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JUSCO                 ――画像しりとりはじめました (#8)

(#7)忍者→「じゃ」→JUSCO(ジャスコ)

赴任最中の自家用車の運転席から何気なく見えた看板に
「左遷」という意味が不意に実感できた
そんな、北の大地の東の果てあるある


エラいトコに来てもたなぁ……
そう思わせるには十分すぎるほど十分にインパクトのある看板である。ある程度北海道慣れしている人はそう思うだろう。少なくとも間違いだなどとは思わない。

ただ、これが道外一般ピーポーの感覚だと、
パッと見「115mメートル」て思っちゃうのがごくごくフツーであり、
二度見しながら

「115Km…キロ?!( ゚Д゚)!」

そして、次に思うのが

「いやいや、いくら北海道はでっかいどう (さぶっ) でも、さすがにこれはなんかの間違いでしょ^m^」

そう鼻で笑いながら、右折するのだろう。
別に件のJUSCO釧路店を目指しているわけではないかもしれないが、たまたま右折してしまうと、ほどなくしてより衝撃的な事実にぶち当たる。

まぢか……(・_・)💧
まぢで「km(キロメートル)」なんや……

そして思い知るのだ、「北海道はでっかいどう」だと。

ちなみに、この看板、現在は撤去されているので現物を拝むことはもうできない。ちと残念である。

件の看板が設置されていた根室市には、2011年に市内のポスフールブランドが消滅してイオンに変更されたため、わざわざ100km以上離れたJUSCO釧路店まで出向く必要がなくなった、というのが撤去理由だそうだ。

かくいう私も釧路に数年住んでいたことがある。
札幌近郊の片田舎にある生家との往復700kmのドライブを月イチくらいのペースで敢行してたなぁ、と懐かしく思ったりもして。

ちなみに、その釧路への赴任時には、札幌にある旧職場で挨拶してから昼過ぎにそこを発ち釧路まで自家用車で向かったのだが、道中迷いに迷いまくった末に、予約してた釧路市内のホテルに到着したのが23時過ぎになってしまうという苦い経験がある。

事の経緯は次のとおり――

札幌―釧路間はせいぜい400kmあるかないか。
自家用車でのんびりドライブ感覚で流しても7時間から8時間もあれば余裕なのだが、この日は、まず国道274号線から道を間違えて千歳方面に抜けてしまい大幅なロスタイム。

赤ラインが国道274号線

その後、なんとか日勝峠に軌道修正ができて、峠を越えて国道38号線に出てしまえば、あとは一本道、間違いようがない。

……と思いこんだのが大間違い。
「釧路市」という道路標示を見て、
おや、意外と早く着いたなぁ……なんて思ったが、そこは本当の釧路市街ではなく飛地の釧路市(音別)だったのだ。

地図上、左側の黄色い部分が「飛地の音別」
事前に確認してなかった私も悪いが、マヂで勘弁してくれ……💦💦

ヘタに「一本道だから迷いようがない」と思い込んでただけに、そこから「市内」に入って探せど探せどホテルが見つからない恐怖ときたらない。
当たり前だ。目指すホテルはまだはるか東、約50km先にある。

まるで地図とは違う「釧路市」に戸惑い、迷いに迷い続けた果てに、飲み物とガム等の補給のため立ち寄ったコンビニで飛地の謎が解けた時は、もう22時になろうとしていた。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「キャンセルだと思ったけど来られたんですね(笑)」

フロントのお兄さんにニッコリと笑顔でそう言われた。
人っ子一人いないロビーに感じる疎外感。お兄さんの頭上に見える時計は、もう小一時間もすれば、ステキな馬車もカボチャに戻る刻限だ。

こちらはもう、愛想笑いもギリ返せるか返せないかというくらい疲労困憊していたが、どうにか言葉を絞り出し

「ここらへんで、なにか食事をとれる場所……とか……閉まってますよね」

困ったような笑顔で力強く頷かれた。

失意のズンドコ……もといどん底を感じながらホテルの部屋に辿り着いた私は、明日赴任する新職場への準備をしようと鞄の中の書類を取り出した――
と、書類と鞄に挟まれた体で何かが鞄からこぼれ落ちた。

軽い音を立てて床に転がったそれは――ちょっとした福音だった。

つい半日前に挨拶してきた旧職場の同僚から、餞別だと言われて渡されたナゾのカップ麺が、まさかいきなりのタイムリーヒットになるとは。

「あいつ、実は超能力者エスパーやったんやな……」

生まれて初めての釧路の夜はこうして苦々しく更けていくのだった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

最後に、この看板を扱った面白いブログがあったので、こちらも併せてご覧になられることをオススメします(o^-')b♪


■ おまけ

今回の画像しりとり列車 (8両目) の前の車両です。タイトル「忍者」と下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。


こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