2018.5.8~12 そもそも、どこから響きは生まれるの?

そもそもを考え直す。

響き、それは、もう、限られたところにしか発生源はない。

声帯から生まれた音、それを拡張できるのは、ます口の中だ。

ここのところ、舌の使い方を見直していて、ふと思った。
響いている時、口の中には共鳴できる心地よいスペースが存在している。

鼻腔で響いたり、おでこに抜けたり、胸に響いたり、って、様々なことがあるけれど、結果的にそこへ行くというだけで、まずは口の中だろうって思った。

抜ける声が出せている時、どこか共鳴して振動しているか検証した結果、それは口蓋だった。
軟口蓋よりも前の硬い口蓋部分だ。

しかし、そもそも、口の中って、狭い。。

共鳴するためのスペースとして、狭い。

そこを共鳴させるために、舌の動きや、咽頭扁桃周辺を釣り上げて、軟口蓋も持ち上げて、口の中に響くための空間を作ってあげる。

その空間の作り方が、響かせるポイントで、これば物理的に揺るがないことだと思った。

いくら喉を鍛えたって、それを最大限に生かせる空間がなければ、声はよくならない。

口蓋が共鳴して、その裏の鼻腔に届いたり、骨伝導で体の様々なところに響きが伝わり、音色や、倍音も形成される。

良い共鳴っていうのは、無理なく、心地よく広がって行く。

それぞれの声帯には個性があって、得意不得意な音程があるだろうけれど、まずは得意な音程で、その感覚を掴んで、それから他の音域にも応用して行くといい。

録音して、聞いて、その響かせ方の塩梅を根気強く探っていきたい。


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