詩:(プ)リズム

朝、浜辺、歩いていると
水晶が溶けて空になった
星が砕けて雲になった
きらきら眩い(プ)リズムが踊り
淡い影がしっとりと揺れる
吹き続ける風 滑らかな風
肉体が霧散して 空気になって
懐かしい気持ち漂い
喋るように歌って、歌うようにひとりごとすると
中心にある熱が冷めて行く
冷えた砂は何かを言ってる
ゼリーの海が寓話のような、昔話のような、世間話をまたしてる
数瞬ごとに変わり続ける
無限に広がる輪っかのどこかで
今日という日は命だ
霧の過去はここにあるようでいない
瞬きを掴むことは出来ない
絵画のような、動き続ける静止した景色


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