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赤ちゃんの探索

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発達心理学・認知科学をベースに、赤ちゃんのさまざまな行動について考えるマガジンです。「赤ちゃんと関わった経験がほとんどないけれど、興味がある」「今度子どもが生まれるので、子どもが… もっと読む
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2019年1月の記事一覧

子どもが苦手だった話

子どもが苦手だった話

ぼくはかつて子どもが苦手でした。いまでは教育サービスを作ったり、赤ちゃんについて本を書いたりしていますが、高校生のころは「絶対に子ども子どもなんかと関わりたくない」と思っていました。今日はちょっと気分を変えて、自分の話を思い切り書いてみたいと思います。

もしかしたら、この文章を読む人のなかに、親や先生や保育士になった人でも「本音を言うと子どもが苦手だ」という人もいるかもしれません。

「親」「先

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赤ちゃんへの「注目」の使い方

赤ちゃんへの「注目」の使い方

赤ちゃんは大人が怒っているのに笑う。やってほしくないことをして叱っても、効いていない。でも、やめてほしい。どうすればよいのか。結論は「やってほしくないことに注目を与えない。そのかわり、当たり前にやっていることに注目する」ということです。

赤ちゃんの行動の目的赤ちゃんのさまざまな行動の目的のひとつは、他人から注目をしてもらうことであると言えます。他者からの注目によって、自分の存在が受け入れられてい

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不安をやわらげ力を与える「多感覚コミュニケーション」の話

不安をやわらげ力を与える「多感覚コミュニケーション」の話

心理的に不安を抱えている人に対して、目を見て、触れながら話をする「多感覚コミュニケーション」を積み重ねることで、相手に活力を与えることができる、という話を書きます。

たとえば「握手をしながら目を見て話す」といったように、複数の感覚を用いたコミュニケーションを「多感覚コミュニケーション」といいます。このような方法は、赤ちゃんや子どもと関わるときにとても役に立ちます。

ユマニチュードの思想と技法今

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