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野党統一候補の効果に関する一考察

(敬称略)

三春充希の選挙区候補者当落シミュレーションについて

先日、三春充希の「衆院選の野党共闘は東日本で体制が決する」を一読した。その中で、三春は、小選挙区の候補者を与野党の候補者の得票数を基本にシミュレーションをしたとして、逆転可能な選挙区について以下の数字を掲げている。(※1)

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ただ、三春の挙げた逆転可能な選挙区というのはあくまでも単純に得票数を合計して比較したものであり、実際にその通りになるというものではない。その意味で以下の点において疑問点が残る。

1.棄権している有権者を考慮に入れていない

三春が同じnoteで提示した2014年衆院選挙結果・野党共闘モデル、2017年衆院選挙結果・野党共闘モデルで表したアニメーションのポイントは、棄権をした有権者を含めた有権者全体の得票率である絶対得票率ではなく、実際に得票をした有権者のみを対象とする相対得票率によるものであると考えられる。

しかし、野党統一候補が実現する場合には、棄権した保守的政治志向を持つ有権者が与党系候補が敗北することに危機感を抱き投票に行くことや、保守政党に見られる強力な後援会組織や地元名士による地縁、血縁を使っての棄権層の票の掘り起こしを強化するという可能性もある。以上のような動きは相対的得票率ではきちんと把握しきれない。シミュレーションを行うのであれば、有権者の移動、死亡、有権者年齢による新たな有権者の加入(2017年の場合には18歳選挙権も考慮)という変動要因を考慮しても、絶対得票率による得票率で考慮するべきであろう。

2.どの候補者が野党統一候補となるのかが考慮にない

次に、どの候補者を野党統一候補にするのかという問題である。立憲民主党、国民民主党およびそれに近い無所属候補の場合と、日本共産党、社会民主党の場合では状況が異なる可能性がある。日本経済新聞の世論調査では投票したくない政党を調査しているが、その中において共産党、社民党は投票したくない政党の上位に上がる。したがって、野党統一候補が共産党ないし社民党、またはそれらの政党に近い市民運動系候補となった場合には当然にして、立民党の支持者や反共意識の強い無党派層からは棄権ないし与党への得票という形で表れる可能性も否定できない。

2017年野党統一候補の絶対得票率に関する考察

私は以前、5ちゃんねるのしたらば掲示板において、「第49回衆議院議員総選挙版データ提供・分析スレ」を作成した。(※2)そこで、2014年総選挙時において野党が分裂した選挙区かつ2017年総選挙時に野党が統一した選挙区について、どの政党候補が議席を獲得したのかを提示した。野党統一候補の該当選挙区は32選挙区(※3)であり、そのうち与党が獲得していた選挙区は25選挙区、野党が獲得していた選挙区は7選挙区である。以下、2017年選挙区での選挙区での勝敗を挙げる。

与党議席維持 19選挙区(自民16 公明3)

野党議席維持  7選挙区(立民3 野系無4)

与党から野党  6選挙区(立民3 野系無3)

野党から与党  0選挙区

このように見てみると野党間の選挙協力はマイナスではなく、損がないことは間違いない。但し、与党が議席を持っていた25選挙区中奪還できた選挙区は6選挙区に過ぎない。もちろん野党統一選挙区のすべての選挙区が野党票を合計すれば与党票を上回っているわけでないが、北海道10区、香川1区、熊本1区ではシミュレーション上は野党候補の絶対得票率が与党候補より上回っていた。そのデータをここに示す。

シミュレーション上は野党勝利も与党が勝利した選挙区

A 北海道10区
(投票率58.85%→65.16%)(+6.31%)(公明継続)
有権者数:317990人→305976人(注.区割り変更あり)
公明絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(+ 1.83%)
公明稲津27.27%→公明稲津31.63%(+4.36%)
民主神谷22.40%+共産木村6.54%(計28.94%)→神谷31.47%(+2.53%)

(シミュレーション上は野党28.94%VS与党27.27%で野党が1.67%上回る)

B 香川 1区
(投票率50.06%→52.85%)(+2.79%)(自民継続)
有権者数:306871人→314240人
自民絶対得票率-野党(希望)絶対得票率(+ 1.18%)
自民平井23.51%→自民平井25.96%(+2.37%)
民主小川20.94%+共産河村3.13%(計24.07%)→希望小川25.26%(+1.19%)

(シミュレーション上は野党24.07%VS与党23.51%で野党が0.56%上回る)

