北浜勇介

しがない4コマ描き。

逆噴射的裏話。

先月チマチマ書いてエントリーしたエピソードが、素人なりに書いてて楽しかったので裏話とか。
ちなみに逆噴射文体とかメキシコ的な世界観など全くわかってないってのをお断りしておく。

◼️ON YOUR MARK
1本目。
限られた分量でツカまなきゃいけない→緊迫感のある出だしにしよう→それなら追われてる状況だ…ってな感じ。
追われてる理由を謎にしておけば、そこを説明する手間が省ける。
でも、ただ逃

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日記帳

祖父の遺品を整理している時、1冊の日記帳が目に留まった。
偏屈でひねくれていた祖父が几帳面に日記をつけていた事に驚き、好奇心から中身を読んでみることにした。

無趣味だった祖父らしく、内容は殆ど無く天気しか書かれてない日も珍しくない。
身内とは言え他人のプライバシーを覗き見る背徳感は徐々に薄れていった。

195*/10/7 くぇむゐゅ

…?
この「くぇむゐゅ」とはなんだろうか。

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石の壁の向こうから

私は部屋に転がる「それ」を呆然と見つめた。
まだ乾ききっていない血溜まりの中に横たわる「それ」は明らかに死体だ。
しかし、この部屋は密室だった。

少なくとも5000年間は。

その間、出入りした者は誰もいない。
地下20mにあるここを掘り当てたのは私だ。
巨大な一枚岩を組み合わせた石室で、他に出入り口はない。

うつ伏せに倒れている彼は現地の粗末な服を着ている。
盗掘者だろうか…?
私の歴

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〈黒い砂漠の地下迷宮〉

⒈ 君は息が詰まりそうなカビ臭さに顔をしかめながら暗い通路を進む。思い描いた冒険生活と現実の落差に悪態をつきながら十字路に差し掛かる。
直進する→7へ 左に曲がる→18へ 右へ曲がる→21へ

⒉ 背後から音を立てて壁が迫って来る。残された時間はわずかだ。君はロープをもう一度確認し、ゆっくり渡り出した。敏捷度でチェックせよ。
成功→36へ 失敗→14へ

⒊ 君はゴブリンから剣を引き抜き、

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ふんどし問答

え〜、一席お付き合い願います。
昔から「十人寄れば気は十色」と申しまして、それぞれ皆さまお気性ってものが違います。
今のご時世、カチカンノタヨウセイ?ってんですか?…人様の心のツボってのは微妙にズレてたりいたします。

あまり褒められた事じゃありませんが、好きなものの事で喧嘩になったりすることもありますな。
でも好きだからこそ、細かいこだわりってのがある。
今度は同じものを好きな者同士で喧嘩にな

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大豪寺勉の孤独な闘い

(ハァ…ハァ…)
嫌な汗がとめどなく流れる。
(なんで…あの時…)
悔やんでも、もう遅い。
(進め…とにかく進むんだ…)
そう、私は今…

腹 が 痛 い 。

この大豪寺勉、自分で言うのもなんだが輝かしい道を歩いてきた。
スポーツ万能、容姿端麗、難関校を常にトップで卒業し、誰もが羨む大企業で出世コースを倍速で歩いている。
そんな私が下着を汚すなど…

閑静な住宅街、駅前のコンビニから

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