感情の記録をつくってください。

10代のみなさんへ。いきなりですが、ぼくはみなさんの瑞々しい感受性が好きです。10年以上生きていろんなことがわかってきて、友達関係や周囲の大人との関係でくたびれてしまう一方で、いろんなものを好きになってみようとして、1つのことに夢中になったり、多様な経験を積んでいる最中のみなさんをぼくは美しいと思っています。

そんな美しいみなさんに、ぼくが昔の恋人に教えてもらったおまじないを伝えます。

30歳に近づくにつれてどんどん生きるのが楽になる。だからとにかく自分を大切にしなさい。

自分を大切にする。その鍵は、悩みや遊びや恋のなかで今みなさんが経験している「感情」を大事にするということです。今日ぼくがいいたいのは、その「感情」をとにかく記録してください、ということです。

ぼくは中高生の頃、毎日「早く大人になりたい」と思っていました。毎日がくだらなく思えてつらかったです。でも、身も蓋もない話をすれば、20歳になって「成人」しても、仕事や友人関係で「うまく生きられない」という息苦しさは続きました。

そんなとき、6歳年上のかつての恋人が教えてくれたのがさっきのおまじないでした。「とにかく自分を大切にしなさい。そうすればきっと、楽しくなるよ」と。その言葉を信じて、誰よりも自分を大切にしてあげようと思うようになりました。

残念ながら大人になっても人間関係の悩みはつきまとうし、めんどくさいことや理不尽なことはたくさんあります。だけど、いろんな経験から対処できるようになっていったんですよ。

「そのいろんな経験ってなんだよ!」という話ですよね。それがさっき言った悩み、遊び、恋のなかで感じているその「感情」なんです。酸いも甘いも、今経験しているすべてのことは、みなさんの味方になります。

「人生の本筋に関係ないくだらないことでなぜ悩まなきゃいけないんだ」と思っていませんか?受験したり就職したりすることが人生の本筋だとすれば、どんな友人と付き合い、どんな恋人と出会うかなんて、余白で娯楽だと思っていませんか?ぼくはちょっとそう思っていました。なんとも愚かでした。ただ唯一続けていたことがあります。

それは日記をつけることです。その日記に書かれたくだらないこと、たとえば、雨上がりの道路が街頭を反射していて綺麗だったこと、友達と話していて抱いた将来の野望、学校の先生の嫌いなところ、などなど。くだらないと思いながらも、記録を続けていました。

そしてときおりふりかえると「いい感情記録してるじゃないか」と、自分を受け入れることができます。その感情を参照して、新しい困難をだんだんと対処できるようになるんです。

みなさんは人生のなかの遊びや恋を「本筋に関係ないくだらないこと」なんて思っていないかもしれませんね。その一瞬一瞬を大切にしているかもしれません。

そうであれば!もっと大切にしてください。悩みとか、つらさとかを記録してください。なぜなら、その瑞々しい感受性は、20代後半になって妙に「生きやすく」なってしまうと、もう帰ってこないからです。みなさんの「いま、ここ」に対してむき出しに開かれた傷つきやすい感受性は、のちの人生の宝になります。

好きな音楽を聴いて愛に気づいちゃったこととか書いてください。恋人と付き合いはじめてふわふわしている感情や、注意してきたバイトの先輩に対して「あんなやつ!」って思ってる気持ちを書いてください。恥でもなんでも日記に書きなぐってください。

記録はあとで読み返しやすいように、10年以上残せる形式で、できれば同じフォーマットで記録してくださいね。一番いいのは紙だと思います。無印のA4サイズのやつおすすめ。あるいはそれこそnoteに感情記録用のアカウントをつくってかきなぐるのもいいかもしれません。きっとnoteは10年先も続くメディアでしょうから!

今目の前のつらさを、記録してしのいでください。いまここで味わっている恋のときめきを、記録して大事にしてください。かけがえのない10代~20代前半の記録は、みなさんの人生最高の抒情詩になるはず。

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コメント2件

はじめまして。鮮やかでドラマチックで、読者への思いやりにあふれた本当に素敵な文章だと思いました。わたしも小学生から日記をつけていて、いま大学生なのですが、臼井さんがおっしゃっていたことを強く実感しています。今後の更新も楽しみにお待ちしております。
感情の起伏に若干とぼしい僕ですが、やはり感情は発しないと忘れてしまいますよね、
僕も感情を素直に発する人になりたいです。
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