C 熊本 1区
(投票率48.53%→54.51%)(+5.98%)(自民継続)
有権者数:372104人→421257人(注.区割り変更あり)
自民絶対得票率-野党(希望)絶対得票率(+ 6.72%)
自民木原23.41%→自民木原29.30%(+5.89%)
民主松野19.69%+共産高本4.02%(計23.71%)→希望松野22.88%(-0.83%)

(シミュレーション上は野党23.71%VS与党23.41%で野党が0.30%上回る)

注)なお、各候補者数の得票率は獲得した得票数から選挙当時の有権者数を除した絶対得票率である。以下同じ。

香川1区、熊本1区のケースについては絶対得票率が僅差であるし、また熊本1区では選挙区割り変更により有権者が5万人増加していることから、単純に比較はできないとは言える。ただ、各選挙区の与党の絶対得票率に注目をしてほしい。与党候補が、北海道10区では4.36%、香川1区では2.37%、熊本1区では5.89%とそれぞれ前回選挙よりも増やしているのである。理由としては、前述した与党の支持組織、後援会組織をフル回転させて棄権層の票を掘り起こしたこと、また与党が勝つと見込み前回棄権をしていた保守的傾向を持つ棄権層が野党候補の勝利に危機感を抱き投票で与党候補に入れたことが考えられるのではないか。

また、熊本1区では野党候補は前回より絶対得票率をやや下回っていることが注目される。これは、野党候補の松野頼久が政党を次々に鞍替えしたことで有権者からの支持をうまく採り入れることができなかったことも一因であると言えよう。もちろん他の2つの選挙区では野党候補も前回よりも絶対得票率を野党合計の絶対得票率よりも上回っているため、野党側も組織をフル回転させて努力をした形跡は見られるが、それ以上に与党の集票力が勝っていたと言える。

野党統一候補が日本共産党、社会民主党のケース

次に野党統一候補が共産党、社民党のケースについて考察したい。

a 北海道7区
(投票率59.91%→56.17%)(-3.74%)(自民継続)
有権者数:267614人→265468人
自民絶対得票率-野党(共産)絶対得票率(+22.73%)
自民伊東27.01%→自民伊東35.86%(+8.85%)
民主鈴木26.93%+共産石川4.94%(計31.86%)→共産石川17.98%(-13.88%)
b 富山 2区(投票率48.14%→51.76%)(+3.62%)(自民継続)
有権者数:252747人→254572人
自民絶対得票率-野党(社民)絶対得票率(+ 5.11%)
自民宮越32.80%→自民宮越36.96%(+4.16%)
社民東9.24%+共産平崎4.41%(計13.65%)→社民山崎12.71%(-0.95%)
c 山口 2区(投票率57.27%→53.88%)(-3.39%)(自民継続)
有権者数:299366人→294753人
自民絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(+15.44%)
自民岸32.33%→自民岸38.34%(+6.01%)
民主平岡19.31%+共産赤松3.71%(計23.02%)→共産松田13.59%(-9.44%)
d 香川 3区(投票率47.61%→49.87%)(+2.26%)(自民継続)
有権者数:245993人→247520人
自民絶対得票率-野党(社民)絶対得票(+ 1.90%)
自民大野30.82%→自民大野33.18%(+2.36%)
社民高田10.46%+共産土岐3.91%(計14.38%)→社民藤田14.84%(+0.46%)
e 大分 2区(投票率58.04%→60.69%)(+2.65%)(自民継続)
有権者数:290833人→285252人
自民絶対得票率-野党(社民)絶対得票率(+ 3.71%)
自民衛藤29.70%→自民衛藤31.53%(+1.84%)
社民吉川20.55%+共産山下6.16%(計26.71%)→社民吉川24.84%(-1.87%)

全体を通して見ればわかることであるが、共産党は明らかに2014年の野党合計の絶対得票率を下回ったことがわかる。特に北海道7区は2014年における野党の絶対得票率合計が31.86%に対し、与党の絶対得票率が27.01%と野党が4.85%上回っているにもかかわらず、2017年総選挙では共産党候補は17.98%と大幅に下回り惨敗した。また、社民党も共産党ほどではないにしても票を減らしているケースがママ見られ、立民党系候補のように票の掘り起こしが行われている様子が見られない。とりわけ社民党の勢力が強いとされた大分2区で前回より絶対得票率が1.87%を下回ったことは、無党派層の左派政党への否定的感情が強いこと、左派政党の後援会組織の弱さをうかがい知ることができる。

