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【本のこと】キミにはないしょ! ウラガワ

キミにはないしょ!シリーズ
完結しました~!!

まだまだ続けたかった……という気持ちもなくはないんですが、美桜もちょうど小学校を卒業することだし、キリがよく終わることができたんじゃないかなって思います。
……なんて言ってても、まだまだキミないロス中で。
作者がロスってちょっと変かもしれないけど、ずっと付き合ってきたキャラクターたちが、自分の手を離れて旅立って行った感覚で、やっぱり寂しいです。

余韻が残る中、せっかくなら裏話でもしようと思い、今回の記事を書くことにしました!

シンデレラストーリーになる予定だった

冴えない女の子がかっこいい男の子に見初められて、磨かれて、クラスの人気者になる。
一巻の企画段階ではそんなお話になる予定でした。
それが蓋を開けてみたら……。
いや、まぁ、かっこいい男の子に見初められて(?)はいるけれど、朝陽に磨かれた……というよりは美桜が勝手に頑張った感があります。
よく「キャラクターが勝手に動き出して~」という言葉を聞いて、んな馬鹿なと思っていたのですが、美桜の場合はまさしくそんな感じでした。
そんなこんなで当初の予定とはちょっとちがった話になったんですけど、結果としてそれがよかったんじゃないかなと思います。

イマジナリーフレンド

美桜は「空想が好き」な女の子。
私も空想は大好きで、ボーッとしている時はだいたい空想しています。
こんな子たちのこんなお話面白いな~とか、今こんなことが起こったら面白いのに、などなど。
美桜の場合は私のとはちょっと違って、美桜のパパの本に登場する「モモ、ブラック、ヘイムズ」といったキャラクターたちと楽しいことを共有したり、困っていることを相談したりしています。
いわゆる、イマジナリーフレンドですね。
自分の心の中の頼れる存在って、いてもいいと思います。
ただ、いつもモモたちに頼ってアドバイスを求めていた美桜でしたが、ラストは「自分で決めることも必要なんだ」と気づきます。
これが今作で美桜のいちばんの成長ですかね。
でも、だからといって、中学生になった美桜がモモたちを忘れるかといったらそうではないと思います。
きっとずっと大切な友達。いつでも寄り添ってくれる存在なんだろうなと思います。

キャラクターたちへ

美桜
すごくすごく成長しました。
一巻の頃は内気ですぐパニックになって……この子これから大丈夫なのかな、なんて心配になるほどでした。
友達がほしい! けど友達を作るのは怖い……。そんな思いを抱えながら、少しづつ勇気を出していった美桜は本当にえらいですよね!
最後はみんなの前で意見を言って……それが認められた瞬間は、書いててウルウルしました。
うじうじさせすぎて担当さんに「ちょっと変えましょうか」と何度も提案をいただいたのもいい思い出です笑

朝陽
なんでもできてカッコイイ優等生キャラ!
でしたが……本当は誰にも言えない悩みを抱えていました。
たぶん完全無欠な人間なんていないんでしょうね。誰しもがきっとなんらかの悩みを持っていて……そう見えない人はそれを上手く隠しているんじゃないかなって思います。
朝陽は人気者でしたが、案外孤独だったのかもしれません。
だけど美桜と出会って、自分の弱さを見せれるようになって……どんどん魅力的な男の子になっていった気がします。

莉奈
最初の構想では普通にいじわるキャラでした笑
だけど担当さんと一緒に作っていく中で、それだけだと勿体ないように感じていって。
普通だったら莉奈の嫌な部分ばかりに目がいくけど、美桜はちょっと違う。
美桜だったら……きっと「友だちになりたい」って言うんじゃないかなって思ったんです。
結果、見事にツンデレの、面倒見のいいお姉さんになってくれました笑
中学に行った時に、自立した美桜にべったりなのは案外莉奈の方なのかもしれません。


朝陽の存在に隠れているけど、本当は彼こそが「なんでもできるマン」な気がします。朝陽も朔に対してそんなふうに思ってますし。
でも朔は朔で、素直に気持ちを表現できる朝陽のことを羨ましく思っていそうです。
美桜のことを本当はどう思っていたかは……彼のみぞ知る笑
「朔くん好きです」というお声を結構いただいて、すごく嬉しかったです!

彩音
美桜と同じ、「空想」の趣味を持つ女の子。
みんながみんな、美桜のことを「変な子」って思うわけじゃなくって、きっと中には「気になるな」と思っている子もいるはず。
そんな思いから生まれたのが彩音でした。
気になっている……けど、彩音から声をかける勇気はない。だから、美桜から声をかけてもらって彩音は嬉しかったと思います。

5人のメインメンバーは最初から「こういう子!」とガッチリ決まっていたわけじゃなく、話が進むにつれて自然と決まっていった感じでした。
私自身も「ああ、この子こういう子なんだな」と知れて楽しかったです。
なので「創り出せてよかった」というよりは「出会えてよかった」と思っています。
みんなとの日常が本当に本当に楽しかったです。

ということで

「キミにはないしょ!」全5巻
どの巻から読んでも楽しめますが、1巻から読んでいただけたら美桜たちの成長をすごく感じられる作品になっています!
淡い、ピュアな初恋も楽しめます♡
まだ読んでないよーという方は、ぜひ完結記念に手に取っていただければと思います!
(これ読んでてもネタバレになってないから大丈夫なはず!)

よろしくお願いします♡



















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