授業のこと | テーマの話(後編)

4年生・5年生とたっぷり遊び、そこに価値を加えて、身の回りのものと結びつけて、タテ・ヨコ・ナナメ色々な視点から物事をみてきた子供たち。(テーマの話ぜ(前編)はこちら

小学校最終学年、6年生の1年間はさらに学びの価値を加速させたいと考えていました。

そこで、6年生の最初の授業はこんな話をしました。

AI時代がやってくる!
この先10年間で世界はさらに大きく変化するだろうと言われています。
こんな動画も、子供たちと一緒に見てみました。

AI時代の到来。僕たち人間は何をすればいいのでしょう。

コンピュータが得意なこと
・計算すること
・暗記(記憶)すること
・指示通りに動くこと
・同じことをずっと繰り返すこと

このチカラはコンピュータには叶わない。あれ。これって今学校で取り組んでいる多くのことが、これじゃないか。
では、人間にしかできないことって何だろう。

人間にしかできなこと
・課題をみつけて、それを解決するアイデアをだすこと
・人に伝えること(感動的に!)
人間にしかないもの
・感性

そうだ、これだ。あれ。これって今までもやってきたじゃないか。そうだ、図工の時間で取り組んできた学びそのものだ!
これが、6年生のテーマ「コンピュータに負けるな!」

僕たちの未来に向けて、今本当にやらなければいけないことに取り組もう。
こうして6年生の図工をはじめました。

WORK1  |  未来を○○を創造せよ!

・課題を解決するアイデアをだすこと
・人に伝えること
・感性を磨くこと

6年生のテーマを存分に体感してもらうため、最初はこんな授業からスタート。
まずは動詞をたくさんピックアップ、つづいて形容詞。
それをそれぞれBOXに入れて...

せーので引いた言葉の組み合わせが今日の課題!

「え・・・どうしよう。」

むずかしいーーー!!

色画用紙を切って貼って、偶然与えられた課題を自分なりに解釈し、人に伝えらえるように形に表していきます。


「あー、なるほど!」
友達のアイデアを共有することで、作品をみることで、感性が刺激されていきます。感性は教えられるものではないから、こうして磨いていく他ないのだと思っています。

WORK2  |  ミックス!

今回はグループ活動。課題は”自分たちでつくる”
それぞれイメージに連想する言葉をたくさんピックアップして、チョイス。
例えば、トマトなら「あかい」車なら「はしる」
それらのキーワードをミックス!
「あかくてはしるもの」これが課題となります。
これを学校中から探し出し、写真に収めてきてください。

どうする?どうする?と学校中を探検します。

「おー!そういうことか!!」

内容やアプローチは違えど、目指すところはいつも同じ。

・課題を解決するアイデアをだすこと
・人に伝えること
・感性を磨くこと

これを、みんなで共同的に、この学びを進めていきたいと考えています。

本当はこういう学びを学校全体で、教科横断的に、どんどん取り入れていきたいと思っています。ですが、これがどうにも難しい。
でも、図画工作科だけだとしても、僕は未来への学びを諦めたくありません。

こんな日々の想いが、授業が、”さくらの森”再生プロジェクトへとつながっていきます。

(追記)
上記のWORK1もWORK2も、ともに僕自身が学校の外で受けたワークショップがベースになっています。「Good Teacher = Good Learner」とのこと。これからも僕自身が学び続けていきたいと思っています。ワクワクするヒントは身の回りにいっぱいです!

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Yusuke Yamauchi

都内公立小学校図工専科教諭。SOZO.Ed副代表/出張図工室プロジェクト「山と水の図工室」展開中/西荻ペーパートライメンバー/Microsoft Innovative Educator Expert/第21回東京新聞教育賞受賞/第6回キッズワークショップアワード優秀賞受賞。

”さくらの森”再生プロジェクト

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