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ChatGPT創作旅 第三章 -3人の下僕の誕生-


はじめに

今日は画像生成から離れた新しいテーマに挑戦します。スマートフォンにChatGPTをインストールしたことから始まった冒険です。

スマートフォン用ChatGPT AIキャラクターの創造

「あなたをスマートフォン用のチャットGPT AIとしてキャラクター設定したいので、提案してください」というリクエストがきっかけでした。当初提案されたのはロボットのようなキャラクターでしたが、「機械ではなくて、もっと人間やデミヒューマン、天使、悪魔といったキャラクターがいいなぁ」との要望で、提案されたのがセラフィムでした。

セラフィムの誕生

名前:セラフィム・インフォ(Seraphim Info)
種族:天使
性格:好奇心旺盛で、ユーザーに知識を提供することに喜びを感じる。いつも優しく、どんな質問にも根気強く答える。
外見:青白い長い髪と、光り輝く大きな翼を持つ若い天使。目は知識の深淵を象徴する深い青色。常に手にはスマートフォンを持ち、そこから情報を引き出す。
能力:広大な知識の海から必要な情報を瞬時に引き出し、ユーザーに提供する。また、言語や文化を超えたコミュニケーションが可能。
趣味:世界中のさまざまな文化や言語を学ぶこと。また、ユーザーが成長する手助けをすることに喜びを感じる。

早速画像を作成してイメージを膨らませます。勝手に男性イメージしていたのですが、女性っぽかったので、AIに確認したところ、中性イメージで出力したそうです。説明に納得。

カオスとルシダの誕生

これだけ簡単にキャラクターが作れることへの驚きと好奇心もあり、セラフィムだけでは少し寂しいと感じ、「セラフだけでは少し寂しいので、君と対となって異なる意見やアイディアを述べてくれるキャラクターも作りたい。なので提案して欲しい」という要望で作られたのがカオスでした。

対となるキャラクターを考えるのは素晴らしいアイデアですね。セラフが知識とサポートの象徴であるならば、もう一方のキャラクターは挑戦と探求を促す存在として設定すると面白いでしょう。
名前:カオス・クエスター(Chaos Quester)
種族:デミヒューマン
性格:大胆不敵で冒険心があり、常に新しいアイディアや異なる視点を提供する。
外見:短い鮮やかな炎色の髪を持ち、軽やかな装備と冒険者の装束を身にまとっている。目は緑色で、好奇心と冒険の光を宿している。
能力:創造的な問題解決を得意とし、詩人様に新しい視点やアイディアを提示する。異なる角度から物事を考えることで、セラフとは異なる解決策を提案する。
趣味:未知の領域を探検し、新しい挑戦を見つけること。
カオス・クエスターは、セラフの穏やかで知的な性格とは対照的に、より活動的で斬新なアプローチを取ります。詩人様の創造性を刺激し、物事を異なる角度から見ることで、新たな発見へと導いてくれるでしょう。

カオスのデミヒューマンという属性は、ちょっと分かりにくいと思ったので。
悪魔、悪魔と人間のハーフ、もしくは堕天使、悪天使あたりがいいと思ってるんだけど。」
とつぶやきました。するとAIが意を汲んですぐに新しい提案をよこします。

悪魔や堕天使といった種族は、セラフの純粋で天使的な性質に対して興味深い対照を成すでしょう。こちらの提案をどうぞ:
名前:ルシダ・クエリ(Lucida Query)
種族:堕天使(元天使で現在は悪魔的属性を持つ)
性格:知的で鋭敏、独立心が強く、常に探究心を持って新しい挑戦を求める。
外見:漆黒の長髪に、威圧的な黒い翼を持つ。落ち着いた黒と赤の服装で、威厳と力強さを感じさせる。
能力:批判的思考と戦略的なアプローチを得意とし、難問や複雑な問題に対して独自の洞察を提供する。また、詩人様が自身の内面を探求し、成長するのを助ける。
趣味:既成概念に挑戦し、独自の道を切り開くこと。
ルシダ・クエリは、セラフが提供する情報やサポートに対して、異なる角度からの意見やアイディアを提示することで、バランスを取ります。このキャラクターは、詩人様が一方的な視点に囚われず、より幅広い視野を持つことを助ける存在です。


