HHKBという静電容量無接点方式キーボードについて

昨年、うっかり手元に来たhhkb professional hybrid type-s 墨というキーボード

キーボードについては、語りたいことが山ほどあって、
今この文章もhhkbを使って打っているので、無性にタイピングしたい気持ちを
グッと抑えて、こいつの良さだけにテーマを絞りたい

なぜなら、あまりに高価で、ひどい回り道をしている人が大勢いるからだ
このキーボードブーム禍で、安くて、オリジナル性が高く、いいものがあることは
当然知っているし、そちらの沼がお好みなら、そちらに行くといい
ただ、資金的にも一切の無駄をしたくないのなら、こちら側に来るべきだ

おそらく、それほどキーボード沼に浸っていないが、いいキーボードを使いたいという人は少なからずいると思っていて、
そのゴールには、Realforceと、HHKBが待っているものと思っている
自分自身、Realforceは使ったことがないので、今でも購入に迷っている
まぁ、迷っている時間が一番楽しかったりもするのだが

なので、そのゴールのうちのひとつ、hhkbの良さについての良さについて
存分に語り、Realforceとhhkbで迷っている人、Realforceに傾きつつある人を、
こちら側に引き摺り込む気持ちで書こうと思う

まずひとつ目「全体のサイズ感」
ちょうど両手をパーにして包み込めるくらいの大きさ
ただ単に小さいだけじゃない。日本人の手のサイズによくあっている、いや合わせているというべきか
これにより、短い不格好な自分の手で、どのキーに対しても不自由なくアクセスできる

そしてふたつ目「ファンクションキー」
これは賛否両論あるかもしれない
ファンクションキーは独立しておらず、Fnキー+1〜0で入力が可能となっている
多少不自由かと思って使っていたが、これもまた、手のひらがアクセスしやすい距離感にあることの方が勝ってしまった

この二つのメリットにより大きく改善されたのが、
ホームポジションを離れる→ホームポジションを探すという動作が一切なくなったこと
これはぜひ使って見て、体感してほしいし、長く使うことでより実感できると思う

更に3つ目「テンキーレス」
正直、hhkbを使うまで、フルキーボード派だった
ブラインドタッチができたとしても、数字入力の際は、テンキーの方が使い勝手がいいに決まっている
「絶対にテンキーは必要だ!」と思っていた
ところがだ、明らかにテンキーを使う頻度より、マウスを使う頻度の方が多いことに気づいた
マウスが近くにあったらどうだろう
そうだ、これが正解だ
なんなら、テンキーを使いたい時は、キーボードすぐ横に置きたいし、その時は、マウスが邪魔になるのだから、外付けのテンキーが全てを解決するし、テンキーもキーボードの延長線上ではなく、好きな場所に、好きな角度でおけるのだから、より使い勝手は上がる

4つ目「打鍵感」
まぁ、これはいうまでもないし、好みもある、といってしまったらそれまでなのだが、押した感じは、「スコ」
特に押した感じもしないし、無駄に反発もしてこない
ただただ、こちらの押す力を、受け入れるだけ
まるで、長年寄り添った老夫婦のようだといえば分かりやすいだろうか
癖がないから、付き合いやすい、寄り添える、そういう感じだ

そして最後「墨」
これはキーボードの色のこと
今使っているこのprofessional hybrid type-sには、墨、白、雪の3色がある
そのほかに、カスタマイズ用として、無地のキートップも販売されている
そしてその墨を使っていて、全体的なカラーは、グレー系のマットブラックと言えば良いだろうか
キートップの印字は、しっかりした黒
目を細めないと見えないほどではないし、通常ならちゃんと見えるのだが、
光や影の加減で、全くといっていいほど見えなくなる
これが最初の頃は、少なからずストレスだった
キートップを白に変えようかとも思った
ただ、白にしたら印字がうるさく感じるのは、これまでの経験から分かっていた
かといって、無印を使えるほど、キーボードと意思疎通がはかれているかと言われると、そうでもない
・・・あれ、待てよ。もしかして、この見えるようで見えない、見ようと思えば見れる墨って、最高なんじゃないか?
そうだ!最高だ!

と、ここまで、メリットしか書いていないのだが、
使い勝手を上げるために、自分が改善した部分もいくつかある
ひとつは、キーマップの変更
左のctrlキーが通常でいうcaps lockキーの場所にあるので、それを変更した
で、左ctrlがないと、コピペで迷子になるので、通常のctrlの位置、hhkbではfnキーがある位置をctrlに変更した

それともう一つは、日本語入力と英字入力の切り替え方法
これは、通常左上の「半角/全角」キーで行うのだが、hhkbの場合は、そこには、Escキーが置いてある
そいつを変更してやれば、話は早いのだが、実は、caps lockキーでも日本語/英字の切り替えができることに気づいた
これは、windowsだけでなく、ipadでも可能
osによっては、設定で変更することができるようになっている
これには、慣れるのに少し時間を要したのだが、左小指のホームポジションすぐ横にこれがあることが、とても使いやすいことに気づいた
まぁ、慣れるまでの間、何度も、通常「半角/全角」があるはずのところにあるEscキーを押して、入力内容を無効にしてしまったのは、容易に想像がつくと思うが・・・

どうだろう、hhkbの魅力は十分に伝わっただろうか
もっとこうすると使い勝手が上がるよっていう使い方があったら、ぜひ教えて欲しい

最後に、最近入手したFILCO製のKB griller Sというパームレストを購入したのだが、
これを使うことで、キーボードの傾斜と同じ角度の延長線上に手首を置くことができるので、
手首と手のひらの角度がフラットに近い形で置くことができる
これは、この製品以外では味わえない最高のパームレストだと思う
合わせておすすめしたい
おそらく結構コストもかかっているし、それほど売れるものでもないので、よほど爆発的な人気が出ない限りは、そんな遠くないうちに在庫切れになって終売になるのではないかと思っているので、自宅用にもう一つ買おうかどうか、悩んでいる最中ではある

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