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恩を伝える

今こそひとりひとりが大切にしたい考え方
悪口を言ったり、傷つけあったり、足を引っ張りあうのではなく、
支えあうことが必要とされる世界

もし、そんな世界があったなら、自分はもっと楽に生きていけたのだろうか

『ペイフォワード』
私が過去に見てきた中で、間違いなく一番多く見た映画
心が疲れてきたとき、とにかく泣きたいとき、これを見る

今まで診断したことはないが、自分には障害があることは自覚している
一つのことに集中するのが難しく、意識的にしないとすぐ他のことを考えてしまったり、
周りの声が気になってしまうと、そちらばかり気を取られてしまったり、
気がつくと、会議中、自分の意識はそこにいないことが多々ある

普段から聞き耳立てているわけではないが、周りから聞こえてくる話を聞いていると
なんとなく、「あぁ、これはきっとあの事だな」「多分・・・さんのことを言っているな」「あ、間違いなく俺のこと言ってるな」とかがわかる
そして、それはほとんどのケースで当たっている
なぜなら、日常的にこんなことをしていると、話の全貌が聞こえなくても、いろんな話の繋ぎ合わせで、わかってしまう事が多々ある

ただ、人が話している内容って本当に民度が表れる
前職では、周りから聞こえてくる話が、非常にストレスだった
管理職の課員への悪態や、普段の素行についてや、はたまた、他の管理職に対する悪態など
簡単に言ってしまえば、管理職同士の話が、建設的な話ではなく、悪態、悪口、そんなものばかりだった
本当に生きているのが辛くなる環境だった
退職を決断した理由は、ほぼこれに尽きる

それが、環境が変わるとこうも変わるのかと思ったのだが、
現職では、周りがそれぞれの業務の話、プロジェクトの話、経営者がどんなことを言っていたから、こんな準備をしておこうなど、仕事に真面目に取り組んでいることがよくわかる
こうなると、自分の障害である「聞き耳」は、能力に転換しやすく、先手先手で、準備がしておける
おそらく近々こういうことが求められるであろうということは、前もって準備しておける

話はそれてしまったのだが、そんな職場環境で、家庭の事情に対しても配慮してくれており、
在宅勤務が当たり前ではない会社で、週に2、3日の在宅勤務を許可してもらっている
本当にありがたい。何処の馬の骨かもわからない人間を、高待遇で受け入れてくれて、入社早々の在宅勤務の申し入れについても、家庭最優先という理由で快く受け入れてもらった

過去2社を経験してきたが、帰属意識というものがほぼゼロだった
そんなものなくても仕事ができるのは事実だし、
仕事に対する意欲や、姿勢と、帰属意識は比例するものではないのだが、
やっぱり、会社員として働く以上、最後に、この会社で働けて良かったと言いたい

今の職場にも保身的な人はたくさんいて、部門を跨ぐプロジェクトは極端に苦手な環境だ
ただ、それでは仕事はうまく回って行かないし、誰とでもうまくやっていくというのが、自分の仕事のやり方なので、それを体現していくことで、会社を良くして行ければと思っている

今まで20年で培ってきたもの、苦労してきたこと、それをやっとアウトプットする時が今なんだと思っている
他人に押し付けるつもりはないが、「ペイフォワード」の精神でやっていけば、きっとみんなが報われるはず

そして、最後に映画「ペイフォワード」の結末は、主人公の子が、友人を守るために、いじめの間に割りこみ、亡くなってしまう
本当に悲しくて、思い出しただけでも涙が出てきてしまうのだが、
今だから言えることは、正義感だけで突っ走っても、うまく行かない事があるということ
正しいことが、常に正解ではないということ
どんないいことをして、世界中を揺るがすようなことを起こしたとしても、
家族を悲しませる結果になってしまうようなことは、あってはならない



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