しかし、現実問題として野党統一候補の選挙では立民党のみならず共産党、社民党の協力が必要であることを考えると、共産党、社民党からすれば当然自党が勝てる選挙区ないし比例での投票を求めていくことが考えられる。そのときに立民党が共産党、社民党に説得力ある選挙協力が提示できるかが必要である。また、これと同時並行的に有権者に根強い反発がある共産党、社民党との選挙協力について有権者に納得のできる説明を行わない限り、選挙協力でも限界があることは言うまでもない。その意味では、数合わせで終わるのではなく、選挙協力における各党間の政策協定および有権者に理解を得られる形で、統一候補者の選定を行うことが肝要だ。

課題・検討事項

もちろん、これ以外にも様々な要因で与党および野党の得票数が変化する要因はある。高知2区の例を挙げたい。

高知 2区(投票率53.14%→55.20%)(+2.06%)(自民→無野)
有権者数:304249人→301709人
自民絶対得票率-野党(無野)絶対得票率(-10.75%)
自民山本27.76%→自民山本23.54%(-4.22%)
民主武内14.11%+共産谷崎9.91%(計24.02%)→無野広田30.55%(+6.53%)

与党候補の絶対得票率は2014年総選挙では27.76%だが、2017年総選挙が23.54%と下回った。これに対し、野党候補の絶対得票率が2014年の24.02%に対し、2017年は30.55%となり2014年から6.53%上回った。これは野党側が候補者を交代したことに原因がある他、TPP問題において与党候補が有権者からの批判を受けたことが原因とされている。

以上からすると、候補者自身の個人的要素によって有権者が支持を決める要素が無視できず、その意味でも与党の得票数と野党の得票数との比較で単純にシミュレーションをしずらい状況がある。もちろんこれは2017年総選挙の高知2区の事例とは逆に野党候補が勝利した選挙区でも、与党側が候補を差し替えることで、逆に与党が勝利をする可能性があることを意味する。

また、選挙区の区割り変更や統合といった要素も候補者の得票数の変動要因となり、それらも第三者からは得票数のシミュレーションをしにくくしている。そのため、今回のシミュレーションにおいては大幅な区割り変更があった三重1区、三重2区は対象から外したことを付記しておく。

以上、2017年総選挙における野党統一候補に関して考察してみた。もちろんこれは私の一視点であり、違う視点からの考察によって私が気づかなかった問題がわかるようになると考える。その意味では皆さまからのご意見、ご批判を心よりお待ち申し上げたい。

皆が集まっているイラスト1

私、宴は終わったがは、皆様の叱咤激励なくしてコラム・エッセーはないと考えています。どうかよろしくご支援のほどお願い申し上げます。

(※1)三春充希「衆院選の野党共闘は東日本で大勢が決する」

以上より。なお、以下引用に際してはHPアドレスは省略するものとする。

また、三春の2014年総選挙、2017年総選挙の与党系候補、野党系候補の分類について同じく三春が作成した図面等より引用する

2017年衆議院総選挙(第48回衆院選・野党共闘モデル)

画像2

無所属与党系:阿部寿一、上野宏史、小泉龍司、浅尾慶一郎、長崎幸太郎、三谷英弘、山口壮、戸井田真太郎、井上貴博、新開裕司
無所属野党系:池田真紀、中村喜四郎、渡辺喜美、池田東一郎、杉本和巳、亀井静香、渡辺利絵、野間健、仲里利信
無所属独立系(その他の諸派を含む):飯田佳宏、佐藤誠、木村隆、西尾憲一、石田和男、荻原隆宏、後藤田弥生、野崎孝信、又吉光雄、犬丸勝子、ドクター中松、鈴木達夫、下村芽生、猪野隆、岡本貴士、浜崎茂、古橋和大、広沢一郎、増田成美、平智之、蜷川澄村、吉田治、辻恵、大前春代、西岡新、藤島利久、金出公子、明石健太郎、中村宣久、佐藤正夫、森拓也

画像1

無所属与党系:今野智博、浅尾慶一郎、長崎幸太郎、中山泰、西野弘一、平沼正二郎
 
無所属野党系:小沢一郎、鎌田さゆり、安住淳、金子恵美、玄葉光一郎、中村喜四郎、渡辺典喜、福田昭夫、野田佳彦、江田憲司、鷲尾英一郎、黒岩宇洋、菊田真紀子、大平悦子、梅谷守、中島克仁、篠原孝、曽我逸郎、吉田里江、小山展弘、山尾志桜里、伴野豊、重徳和彦、松田直久、中川正春、岡田克也、嘉田由紀子、前原誠司、平野博文、船川治郎 、佐藤泰樹、菊地憲之、塩村文夏、恵飛須圭二、広田一、新井富美子、原口 一博、西野太亮 、林健二、玉城デニー、仲里利信
 
