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【インタビュー】令和の創作エイサーソング!?HiBiKiとは??

2022年1月31日に彗星のごとくYouTubeに動画リリースされた「HiBiKi」の裏側に迫るべく、楽曲制作ユニット22時のブランチェスのボーカル担当 比嘉優太氏を招いて県内某所にてインタビューを敢行した―。

こんにちは。まずは「HiBiKi」楽曲リリースおめでとうございます!

優太(以下:U)ありがとうございます!

早速ですが「HiBiKi」とはどういう曲なのですか?

U:22時のブランチェスメンバーの玉置さんの強い想いから制作のきっかけが生まれました。ひとつは、新たなエイサーソングとして沖縄のエイサーシーンにムーブメントを起こしたいという想い。もう一つは、創作エイサーを踊ったとしても著作権の兼ね合いでなかなか演舞している動画などをアップすることができない団体が多数いるという状況を踏まえて、自由に演舞動画を配信サイトにアップできる楽曲を提供したいという想いです。

なるほど、確かに演舞動画が削除申請されてしまうことってありますよね。そのあたりをうまくカバーできるかもしれませんね。

U:高知県の伝統芸能よさこい踊りってあるじゃないですか?すごい数の団体がそれぞれの個性を活かしつつ、オリジナル曲を制作してオリジナルの振り付けで踊っているんです。当たり前のように一つの団体がオリジナル曲を持ってるんですよね。だったら沖縄の創作エイサー団体もオリジナリティー溢れる演舞を魅せるために、自分らの曲で踊るっていう文化ができてもいいんじゃないかと思うんです。

今までになかった発想ですね!その考えが当たり前になってくると各団体が切磋琢磨して創作エイサースキルのボトムアップが可能になる気もします。

U:はい、すべて玉置さんの入れ知恵です笑 この「HiBiKi」という楽曲は創作エイサー協議会の方とも話し合いを重ねながら完成した楽曲です。会員だけではなく、どなたでも「HiBiKi」に合わせて自由な演舞をしてもらうことができます。きっと業界に一石を投じることができるかもしれないと考えています。

楽曲制作においてこだわりなどはありますか?

U:あえてエイサー太鼓の音や笛などを入れていません。ヘーシ(エイサーを踊る際のかけごえ)なども入れていません。創作エイサー団体の方に「HiBiKi」で踊っていただいてはじめて楽曲が完成するイメージです。なので、同じ楽曲で踊ってもまったく違った形で曲が完成していくんです。

同じ曲でも違った面が見えるっていうのは観ている側も何度も楽しめますね!比嘉さんはボーカルをご担当していますが、なにか気を付けた点などはありますか?

U:ウチナーグチ(沖縄方言)の歌詞を歌うっていうのが初めての試みだったので、不自然にならないように気を付けました。普段使っている方言でも歌うとなるとまたイントネーションとかで片言に聴こえたりしたので違和感が生まれないように気を付けました。あとはあまり力を入れすぎずに、現場で柔軟に対応できるように型にハメこみすぎないようにしていました。実際にレコーディング現場で、歌詞の変更があったり、よなは徹さんからウチナーグチの指導が入ったりしたので、うまく対応することができたと思います。

よなは徹さん含め、かなり豪華な沖縄ミュージシャンの顔ぶれが勢ぞろいしていますよね!

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U:そうですね。スタジオでは恐縮しまくりですよ笑 三線と口説パートはよなは徹さん、コーラスにFEC女性芸人すいんちゅまーまーさん、ギター金川哲也さん、ベースにドン久保田さん、ドラムに末吉ヒロトさんと沖縄を代表するミュージシャンです。けど、逆にこのメンバーなら間違いないだろって開き直りました笑 大船に乗ったつもりで笑

音源も良いですが、ミュージックビデオもかなりのクオリティですね!

U:新進気鋭の20歳の映像クリエイターhoooshiが撮影・編集を担当してくれました。彼との出会いも22時のブランチェスで行っているインスタライブがきっかけです。すごい世の中ですよね。その若い感性とスキルを用いて完成した自信をもって公開できるMVとなっています。

とても沖縄とは思えないような海や山が映っていますが、場所はどちらですか?

U:うるま市宮城島のウクの浜という場所です。早朝6時には集合してました。周りには電気も一切ないので、暗い中不安を抱きながら現地に到着したのを覚えています。

どういったコンセプトで撮影を?

U:「エイサー」というイメージからかけ離れた映像にしたいと考えていたので、あえて沖縄の名所などをバックに撮影するのではなく、だれもいない朝日が昇る前の海で祈りを捧げるようなイメージでああいうシーンが撮れました。

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比嘉さん、海に入っていませんか?

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U:笑 入りましたよ~。1月の海に朝7時から笑 すげー寒かったです。実は裏話があって、その日にドローンを飛ばして風景を撮影する予定だったのですが撮影・飛行許可が取れてなくて断念したんです。その話を聞いた時に、もしかして撮れ高ないのかも!?と思った次の瞬間には「僕、海入ります」って監督に伝えました笑

体張ってますね~笑

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U:けど張った甲斐がありましたね! ほんの2カットくらいですが、いい感じに使ってもらって。まーでも後日ドローンの撮影を行っているんですけどね笑

その甲斐あって、公開開始から1週間で1000回以上再生されていますね!

U:ありがたいことに、公開からかなり良い反応をいただいています。いいスタートを切れたんじゃないかなって感じています。ただ、再生回数で一喜一憂はしていません。この「HiBiKi」という楽曲が10年、20年と愛される楽曲になることが目標なので。

今後が楽しみですね!今後の展開などがあればお聞かせください。

U:ここで満足してたらたくさんの人の耳には届かないよねっていうのは玉置さんとも話しています。創作エイサー協議会の方とも今後の展開を話し合っている最中なので、ぜひ楽しみに待っていてください。

「HiBiKi」が創作エイサー楽曲として様々に形を変えながら長年愛される楽曲に成長していくのを願っております。最後になりますが、他に告知などはございますか?

U:あ、これ言っとかないと玉置さんに怒られちゃうので笑 今回のMVは2パターンあります。通常のステレオバージョンとバイノーラルバージョンがあります。

映像は全く同じなのですが、立体空間を再現した3Dミックス音源になっているのでぜひ聴きくらべをしてみてください!今後主流となっていく音の作りだと思います。時代の最先端をいくバイノーラルサウンドをぜひご堪能ください!ヘッドフォン必須です!

ちゃっかり宣伝してますね!本日はお忙しい中、ありがとうございました!

U:ありがとうございました!お気づきの通り、今回もしっかりセルフインタビューとなっております!誰もインタビューしてくれないので!笑 最後までご一読いただき誠にありがとうございます!!!!!!!!!!!

音楽に対する想いをみなさんと共有できたらと思います。よろしくお願いいたします。