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シン・環境大臣の就任演説(案)

おはようございます。このたびの組閣にて「シン・環境大臣」に任命されたJetSetシンジローです。

さっそくですがカーボンフリー達成のため、シン・環境大臣として新たに「洗剤の使用禁止」を提案します。洗剤をやめれば二酸化炭素が減る。これがうまくいけば日本発の新たな温暖化対策となり、世界をリードすることができる。

順を追って説明しましょう。基本は以下の4つ。


1.洗剤の使用を禁止。汚れはお湯(熱湯)で落とす

2.そのお湯は電気で沸かす

3.その電気は、再生エネルギー限定で発電

4.発電に必要な太陽電池パネルは、再生エネルギーを使って製造


クリーンエネルギーを、クリーンエネルギーだけで作り出す。究極のエネルギーリサイクルです。令和の時代に原子力・火力は不要です。記者の皆さんは知らないかもしれないけど、「エネルギー保存の法則」というものがあります。100のエネルギーを投入すれば、100のエネルギーを得ることが出来る。

いいですか、みなさん。100から120を生み出すことはできません。どんな最先端技術を使っても、100からは100しか生まれない。実際には発熱などのロスがあるので、もっと少ない。50、60くらいでしょうか。それが今の発電所です。あまりにも効率が悪い。

ところがソーラー発電は違います。ソーラー発電のエネルギー源は太陽。つまりゼロ。ソーラー発電ならゼロから100を生み出すことが可能なんです。まさに夢の永久機関、21世紀の錬金術です。

天候不順や地域による発電量の偏りといったも問題も懸念されますが、今はまだ構想段階なんですけど電気を使って発電するというプランを考えています。一見矛盾するように思えますが、現に今でも揚水発電というものが存在する。それの電気版です。仕組みについては今後の課題で、喫緊にプロジェクトチームを立ちあげる予定です。

電力不足が心配ならば、クリーンエネルギーを使ってどんどんソーラーパネルを作ればいい。屋根の上、ビルの外壁・・・設置場所ならいくらでもあります。河川に蓋をして、パネルを並べることだって出来る。コンクリート並の強度のあるパネルを開発すれば、すべての道路に敷き詰められる。

現在のソーラーパネルにはn型・p型という2種類の半導体が必要ですが、塗料タイプのものが開発されてペンキのように塗るだけで発電できる時代が来るかもしれない。

要は発想の転換なんです。既存のシステムにとらわれず、頭を柔らかくして考えればアイデアはいくらでも湧き出てくる。

簡単な例を挙げましょう。エアコンがありますよね。夏は冷房、冬は暖房と切り替えて使用しますが、実はエアコンは必要ないんです。冷やす機能だけのクーラーがあれば事足りる。冬になったらクーラー本体と室外機を入れ替えるだけでいいんです。クーラーしかなくたって、アイデアと実行力さえあれば寒い冬を乗り越えられるんです。

これをうまく利用すれば世界中の冷暖房費がタダになる。

夏休みに家族旅行でオーストラリアに行ったんですが、日本が夏の時、オーストラリアは冬なんです。地球には北半球と南半球があって、季節は真逆なんですよ。知ってましたか?

この時ピンとひらめいたんです。日本とオーストラリアの間に大きなパイプを通し、エアコンのように冷気と暖気を交換すれば・・・これ以上の説明は不要ですよね?





官僚のみなさん、こんな感じで就任会見用の原稿作ってみたんだけど、どう?やっぱり原稿くらいは自分で書かないとね。ブレーンに丸投げするなんて時代錯誤でしょ?庶民派のシン・環境大臣はこれまでの環境大臣とは一味違うということを、全国民にバッチリ示さないとね。

そうそう、「冷蔵庫を開けっぱなしにしても部屋は冷えません。室温は一切変わりませんよ」ってエピソードも入れた方がいいかな。これ、案外知られてないんだよね。部屋が涼しくなるって勘違いしている人も多いと思うから・・・

おかしい部分があったら言ってね。遠慮は要らないよ。


以上、ネットで仕入れた知識を最大限利用して一人で必死に演説原稿を考える超真面目なシン・環境大臣になりきってどうすればこの国のためになるかを一所懸命に考えた結果わけのわからない勘違い原稿しか書けず官僚からすべて却下されたけどもったいないので仕方なくnoteに投稿したJetSetがお送りいたしました。




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