【無料コラム】ドルの問題点とデジタル通貨を発行する中央銀行
こんにちは。千葉(@michiya1004)です。
こちらも無料コラムです。
今日の内容は
【ドルの問題点とデジタル通貨のを発行する中央銀行】
です!
ちょっとディープな話ですね。。。
いくつかのニュースも踏まえながら今後の動きを捉えていきましょう!
ぜひ最後までご覧くださいね。
1、ドルの問題点
世界の基軸通貨として今はドルが使われています。
基軸通貨とは国と国が貿易する際に使われる通貨のことです。
例えば、日本と中国が貿易をする時には
日本円→アメリカドル→中国人民元
というように間に一度ドルを挟んで決済するようになっています。
あらゆる通貨のハブになる通貨。これが基軸通貨ですね。
今現在、この基軸通貨であるドルを見直そうという動きが出てきています。
それはいくつかの点で基軸通貨としてドルを使うには不具合が出てきたためです。
一気に羅列するとドルの問題点として5つ挙げられます。
ドルの問題点
①アメリカがドルを支配しているので、アメリカ次第でドルは何とでも動いてしまう。
②アメリカが自由に経済制裁も出来る。
③SWIFTという組織が国際送金を支配している。
④国際送金に時間もお金もかかる。
⑤VISAやマスターカードなどの大手決済企業もアメリカ企業。
簡単にそれぞれ説明していきますね。
①アメリカがドルを支配しているので、アメリカ次第でドルは何とでも動いてしまう。
これはドルはアメリカが発行権を持つので、アメリカの経済状況次第でドルの値打ちも大きく変化してしまうためです。
アメリカの経済が良いときは世界経済も良いのですが、今年のようにアメリカ経済が悪くなるとその影響が世界に飛び火してしまうのが大きな問題点として挙げられています。
②アメリカが自由に経済制裁も出来る。
世界はドルを使って貿易をしているので、アメリカがドルを渡さなければその国は貿易が出来なくなります。
これは過去にもイランが経済制裁という形で受けました。イランはドルを使えなくなり、海外との貿易が急激に落ち込んで経済的に大きな痛手を受けたんです。
アメリカドルが基軸通貨である以上、アメリカに逆らえない典型例ですね。
③SWIFTという組織が国際送金を支配している。
こちらも国際送金に関わっていて、貿易に大きく影響します。
SWIFTという国際送金を行う世界機関があるのですが、こちらの組織もアメリカの影響が強く影響していて、アメリカがSWIFTに対してドルの制限を指図することがある程度可能です。
つまり、こちらも②と同様にドルを使わせないようにすることでアメリカが貿易制限を他国に課すことができます。
④国際送金に時間もお金もかかる。
これは実際の送金に対しての問題点ですね。
ドルを中心に国から国へとお金を送金するときにはかなり高い手数料もかかるし、時間もかなり必要となります。
一言でいえば、かなり不便なんですね。グローバル社会が中心の現代においてはこれも大きな問題点です。
⑤VISAやマスターカードなどの大手決済企業もアメリカ企業。
こちらは決済手段として。
世界の大手決済会社であるVISAやマスターカードもアメリカ企業なので、支払いに関する決済もコントロールすることが可能です。
例えば、ドルを銀行などに持っていてもカードで支払いができなくすることも可能なんですね。
つまり、、、
ドルの問題点として一番は
『アメリカが全て支配できる』
ためです。
これは結構世界的にリスクがあることで、もしアメリカが経済破綻すれば、ドルも一緒に破綻するので、世界中も破綻してしまうリスクがあります。
そして、それはコロナによって表面化してきています。
そのため、早急に基軸通貨を変更する動きが活発化してます。
2、デジタル通貨の動き
前回のnoteにも書きましたが、多くのデジタル通貨が検討されています。
デジタルドル
デジタル人民元
デジタルユーロ
ビットコイン
リブラ
XRP
SDR
などなど。
全てブロックチェーンを元にして、改竄不正できないシステムを構築しています。
今のところ中央銀行が発行するデジタル通貨が有力視されているので、ビットコインとかはおそらく可能性薄いはず。
特に今月に入ってから中央銀行のデジタル通貨に対しての動きがかなり活発になってきています。
7/11のニュースではG20でデジタル通貨容認のニュースが。
7/3、7/11には日銀もデジタル通貨の利用準備や検討がニュースに。
このように今月から一気に世界中の中央銀行がデジタル通貨に対して動きが見られています。
ちなみに、日本は2024年に新札発行予定ですが、それもデジタル通貨になる噂もあります。つまり紙では印刷されないかもしれませんよ。
3、それぞれの価値として
もし基軸通貨がドルから他のデジタル通貨になればドルは暴落します。
これは世界のドルから、アメリカのドルに格下げになるためですね。
同時に、デジタル通貨の裏付けになるような資産は爆上げになる予想があります。
金本位制になれば金が爆上げするし、
石油本位制になれば石油が爆上げするし、
ダイヤモンド本位制になればダイヤモンドが爆上げするような感じですね。
いずれにしても、おそらくは上記のように現物がデジタル通貨の裏付けとなると予想します。
間接的にか直接的にか分かりませんが。
今の通貨における信用創造システムは続かないと私は思っていますよ。
以上、本コラムではドルの問題点とデジタル通貨を発行する中央銀行について述べました。
実際にどうなるかまだ未知な部分ではありますが、今後の金融の動きは大きく変わる可能性があるので、個人個人としても備えておくと良いと思います。
興味がある方は、中央銀行のニュースをたまにチェックするのがオススメですよ。
筆者 千葉道哉
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