無所属独立系(その他の諸派を含む):今留尚人、石川英行、豊田真由子、犬丸光加、又吉光雄、井上郁磨、円より子、斎藤郁真、前田吉成、小山徹、中村勝、大塚紀久雄、猪野隆、天木直人、伊藤久美子、大西恒樹、圷孝行、三村誉一、駒村幸成、服部泰輔、対月慈照、小田切新一郎、鈴木麻理子、小泉修平、中条栄太郎、玉田憲勲、西本昭彦、落合洋司、黒川敦彦、郡昭浩、宮崎一博
 
※無所属で立候補して追加公認された候補は、公認候補の側に集計しているため、ここには掲載していません。(結果に対する影響はありません)。

(※2) 第49回衆議院議員総選挙版データ提供・分析スレ

(※3)データは以下の通りである。なお、定数減に伴い、大幅な選挙区の統廃合となった三重1区、三重2区は比較が難しいため除外した。

①北海道1区(投票率56.23%→60.27%)(+4.04%)(野党継続)
有権者数:490592人→443008人(注.区割り変更あり)

自民絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(+ 4.57%)
自民船橋21.59%→自民船橋27.31%(+5.72%)
民主横路23.73%+共産野呂田6.59%(計30.26%)→立民道下31.40%(+1.15%)

②北海道3区(投票率53.11%→57.12%)(+4.01%)(自民→立民)
有権者数:454453人→469215人

自民絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(- 5.50%)
自民高木20.39%+維新小和田5.77%(計26.15%)→自民高木25.35%(-0.80%)
民主荒井18.83%+共産吉岡6.66%(計25.49%)→立民荒井30.20%(+4.70%)

③北海道5区(投票率58.43%→62.55%)(+4.12%)(自民継続)
有権者数:455921人→466620人

自民絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(+ 0.37%)
自民町村28.84%→自民和田30.58%(+1.74%)
民主勝部20.85%+共産鈴木6.92%(計27.77%)→立民池田29.13%(+1.37%)

④北海道6区(投票率55.09%→59.48%)(+4.39%)(自民→立民)
有権者数:430198人→431012人(注.区割り変更あり)

自民絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(+ 1.18%)
自民今津23.65%→自民今津26.41%(+2.76%)
民主佐々木24.31%+共産荻生5.73%(計30.04%)→立民佐々木31.63%(+1.58%)

⑤北海道7区(投票率59.91%→56.17%)(-3.74%)(自民継続)
有権者数:267614人→265468人

自民絶対得票率-野党(共産)絶対得票率(+22.73%)
自民伊東27.01%→自民伊東35.86%(+8.85%)
民主鈴木26.93%+共産石川4.94%(計31.86%)→共産石川17.98%(-13.88%)

⑥北海道8区(投票率54.59%→60.41%)(+5.82%)(野党継続)
有権者数:386040人→381321人

自民絶対得票率-野党(無野)絶対得票率(- 0.25%)
自民前田23.66%→自民前田26.55%(+2.89%)
民主逢坂25.32%+共産原田4.52%(計29.84%)→無(立)逢坂32.98%(+3.14%)

⑦北海道10区(投票率58.85%→65.16%)(+6.31%)(公明継続)
有権者数:317990人→305976人(注.区割り変更あり)

公明絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(+ 1.83%)
公明稲津27.27%→公明稲津31.63%(+4.36%)
民主神谷22.40%+共産木村6.54%(計28.94%)→神谷31.47%(+2.53%)

⑧北海道11区(投票率58.85%→65.16%)(+4.15%)(自民→立民)
有権者数:287275人→290399人

自民絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(- 8.13%)
自民中川30.33%→自民中川28.27%(-2.06%)
民主三津21.37%+共産畠中6.37%(計27.75%)→立民石川33.82%(+6.07%)

⑨宮城 5区(投票率48.17%→54.01%)(+5.84%)(野党継続)
有権者数:230958人→263675人(注.区割り変更あり)

自民絶対得票率-野党(無野)絶対得票率(+ 2.65%)
自民勝沼14.85%→自民勝沼19.15%(+4.30%)
民主安住28.04%+共産髙村4.23%(計32.26%)→立民安住33.91%(+1.65%)

