業務の一環で、月に1〜数回程度、外部セミナーやらウェビナーに参加している。
その6月頃に、IT資産管理ツールの管理者向けセミナーを受けたのだが、
基本的な操作や機能を教えてくれる、これから管理者となる方や、
今後の導入を検討している人のためのセミナーだった。

参加者層は、上記の通り、これから管理者になるだろう人や、
入社後間もないか、数年くらいの若手が多かった。

私はというと、情シス歴20年でかつ、今年転職したばかり。
過去2社ほど経験があるものの、IT資産管理ツールの管理を行ったことはなく、
なんとなく一通りの機能を知っている程度なのだが、
入社した会社というのが、それなりの規模の中小企業で、
情報システム部門は、少数の情シスメンバーで構成されている。
一通りのシステムやツールは揃っているものの、どれもこれも導入当初のままで、
とても管理されている状態とは言い難い状況だった。

そんな中に、とりあえず経験年数だけは豊富な自分が入ったわけで、
現状目が行き届いていないところをフォローしたり、セキュリティ基盤の再構築を、
当面の自身の課題としたこともあり、おおむねの機能を理解しようと参加した。

まぁ、本題はそんなことではなく、そのセミナーの完了後に、アンケートを書かされたのをぼんやりと記憶している。
当選者には景品、参加者全員に参加賞が用意されているという、なんとも豪華なアンケートだった。
その参加賞というのが、つい先日、会社に届いたのだが、QUOカード千円分と、
某インターネットプロバイダが個人情報漏洩時に、ユーザーに支払った額と同等であることを踏まえれば、高価な参加賞ではなかろうか。

そんな参加賞に気を取られ、当選者への景品のことなんて、すっかり忘れていた。
そのぼんやりとした記憶の中では、景品は数点あり、ディズニーペアチケット、高級食材（和牛だったかな？）、PC用高級キーボードだったと思う。
参加者層に対して、どうも違和感があったキーボード。
だが、ディズニーにも、高級和牛にも興味なく、自分の目はキーボードに一点集中だったんだと思う。

そして、QUOカードに遅れること数日。
会社に身の覚えのない宅急便が届く。
開封してみると、アンケートの景品に当選したことが書かれた通知と、
『 hhkb hybrid type-s 』のなんともマニアックな製品群の中でも、
とりわけ人気のなさそうな日本語配列。

キーボードには大まかに分けて、メンブレン式、メカニカル式、静電容量無接点方式の
3種類があり、とりわけ静電容量無接点方式は、群を抜く高価格帯製品で、
よほどのマニア層でもない限り手を出さない。
そして自分も例に漏れず、いつか手にしたいと夢見ていた製品でもある。

このキーボードの何がすごいかというと、
キーを押した時のストレスがほぼ皆無であるということ。
おそらくPCに触るほとんどの人、99％以上の人には理解されないことだと思う。
わかりやすく言えば、押した時の抵抗のばらつきや引っ掛かり、無駄に響くクリック音、全体のガタつきやしなり、連続入力時に発生する入力落ち。
毎日使う道具なのに、こんなにもストレスがあるなんて想像つくだろうか。
仕事や、職場環境によるストレスの前に、まずキーボードにストレスがあるのだ。

とまぁ、つらつらと書いてみたわけだが、
単にキーボードで打っていたかっただけだ。