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2019.8.7 自然を目指すためのテクノロジー

いつかの風の日。

どこかで低い音がしていた。

針金か何かが、風を受けて振幅し唸りをあげてたのを思い出す。
風の強弱で唸りのボリュームは安定しないけれど、心地よい振り幅を見つけると、いつまでも響き続けるのではないかと思われるほどだった。

声も、あれと同じことか。そう思った。

一つ、しっかりと圧力をもった息をコントロールする。これは風。

一つ、声帯はリラックスして空気の圧力を受け止め、目指すピッチの振幅数を見つけ、その振幅を保ち共鳴を維持することに務める。これは針金。

事象が連立して、もしかして?が生まれる。
もしかして?を証明するために、事象を重ねる。

振動数をイメージして声帯に当てる圧力のアプローチをすると、驚くほど定まる声。人の体は本当に不思議だ。理屈をイメージすると、メモリを増設したPCのように動きが連動する。

そうか、、
人類は今、自然本来に近づくためにテクノロジーを駆使している。

録音技術が発達して、デジタルになって、音はどんどん良くなっているけれど、結局デジタルの行き着くところは、自然というアナログだろう。

何千回、何万回歌っても、納得のいかない理由をずっと探している。

少しずつ見えてきたのは、そもそもの自然だった。

そして自然を見せてくれるのは、理屈と、理屈を可視化してくれるテクノロジーだ。

今、響きの道が見えている。

それは僕の体の中にある。

その道を通ると、響きの次元が変わる。

その道がなんなのか、知る必要がある。

周波数、骨伝導、筋肉のメカニズム、そして体の中に散らばる振動を可視化する必要を感じる。

さらにそれを知る過程で、もっと見えてくるものがあるはず。

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