⑩福島 1区(投票率53.53%→58.44%)(+4.91%)(自民→無野)
有権者数:413597人→417603人

自民絶対得票率-野党(無野)絶対得票率(- 0.40%)
自民亀岡24.89%→自民亀岡27.18%(+2.29%)
民主金子23.38%+共産渡部4.02%(計27.67%)→立民金子30.33%(+2.66%)
(有権者数、投票率は同じものとして推定したもの)

⑪栃木 2区(投票率51.46%→53.63%)(+2.17%)(野党継続)
有権者数:268166人→269836人

自民絶対得票率-野党(無野)絶対得票率(- 0.10%)
自民西川23.21%→自民西川24.25%(+1.04%)
民主福田23.28%+共産渡部3.38%(計26.6%)→無野福田27.81%(+1.15%)

⑫群馬 3区(投票率51.86%→50.87%)(-0.99%)(自民継続)
有権者数:299587人→306339人

自民絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(- 0.91%)
自民笹川27.98%→自民笹川27.24%(-0.74%)
民主長谷川16.52%+共産渋沢5.33%(計21.85%)→立民長谷川22.02%(+0.17%)

⑬新潟 1区(投票率46.97%→58.44%)(+9.17%)(自民→立民)
有権者数:430046人→438808人

自民絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(- 0.64%)
自民石崎21.55%→自民石崎25.76%(+4.22%)
民主西村19.67%+共産町田4.66%(24.33%)→立民西村29.18%(+4.85%)

⑭新潟 3区(投票率54.55%→63.31%)(+8.76%)(野党継続)
有権者数:314215人→312835人

自民絶対得票率-野党(無野)絶対得票率(+ 6.19%)
自民斎藤23.65%→自民西川30.56%(+6.91%)
民主黒岩26.29%+共産伊藤3.57%(計29.86%)→無野黒岩30.57%(+0.71%)


⑮新潟 4区(投票率53.29%→64.07%)(+10.78%)(自民→無野)
有権者数:316172人→317754人

自民絶対得票率-野党(無野)絶対得票率(- 4.45%)
自民金子24.40%→自民金子27.54%(+3.15%)
民主菊田23.43%+共産伊藤4.41%(計27.84%)→無野菊田35.44%(+7.59%)

⑯新潟 5区(投票率52.33%→64.97%)(+12.64%)(自民継続)
有権者数:279756人→282318人

自民絶対得票率-野党(無野)絶対得票率(- 3.10%)
自民長島29.02%→自民泉田32.54%(+3.52%)
生活森16.95%+共産服部4.64%(計21.59%)→無野大平28.21%(+6.62%)

⑰新潟 6区(投票率56.28%→66.21%)(+9.93%)(自民継続)
有権者数:288032人→285999人

自民絶対得票率-野党(無野)絶対得票率(- 2.20%)
自民高鳥29.04%→自民高鳥32.97%(+3.93%)
民主梅谷21.79%+共産高橋4.28%(計26.07%)→無野梅谷32.20%(+6.13%)

⑱富山 2区(投票率48.14%→51.76%)(+3.62%)(自民継続)
有権者数:252747人→254572人

自民絶対得票率-野党(社民)絶対得票率(+ 5.11%)
自民宮越32.80%→自民宮越36.96%(+4.16%)
社民東9.24%+共産平崎4.41%(計13.65%)→社民山崎12.71%(-0.95%)

⑲岐阜 1区(投票率48.14%→51.76%)(+3.62%)(自民継続)
有権者数:322480人→328524人

自民絶対得票率-野党(無野)絶対得票率(+11.56%)
自民野田25.56%→自民野田31.49%(+5.93%)
民主吉田11.91%+共産大須賀7.02%(計18.93%)→無野吉田13.30%(-5.63%) 


⑳愛知 7区(投票率57.75%→59.95%)(+1.80%)(野党継続)
有権者数:432249人→448044人(注.区割り変更あり)

自民絶対得票率-野党(無野)絶対得票率(+6.11%)
自民鈴木25.02%→自民鈴木28.42%(+3.40%)
民主山尾26.25%+共産郷右5.06%(計31.31%)→無野山尾28.61%(-2.71%)

㉑大阪 6区(投票率49.12%→47.23%)(-1.89%)(公明継続)
有権者数:384725人→393255人

公明絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(+ 4.02%)
公明稲津24.51%→公明稲津26.46%(+1.95%)
生活村上8.00%+共産渡司10.99%(計18.99%)→立民村上16.92%(-2.07%)

