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マクガイバーになりたい


「冒険野郎マクガイバー」という米国TVドラマがある。ルーカス・ティルがマックを演じるリブート版は現在米国で放送されているシーズン5で終了との報道があったばかりだが、個人的には80年代版の方が個好きだ。やはりマックはリチャード・ディーン・アンダーソンでないとピンとこない。

知らない人のために簡単に説明すると、フェニックス財団に所属する「アンガス・マクガイバー」が身近にある様々なものを使って危機を乗り越えるという、おもしろ冒険大活劇である。近年のリブート版ではフェニックス財団はCIAの外局のような組織だが、80年代版ではCIAなどから仕事を請け負う単なる財団であったような気がする。仕事の内容は

「中東のとある国に潜入して、捕虜になっている米国軍人を救助する」

「ソ連領土内に墜落した米国人工衛星から機密データを回収し、衛星を破棄する」

といった恐ろしく危険なものから

「近所の子供のいじめ問題の解決」

といったほのぼの(?)としたものまで多種多様。


米軍特殊部隊 Tier1 ランク に匹敵する能力を有するマクガイバーであるが、少年時代に起こした事故に起因して銃を使わない。銃を使わずにソ連の特殊部隊などに立ち向かい、任務を遂行する。

そんな彼の唯一の武器がナイフとダクトテープ(粘着テープ)である。定かではないがナイフは victrinox 、テープは3M製だったような気がする。その2つを駆使し、現場にあるボールペン・ダンボール・金属片・プラスチック片などを加工して様々な器具・道具を作り出して危機を乗り越えていく。

そんなマクガイバーに憧れて victrinox 十徳ナイフを入手したのは言うまでもない。30年以上も前の話だ。当時は鞄の中に常に入れていた。

当然である。いつ敵の銃撃にあうかわからない。C4(プラスチック爆弾)の爆発事件に巻き込まれるかもしれない。空爆にあい、生き埋めになる可能性もある。大阪とはそんな場所である。

そんな時でも、ナイフがあれば助かる。80年代マック全話を見てサバイバル知識は十分に得ている。100%生き延びる自信はある・・・・のだが残念ながらそのナイフは今、引き出しの中で眠っている。

理由は簡単。「銃砲刀等違反」「軽犯罪法違反」である。

なんとかならないものだろうか。「他人を傷つける凶器になりうる」という理由もわからないではないが、正当な理由の1つとして「万が一の事故に備えて」というのも認めてほしい。「すぐに取り出せるポケットの中はダメ」ならわかるけど、「刃渡り6センチ以下の小型のナイフをケースに入れて鞄の中にしまっておくのもダメ」というのはどうも納得できない。

「通り魔がボールペンで通行人を刺した」という事件が起きたら、正当な理由のないボールペンの所持まで禁止するのであろうか?

「ちょっとそこのあなた。その胸のポケットに刺さっているのって、もしかしてボールペン?何か記入する予定でもあるの?えっ?会社に行く途中?通勤途中なら必要ないよね。仕事場に行けばボールペンあるでしょ?だめだめ、危険でしょ。誰か刺すつもりなの?どうしても筆記具を持ち歩きたいならば筆ペンがあるでしょ?筆ペンじゃダメなの?ちょっと派出所で事情を聞かせてもらえるかな」

文部科学省の皆様、小学生の必需品に鉛筆と肥後守を是非加えてください。よろしくお願いいたします。


2021年8月8日追加>

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(参考画像・・・VIPPER速報より)

ネットでこんな画像を拾った。金属バットは確かに凶器にはなるけど・・・警察の職務質問は治安維持のために大切だと思う。だからといって「なんでもあり」でいいのか?

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