に〉今日はよろしく頼むよ。そして、一応確認を
　　取らせてもらいたいんだけど、あの写真は
　　載せて問題無いものだよね？
日〉心配はいらぬと、言っているだろうに。
　　主の子と試行錯誤した微笑ましい
　　記録写真ではないか。

に〉分かったよ。
　　せいぜい僕も楽しませてもらうとしよう。

　　では今日の記録、始めようか。
　　存分に笑いなよ？にっかりと…

日〉主の子に気に入られ、近侍を拝命する事も
　　しばしばな俺だが、
　　これは少々前にあった、
　　俺と主の子の、ある日の記録。

日〉何処かに置き去りにしてはいけないからと
　　なかなか、主からの許可は降りないのだが、
　　主の子と共に外出するならば、
　　これに入ることは出来るのか？という
　　話になって入ってみたのだが…

に〉がま口に入れなくても、主の巾着に入れて
　　貰えば外出はできるのだから無理せずとも
　　良かったんじゃないのかい？
日〉せっかく主の子が俺と一緒に出かけたいと
　　思ってくれたのだから、その思いを無下に
　　する事など俺はしたくなかったのだ！
　　それにっ！
に〉…？なんだい？

に〉平野が乱れているね
　　……ん？勿論前髪の事だよ？

日〉二振りが入れるのに、俺が入れぬ訳がない！
　　そうだ！そうなんだ！やはり一度は諦めて
　　しまったが、ここで諦めては男が廃る！
に〉二振りはこもちだからね…無理ないのだよ？
日〉そんな事は関係ないっ！
　　主の子が学校から帰るまでに
　　男を上げるぞ！　はっ！！

日〉主命とあらば！　日光一文字、参る！
に〉主命は降りてないのだけどねぇ。
　　おや、主。この菓子美味しいね
　　あ、あれかい？
　　好きにやらせておいたらいいよ。

に〉日光の鍛錬が終わったね。
　　結果はどうだったかな？

に〉なんだか新しい生き物のようだね。
日〉どうして…こうなった…
に〉努力の結果さ。恥じることは無いよ。
　　さ、菓子を食べるといい。

日〉にっかり…恩にきる…。

に〉とまぁ。
　　締まりの無い記録となってしまった
　　のだけど、僕が担当回はいつも
　　こんな感じかもしれないね。

　　因みに、此処の普通もち34振り中、
　　14振りは、がま口財布に入る事ができるんだ

　　その一振りが長曽根虎徹。
　　ふふっ意外だろう？
　　ん？僕かい？

　　さぁ？どうだろうね。ふふふふ。
　　じゃあまた…ね？