ゼロから始める幸福論2014 vol.2
はじめに 昨日、上半期の本のベストセラーランキングが発表された。ホリエモンこと堀江貴文氏の著書『ゼロ』(31万部)はビジネス書部門(トーハン調べ)で2位(総合17位)だった。それをツイッターで本人に知らせたら、「古賀さんすげー。ビリギャルもすげー」というレスがあった。
古賀さんというのは『ゼロ』をリライトしたライターだが、その古賀さんが執筆した『嫌われる勇気』が『ゼロ』に続く3位(総合18位)に入っているから「すげー」というつぶやきになったのだと思われる。
また、ビリギャルというのは総合で大川隆法の『忍耐の法』に次ぐ、7位に入った『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』のことである。ちなみに1位は『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』というトンデモなタイトルの本である。
ところで、私が99年に23歳で出版した『0から始める幸福論』(絶版)のamazonでの値段は11195円である。さすがに、これは高すぎるので、今日より、noteで加筆・修正してコンテンツの切り売りをしていこうと思う。
23歳で書いた幸福論が38歳になった今、どれだけ手直しする必要があるのか、書く側の私がワクワクしている。そのワクワクを読者のあなたに感じとっていただければ幸いである。
2014年6月2日 ソーシャルハウスに入居する日の朝にホテルにて 無印本命プロジェクト代表 ハイパーノマドMC 臼井正己
その ゼロ 道は突然、開ける。
ゼロには意味があります。ゼロは無限の可能性を秘めています。でも、ゼロはゼロです。ゼロ以上でもゼロ以下でもありません。
ゼロとは、まだ芽が出ていない状態ということです。その芽が良い芽であろうと悪い芽であろうとゼロはまだ地中に眠っています。
必死で力を蓄えている状態、力を蓄えるべき状態がゼロです。
ゼロの次の一歩が「正と負のどちらに、どれだけ進むのか」を見極められる人は成功を掴むことができます。何故なら、ゼロには価値がないからです。
鈴木一朗の才能を発見し、イチローとして大成させたオリックスは一躍、人気球団になったし、優勝もしました。
イチローはドラフト4位です。ドラフト4位ということは地元の中日ですら低評価だったということです(今年のオリックスは三重菰野高校出身の西勇輝が大ブレイクし優勝する勢いだが、西もドラフト3位)。
イチローが中日ファンだったことは今では多くの野球ファンが知っています(西も中日ファン!)。
もし、彼が高い評価をされる選手だったら中日が上位指名しないはずがありません。ちなみに中日の昨年のドラフト1位は全国的には全く無名の(奇しくも同姓!)高校生投手鈴木翔太でした…。
高校時代の「鈴木一朗」はドラフト1位に値する選手ではなかったということだけは疑いのない事実です。
なので、契約金も年俸も破格の安さです(契約金4000万円、年俸430万円)。ちなみに2012年の年俸は1800万ドル(約18億円)ですから、イチローの価値は数百倍になったということです。
スカウトの仕事は無名の新人の才能を発掘することです。
鈴木一朗をイチローとして大成させたオリックスのサクセス・ストーリーは何もプロ野球の世界だけのことではありません。AKB48をはじめとする芸能界は言うまでもなく、会社でも学校でも日常のどこにでも起こりうることです。
時代は常に名スカウト、名プロデューサー、名伯楽を求めています。私も私を生かしてくれる名編集者や名プロデューサーを求めています。だからこそ、今日からソーシャルハウスに入り、名を売るわけです。
臨界という言葉があります。水は100度で気体である水蒸気に変化します。それまでは液体です。
99度の水はただの水ではありません。熱湯です。手を触れれば大やけどをするでしょう。でも、熱湯も液体です。けっして気体ではないのです。
何が言いたいかというと、
「あと一歩、及ばなかった」というのは少なくともそのタームでは評価を得られないということです。
高校野球の夏の選手権大会で優勝したチームはゼロ敗。それ以外のチームは全て1敗です。全国大会準優勝のチームも地方大会で初戦で敗退したチームも負けたのはたったの1回だけです。
でも、皆、敗者です。最後まで負けなかった1チームのみが勝者。ウイナーは1番のみ。これが「勝負の鉄則」です。
そして、勝つためには「何事もあと一歩進む」という精神が不可欠です。
人よりあと一歩進むことで遠回りすることもあるでしょうが、「急がば回れ」の諺の如く、最後には勝利できるのです。
何故なら、あと一歩の積み重ねによる「経験値」が莫大になるからです。経験値が増えればレベルが上がるのはゲームの世界の話だけではありません。
ライバルより1日1時間長く読書をする習慣があれば、1年で365時間の差がつきます。これが10年続いたら…。
もし、あなたが、まだ何者でもない無名で無印の状態なら、「ゼロはゼロという評価しか得られない」、つまり、ゼロは無価値ということを肝に銘じ、ゼロの中身を充実させるために何事にもプラスαの努力を重ね、「ふたを開けてみたら実はゼロは100だった」と世間を驚かせられるように日々、鍛錬することです。
逆にあなたが、リーダーなら、ゼロに潜む可能性。つまり、ゼロの真贋を見抜くことです。これが「成功の鉄則」です。
ゼロはどこからどう見てもゼロです。しかし、ゼロには無限の可能性があります。ゼロの次にはどの数字が書き加えられるのでしょうか。またゼロでしょうか。プラス100でしょうか。それともマイナス200でしょうか。
ゼロが続く状態程、私はワクワクします。エネルギーが充満しているからです。
ゼロはある日、突然、変化します。道は突然、開けます。臨界を経て。
さあ、あなたの臨界はいつ、やってくるのでしょうか?明日かもしれません。だから、まず、今日、悔いのない一日を過ごしましょう。今日に全力投球しましょう。
あなたは未来の成功者なのだから。
そのゼロ(了)
何故、私が幸福論を書くのか
『幸福論』というタイトルの本は古今東西たくさんあります。古典として有名なのはアランやヒルティの『幸福論』でしょう。しかし、ちゃんと読んだことがある人はどれだけいるでしょうか?
どんなに良い本でも読まれなければ全く意味がありません。
私は「どうすれば幸せになれるか」を常々考えていた時期があるので、「読みやすく、わかりやすく、ためになる」21世紀版幸福論を執筆し、読者の心に幸福革命を起こしてみようというのが本書の執筆の動機です。
本書を悩んでいた時の自分のような読者に届けたい。
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