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【体験録】不安はいつも無意識に -5月編03-

 一体何が一週間に一度の投稿が目安だ。誰がそんなことを書いたんだ?

 他ならぬ私である。ああ、こまえよ、あなた疲れてるのよ。(ここで特徴的な、ミステリアスなBGMを流して)

 リアルタイムな私のつぶやきはTwitterをご覧頂きたい。三日に一度くらいのつぶやきだが、実に疲労困憊した社畜の一面が見られることだろう。ラジオ番組をやっていようが、ここに書いていようが現実はただの人である。フォロワーも少ないしね。絡んでくれると嬉しいです……。

 さて、生活保護と自己破産の五月編である。

 何が発端だったのかと思うが、あれは少なくとも春の大型連休に入る前だった。メールボックスに弁護士からの連絡が入った。

『カードの利用を停止してほしい』

 実際にはもちろん、もっと丁寧に書かれている。要約するとこの一文であった。しかし私にはこれの意味が分からなかった。
 どういうことだ?

 自己破産をする場合、ローンは組めないしカードも使えないということは、その状態ならずともなんとなくご存知だろう。もしご存知でないならば、そうなのだとここで知っておくと良い。このご時世、小銭を持たない生活をしている人だって珍しくないというのに、時代に取り残されたかのような気分になったものだ。

 あんまり困らなかったが。

 私はカードで買い物をほぼしない人間だ。そんな余裕がないことを知っているから、カードの利用なんて返済をやりくりする手段でしか使ってなかった。生活を豊かにするような買い物も娯楽も遠ざけてきている。

 光熱費はコンビニ支払いにしていたし、携帯電話は口座引落やカードが使えない場合の支払い方法を確認しにいった。

 だから、今の状態でもまだカードの利用が続いているなんて何かの間違いだと思ったのである。私は弁護士に確認してもらうことにした。この時点で既に、私の通帳は全て弁護士の手にあるため、あんまり自由が利かなかったのだ。

 そこまで時間をかけずに返答が来た。
『〇〇というところへの支払いでカードを使っている』

 この〇〇というのが今回の失敗の元であった。もちろん実際の名前ではなく、〇〇というのは伏字である。
 実を言えばこの時、〇〇という名前を見てもよく分からなかったが、調べてみると私が常用利用しているポケットWifiの料金関連を取りまとめているところらしかった。なるほど、近すぎて当たり前すぎて考えてなかった。

 なーんて言うと思ったか。

 この〇〇にはコトが起こる前にも連絡をしていて、その時私はこう説明を受けていたのだ。

「カードからのお支払いが出来なかった場合、振り込み用紙をお届けすることになっています」

 自己破産の話が進みつつある中、私は継続的に支払いをしている箇所へ支払い方法の変更の連絡をしまくった。ポケットWifiへの連絡ももちろんしていたのだが、その時はこんな回答が来たのである。

 口座は凍結していたし、カードは既に弁護士の手にあった。なので私の中では既に支払い関係が終わっていると思ったのだ。確かに振り込み用紙が届いていないのはおかしい話だが、それを不思議に思う暇がその時の私にはなかった。

 一体どうなっているのか?

 連休中だが私はサポートセンターへ連絡をした。長い待ち時間をなんとかやり過ごしながら、今月も通話料が痛いなあ、などと思いつつ。
 やり取りはここには書かないが、こんな感じのやり取りをした。

「カードからの支払いが可能だったので続いていた」
「この電話のあと、メール宛てに変更手続きの案内を送るから、手順に従って変更してほしい」

 結論から言うと、このメールは届かなかった。

 キャンペーンやお知らせのメールは届いていたので、登録した私のメールアドレスが間違っていたわけではないらしい。その日はまだ四月の二十九日だか三十日だったと思う。

 再度私は連絡をして、メールが届いていないことを伝えると、今度は電話中にメールを見てくれという。確かに届いているのを確認し、この時は通話を切った。

 私から電話をしているので、当然通話料はこちらもちである。痛すぎる。
 これも報いだ、自分で蒔いた種なのだと言い聞かせながら、私は支払いの変更手続きを行った。給与の振込先と引き出しのため、メインバンクだけは解放してもらっているので支払いをカードから口座引落に。

 しかしその口座の登録には『通帳』が必要だった。『通帳』にしか記載されていない情報を入力する必要があった。ウェブ上で確認が出来ない情報だった。

 それがどんな情報なのかを書くのは控えたいと思う。とにかくその時、私は手続きを進めることが出来なかった。『通帳』は弁護士が持っている。

 この時、春の大型連休中である。弁護士も休暇中であるとは思いつつ、こちらも生活というか、一日のほとんどをインターネット利用で過ごしていることを思うとのんびりできなかった。直ちに私は弁護士宛てのメールを出した。

 カードの利用が止まっていなかった件、支払いを口座振替にしたい。その変更のために通帳の情報が必要になった。なのでその情報を連携してほしい。

 繰り返すがもちろん、メール文は丁寧に書いている。

 連休明けには連絡が来るだろう。四月から五月にかけては、実は生活保護費や振り込まれる給与額、支払いなどが実に不安であった。不安というものは問題の集合体であることが多い。そのうちの一つが本件であるのだが、解消のためには弁護士からの連絡を待たねばならない。

 私は果報を寝て待つことしかできなかった。

 この手続きはメールに記載のあったURLが有効である期間であれば途中で抜けても問題がないと記載があった。その期間は十五日間。五月十五日か十六日までは待てるわけだ。

 連休が終わっても一週間の猶予はある。何とかなるだろう。

 私はそう思っていた……。

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