2019.4.30~5.2 舌ベントの妙

平成の暮れ、いつも通り自分の声を録音してチェックする。

ふと、いい感じに録音できた声があったのだが、舌の置き方で、声の抜けがよかったので、少し追求すつことにした。

舌や口周りの筋肉の使い方は以前もよくやっていて、でもやりすぎると力が入ってしまって、最近はあまり考えないようにしていた。

以前は咽頭扁桃周辺のアプローチをしていなかったので、それと連動させてみる。
早速効果あり。


■ゴールデントライアングル

鼻からの空気の漏れ、咽頭扁桃、舌、この三つを連動することで、こもらずに真っ直ぐ音が出るようになった。

この三つが連動というか、引っ張りあって釣り合っているイメージ。

それを、ゴールデントライアングルと名付けた。

さらに、舌をの使い方をもっと具体的に、いろいろ試す。

■口角下制筋で舌の位置をキープする

人体の図鑑を見ると、舌の根元が、声帯の上に被さっているのを見て、ひらめいた。
舌の使い方一つで、声の抜けに影響するのも大納得。

できるだけ、声帯のある気道からの空気の流れをスムーズにするためには、舌が前にいる必要がある。
少し巻いて潜り込ませるのだが、その状態で発声するには口角下制筋で舌の位置を固定する必要がある。

口角下制筋で舌の位置をキープする。

■舌根で気道をベント、舌ベントする

言葉を作るときはそれぞれの発音に適した舌の形、発声の瞬間に舌の根元、舌根を持ち上げて気道からの音が抜けるようにしてあげる。

そうすることで、言葉の語尾のピッチが落ちない。
そして、そのベントをコントロールすることで、音に表情をつけることができる。

■英語の筋肉
この原理で英語を発声すると、言葉のもつムードがぜんぜん違う。
以前ネイディブの人に、英語と日本語では使っている筋肉がぜんぜん違うと伺ったことがあって、今回の発見で、その意味が理解から実感に変わった気がする。

舌ベントの歌唱法はそれから一歩踏み込んだもので、個人的には飛び上がりたいくらい効果的で、理想の声に一歩また近づいた実感!

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