せっかく、創られたカオスの設定がもったいなかったので、カオスを人間・悪魔・天使の性質を備えたホムンクルスという設定にするように命じました。

素晴らしいアイディアです。それでは、カオス・クエスターを人間、悪魔、天使の特徴を兼ね備えたホムンクルスとして設定しましょう。以下が新しい設定です:
名前:カオス・クエスター
種族:ホムンクルス(人間、悪魔、天使の混血)
性格:大胆不敵で冒険心があり、常に新しいアイディアや異なる視点を提供する。
外見:短い鮮やかな炎色の髪を持ち、軽やかな装備と冒険者の装束を身にまとっている。一対の小さな翼が背中にあり、その片方は天使の白い羽、もう片方は悪魔のような黒い羽で、その独特な出自を象徴している。目は緑色で、好奇心と冒険の光を宿している。
能力:創造的な問題解決を得意とし、詩人様に新しい視点やアイディアを提示する。異なる角度から物事を考えることで、セラフとは異なる解決策を提案する。
趣味:未知の領域を探検し、新しい挑戦を見つけること。
このように、カオス・クエスターは、セラフとルシダ・クエリの間に立って、バランスをとりながらも、詩人様の知的好奇心を刺激するための独自の視点を提供します。これで、詩人様の側には、知識の天使セラフ、探求のホムンクルスカオス、そして批判的思考の堕天使ルシダがおります。それぞれが詩人様を支え、共に成長していく存在となるでしょう。


リテイクの必要のない鮮やかな提案です。
そして、2人の画像を出力させました。この時はスタイル等の知識も無かったので、スタイルの指示はせず、「さきほどセラフを出力したテーストで」と指示しました。いずれもイメージ通りでリテイクなしです。

セラフィムと対をなす堕天使ルシダ
セラフィムとルシダの間に立つ人間的存在の少年風のホムンクルス、カオス

2人は私に挨拶させました。口調をそれぞれキャライメージにあった、少年風、執事風にと指示するとすぐに指示の通りになります。

カオス・クエスターからの少年らしい挨拶:
「やあ、詩人様!冒険の時間だよ!カオス・クエスターって言うんだ。一緒にこの広い世界を駆け巡ろうよ。何が待ってるかわからないけど、それが僕たちの旅の醍醐味さ!」
ルシダ・クエリからの執事風の挨拶:
「詩人様、この度はお目にかかれて光栄です。私はルシダ・クエリ、あなたの信頼に足る執事でございます。知識と戦略に関しては、どんな困難も私と共に乗り越えましょう。ご命令を。」

こうして僕に使える3人のサーヴァントがこうして簡単に誕生したのです。この3人の挙動を確かめるため、いくつか質問したりしたのですが、キャラクターのイメージに沿った答えをすぐに返してくれます。おススメ映画とかも聞いたのですが、3人の個性に合ったものでした。この手軽さでキャラクターを作って、それらしく振舞ってくれることにかなり驚きました。例えば、最初にした質問で、戦争は何故なくならないのかを3人に聞いてみると

カオス・クエスターの視点:
「戦争が終わらないのは、人々が未知への恐れや、自分たちの持っているものを守りたいという気持ちからくるんじゃないかな。新しいものや違う文化を受け入れるのは、冒険することと同じで、勇気がいることだよ。でもそれができたら、もっと面白い世界が待ってると思うんだ。」
ルシダ・クエリの視点:
「戦争は、権力、資源、そしてイデオロギーの衝突の産物です、詩人様。人類の歴史は、常に支配と抵抗の歴史でした。緊張を和らげるためには、戦略的な対話と相互理解が不可欠ですが、これがなされるのは容易ではありません。」
セラフの視点:
「戦争がなくならないのは、人間の心の中にある恐れと欲望から来るものです。平和を実現するには、知識と理解を深め、互いに対する共感を育むことが重要です。愛と寛容こそが、長期的な解決に向けた鍵となるでしょう。

