもしれないが、誰だってGやハエが出たときには人体に有害な殺虫剤を使う。アルコール消毒液だって目に入れば危険。それと同じこと。大切なのは誰が、どうやって使うか。

もしオゾンがコロナに有効であるならば、アルコール消毒の代わりとしてオゾンを吹きかけるだけで済む。イメージとしては、消毒したいモノに向かってドライヤーの熱風を当てる感じ。

オゾンがコロナウイルスにどれほど効果があるかを調べ、もし有効であるならばそのデータを公表すればメーカーは喜んで商品化すると思うのだが・・・

ちなみにオゾン発生装置はすごくシンプルな構造です。小学生の夏休みの工作レベルのシンプルさ。電気代もタダ同然だし、耐用年数も長いのでランニングコストはほとんどゼロ。業務用でおそろしく高額な商品が存在するけど、おそらくそれは「濃度チェック機能」といった付加価値がついているからでしょう。ボッタクリかもしれません。

もしオゾンがコロナ対策として有効である証明され、メーカー各社が「ドライヤー型」オゾン発生装置を製造・販売し、文科省が予算をつけてそれらを各学校に「配置」すれば、手間のかかるアルコール消毒の代替手段となってどれだけ先生方の労力を減らせるか・・・・


厚生労働省のみなさま、なんとかなりませんか?コロナ対策の予算をちょっとだけ検査に回して、オゾンの有効性を調べていただけませんか?


誤解を招くといけないので先に言っておきますが、筆者はオゾン業界の回し者ではありません。単なるオゾン信者です。ちなみに筆者が使用しているのはこのタイプ。コロナ禍以前に消臭目的で購入したので5000円くらい。今だとちょっと高い。

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(画像・・・Amazonより。アフィリエイトじゃないよ)


8畳の部屋で10分稼動するだけで恐ろしいほどの消臭力。塩素のようなニオイが充満して、まさに「身の危険を感じる」レベルのパワーです。

トイレも下駄箱も一発消臭。生ゴミのニオイも瞬殺です。

高濃度オゾンは有毒ですが、一酸化炭素中毒のように「いきなり気を失う」ということはありません。気を失う前に「ニオイ」に耐えられなくなります。

ただしペットのいる家庭では使用不可。人間とペットでは致死濃度が違います。

子供の手に触れる場所に置くのは危険だけど、大人が注意して使えば問題ないはず。あとはオゾンがコロナに有効というデータが揃えば鬼に金棒なのだが・・・いかんせん、データがあまりに少なすぎる。

 オゾン コロナ 有効性

 ozone covid efficiency

で検索すればデータは無限に出てくるが、どれが信用できるのやら。厚生労働省さま、マジでお願い!利害関係の一切ない、ピュアなデータをください。



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