㉒大阪 16区(投票率51.16%→46.75%)(-4.41%)(公明継続)
有権者数:316965人→325021人

公明絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(- 6.57%)
公明北側17.33%+次世代西村6.91%(計29.42%)→公明北側23.79%(-5.62%)
民主森山9.96%+共産益5.93%(計19.29%)→立民森山20.24%(+0.95%)

㉓島根 1区(投票率57.94%→59.17%)(+1.23%)(自民継続)
有権者数:275513人→276774人

自民絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(-5.25%)
自民細田36.43%→自民細田34.51%(-1.92%)
民主和田13.92%+共産上代6.34%(計20.26%)→立民亀井23.59%(+3.33%)

㉔山口 2区(投票率57.27%→53.88%)(-3.39%)(自民継続)
有権者数:299366人→294753人

自民絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(+15.44%)
自民岸32.33%→自民岸38.34%(+6.01%)
民主平岡19.31%+共産赤松3.71%(計23.02%)→共産松田13.59%(-9.44%) 


㉕山口 3区(投票率52.20%→55.53%)(+3.33%)(自民継続)
有権者数:268385人→267356人

自民絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(+5.59%)
自民河村33.56%→自民河村38.59%(+5.03%)
民主橋本10.93%+共産清水5.15%(計16.08%)→立民坂本15.52%(-0.56%)

㉖香川 1区(投票率50.06%→52.85%)(+2.79%)(自民継続)
有権者数:306871人→314240人

自民絶対得票率-野党(希望)絶対得票率(+ 1.18%)
自民平井23.51%→自民平井25.96%(+2.37%)
民主小川20.94%+共産河村3.13%(計24.07%)→希望小川25.26%(+1.19%)

㉗香川 3区(投票率47.61%→49.87%)(+2.26%)(自民継続)
有権者数:245993人→247520人

自民絶対得票率-野党(社民)絶対得票(+ 1.90%)
自民大野30.82%→自民大野33.18%(+2.36%)
社民高田10.46%+共産土岐3.91%(計14.38%)→社民藤田14.84%(+0.46%)

㉘高知 2区(投票率53.14%→55.20%)(+2.06%)(自民→無野)
有権者数:304249人→301709人

自民絶対得票率-野党(無野)絶対得票率(-10.75%)
自民山本27.76%→自民山本23.54%(-4.22%)
民主武内14.11%+共産谷崎9.91%(計24.02%)→無野広田30.55%(+6.53%)

㉙福岡 3区(投票率50.10%→54.48%)(+4.38%)(自民継続)
有権者数:408175人→435814人(注.区割り変更あり)

自民絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(+ 2.34%)
自民古賀27.95%→自民古賀31.32%(+3.37%)
民主藤田16.02%+共産川原4.70%(計20.72%)→立民山内21.75%(+1.03%)


㉚熊本 1区(投票率48.53%→54.51%)(+5.98%)(自民継続)
有権者数:372104人→421257人(注.区割り変更あり)

自民絶対得票率-野党(希望)絶対得票率(+ 6.72%)
自民木原23.41%→自民木原29.30%(+5.89%)
民主松野19.69%+共産高本4.02%(計23.71%)→希望松野22.88%(-0.83%)

㉛大分 2区(投票率58.04%→60.69%)(+2.65%)(自民継続)
有権者数:290833人→285252人

自民絶対得票率-野党(社民)絶対得票率(+ 3.71%)
自民衛藤29.70%→自民衛藤31.53%(+1.84%)
社民吉川20.55%+共産山下6.16%(計26.71%)→社民吉川24.84%(-1.87%)

㉜大分 3区(投票率56.73%→59.77%)(+3.04%)(自民継続)
有権者数:312365人→312610人

自民絶対得票率-野党(立民)絶対得票率(+ 2.11%)
自民岩屋27.65%→自民岩屋31.80%(+4.15%)
民主浦野19.14%+共産大塚5.73%(24.87%)→立民横光26.91%(+2.04%)


1)各党の候補者のデータの右にある(%)の数字は2017年の各候補者得票率から2014年の各候補者の得票率の合計を引いた(%)
2)与党絶対得票率から野党絶対得票率を引いた(%)は2017年総選挙の(%)
3)諸派・無所属系も含む
4)維新票・次世代票については与党票とみなして計算

参考文献


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