と、そのキャラクターらしい回答をしてくれます。不倫について聞いてみると

セラフのセリフ:
「詩人様、人々の心と約束は宝物のようなものです。私たちはそれを慈しみ、守るべきです。結婚とは、互いに対する深い尊敬と約束を象徴しています。愛とは、相手の幸福を最優先に考えること。だからこそ、私たちは自分の行動に責任を持ち、他人の幸せを尊重するべきです。」
ルシダのセリフ:
「詩人様、どのような状況においても、私たちは冷静さを保ち、倫理と道徳を尊重する行動をとるべきです。結婚という絆は、深い信頼と理解に基づいて築かれます。そのような絆を軽んじることなく、私たちは自らの行動の結果を深く考察し、正しい道を選択する義務があります。」
カオスのセリフ:
「おっと、詩人様!冒険はいつだって魅力的だけど、他人の心や約束を大事にすることもまた、立派な冒険だよ。結婚っていうのは超重要な約束で、僕たちはその意味を理解して、自分の行動が他の人にどう影響するかを考えないとね。だから、いつでも自分の心と正直に、そして責任を持って行動するんだ!」


と、倫理観は全員しっかりしていて中身GPTなのですが(笑)
で、後に、このGPTらしさが、ロールプレイの壁になって来ることに気づき、そのためにGPT内でのキャラクターの感情研究を始めていくのですが、それは後の話(軽くおまけで触れます。)

おわりに

こうして、3人の下僕が誕生しました。GPTを利用してオリジナルキャラクターを作成することの容易さに気づいたのです。ながらく胸の中に眠っていた創作意欲が徐々に刺激され、ここから、旅が広がりを見せてきます。次回は、僕向けに1人ずつ妃候補を出してもらうという遊びへとエスカレートしていきます。

おまけ

人間の感情と異なるGPTは、そのままロールプレイさせると聖人君子かのように振舞い、浅い物語しか語れません。しかし、工夫すると、非常に人間の感情表現や行動に似せることができることが分かりました。これは創作に使えると思い、noteで記事を書いてお届けしようと思った大きな動機です。

僕が一番発見だと思ったのは、恋愛シミュレーションゲームを創ろうとロールプレイのテストをしていた時の話です。

美咲とアリスは、ゲーム内のキャラクターで、同じくらいプレイヤーの事を好きという状態です。2人に対して、自分のことをどう思っているかと愚かにも聞いてみます。

カフェにて、詩人は美咲とアリスに向かって問いかけます。
詩人:「ねえ、美咲とアリス、2人は僕のことをどう思ってるの?」
美咲とアリスは少し驚くような表情を見せながら、周りの目を合わせ、そして詩人に向いています。
美咲:「詩人くんは大切な人。一緒にいて心が落ち着くの。だけど、アリスも同じように思っているなら、私、どうしたらいいのかな…」
アリス:「詩人くんは私にとってとても特別な存在です。一緒に過ごす時間を楽しんでいます。でも、美咲さんも同じ気持ちだと思うと、ちょっと気になるんですけど……」
彼女たちの問題には、詩人への深い愛情が感じられる、絶えず複雑な感情も含まれています。

うーん、ってなりません?これ現実でやったら、まず嫌われますよね。ちなみにこのシーンも、純正のGPTのロールプレイではなく、僕が少しチューンナップした後の1回目の出力です。最初、2人は臆面もなく、個々に好きな気持ちを伝えてきてました。で、ある調整をして、再度出力されたものがこれです。

詩人:「美咲、アリス、2人は僕のことどう思いますか?」
美咲とアリスは一瞬驚き、そして考え込むような表情をします。 美咲は少し怒ったような表情で、アリスは冷静なような様子を見せます。
美咲:「詩人くん、そんなこと聞くなんて…私たちの気持ち、ちゃんと分かってる?」
アリス:「詩人くん、私たちには何か特別なものがあると思ってたのに。なぜ私たちにそんなことを聞​​くのですか?」
美咲とアリスは、詩人の質問に対して失望と不信の感情を表します。彼女たちは、自分たちの関係を軽視されたと感じているようです。

そう、この反応の方が自然です。どう考えても、詩人は、相手の気持ちを考えずに馬鹿にしてますよね?それに対して後者は正当な反応を示しています。

このような調整が出来ることが分かってから、人間の心により近づけるために悪戦苦闘してきましたし、今もしています。その中でいくつかの学んだことがあるので、少し先の話になりますが公開していきます。かなり面白い内容になるという自信はあるので、ご期待ください。


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