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水も滴るいい男          ――画像しりとりはじめました(#87)

(#86) ツッコミ→「み」→水も滴るいい男

なるほど、

それがこの吾輩を洗濯槽にぶち込んでフタをし

あまつさえ10分間もぐるんぐるんさせた理由だというのだな



「まあまあ、そんなにいきり立つなよ、ソラジロー。いい男が台無しじゃないか(笑)」

「誰がソラジローだ💢 吾輩は猫である。名前はまだ無い。というか、名前などただの記号に過ぎぬ。吾輩は吾輩だ。それ以上でも、それ以下でもないっ!」

「……なんか、めんどくさいな。プリンスみてぇww お、そうだ。おまへの名前、ソラジローやめて、プリンスにしよう♪ な。」

「要らん💢」

「なーに、カリカリしてんのさ。これから肌がカサカサ乾燥する冬に向けてちょっとでも潤いつけて、ついでに男っぷりも上げようって親心ぢゃん♪」

「貴様の子どもになった覚えなどない。
――そもそも、『水も滴るいい男』の語源は、江戸時代の役者が現代でいう化粧水の代わりに蜜を塗っていたことからきているという説が有力だぞ。つまり『蜜も滴るいい男』だ。だから、こんなマネされても男ぶりが上がるワケなかろうが!」

「へぇー。じゃあ、メイプルシロップの業務用のやつがあるから、それでもう一回……」

「要らんというに💢」

「でも、蜜じゃなくて水が滴る、水に塗れてるイケメンさんも、なかなか魅力的だと思うけどなぁ。例えばほら――」

「誰だ? このたそがれオールバックは?」

「え? 見たことない?『踊る大捜査線』。面白かったけどなぁ。ドラマがヒットして映画にもなって、スピンオフ作品も何本も作られたぞ、確か。
 で、この人は室井警視。現場軽視の上層部と現場との間で板挟みになってる管理官。」

「で、その板挟みオールバックが、なぜこんなにたそがれてるのだ?」

「さあ。かねてから約束してたきりたんぽ鍋パーティーをセッティングしたけど、青島たちにすっぽかされて、誰も来なかったとか?」

「なんだそりゃ。この絵面は、普通、女性にフラれたとか、そっち方面で落ち込んでる感じに見えるが、そっちじゃないのか?」

「いやー、どうだろ。室井さん、色気方面はからっきしの朴念仁に見えるけどねぇ。たぶん、風俗とかもよう行かない感じじゃないかしらん^m^」

「風俗と言えば、『水も滴るいい男』の語源の一説には、吉原の遊女たちの隠語で、見ているだけで感じて濡れてしまう、それほどの色男、という説もある。この場合だと、水が滴るのは男の方じゃなく、見ている女性の方ということになるな」

「へぇー、ソラジローは物知りだねぇ♪ やっぱ、何百年も生きてるだけのことはあるね♪ そのうち、尻尾が9つに増えたりする?」

「それは狐だ(*1)。猫はせいぜい2つに分かれる程度だ」

*1::平安時代末期に鳥羽上皇の寵姫だったとされる伝説上の人物、玉藻の前は、古くは天竺インド、中国と渡り歩いては王法や仏法を破壊してきた老練の妖狐であった。
 陰陽師・安倍泰成にその正体を見破られると、白面金毛九尾の狐に化身して逃亡、後に討伐されるが、その怨念は殺生石となり、人々に害をなし続けた。

「あー、二股……じゃない、猫又ってやつね。そうだ、名前、猫娘ってのはどう?」

「まんまではないか! そもそも何で『娘』なのだ! 吾輩は雄だぞ!」

「いや、分かってるよ。なんかこう、昔からずーっと生きてる、ってミステリアスさを象徴する名前もいいなって♪
――そうねぇ、じゃ、サン=ジェルマン(*2)とかは?」

*2:サン=ジェルマン:18世紀のヨーロッパを中心に活躍した謎の多き人物。不老不死であり、その当時で4000年生きている、と嘯いていた。

「!……ま、まぁ、悪くはないがな…」

「お? 食いついたねぇ( ̄∀ ̄)♪ ソラジロー、案外、西洋かぶれな感じ?
そうそう、西洋かぶれ、ってわけでもないけど、こんな『水も滴るいい男』はどうよ?」

「見たところ、野球選手か?」

「そう。鈴木誠也すずき せいや。今、MLBメジャーリーグのシカゴ・カブスで活躍してる。あの大谷翔平と同い年のスラッガー。」

「ほう。で、その鈴木誠也、なんでまたびしょ濡れなのだ? 後ろに見えてる観客の様子だと雨は降ってなさそうだが」

「この頃、カープのヒーローインタビューでは、インタビュー終わりにヒーローに水をかけるという、一種のドッキリを仕掛けるのが流行ってたんだけど」

「なるほど、それで思いっきり水をかけられたと」

「いや、この日のヒーローは彼じゃないんだな、これが」

「???」

「彼は、逆に水をかける側。いつものようにスタンバってて、いざかけようとしたところで、かける相手が、大先輩にしてカープのレジェンドでもある黒田博樹くろだ ひろきということに寸前で気づいたのか、あるいは黒田の目力でひるんでしまったのか、結局、かけるにかけられなくて、自分でかぶっちゃったんだね^m^」

「なんと」

「で、このはじける笑顔♪ なかなかいい男でしょ(o^-')b♪
ちなみに、その一部始終の映像が、こちら」

「うむ、長幼の序というものを理解している、なかなかの好青年であるな」

「だろ? 水も滴るイケメンも悪くないぞ♪ よーし、ノってきた。じゃ、こんなのどうよ」

「……いや、滴るどころか、溺れてるではないか。そもそも、この色合い、水じゃなくて油じゃないのか?」

「正解♪ オリーブオイルだね^m^ 速水もこみちのMOCO'Sキッチンといえば、オリーブオイル♪ これジョーシキよ( ̄∀ ̄)」

「水と油では、むしろ正反対ではないか」

「蜜と油なら、そこまで反対でもないのでは?」

「いや、そもそもそういう問題でもないだろ」

「お気に召さないようね。じゃ、こんなのは?」

「…いや、もうイケメンかどうかという前提条件が崩れてるのではないか?なんだ、このチープなコスプレ河童は?」

「いやいや、このアングルでみちゃうからナニだけど、普段はもぉちょいイケメン寄りだよ。横山だいすけおにいさん。NHKの『おかあさんといっしょ』の第11代目のおにいさんだ。少なくとも、子どもたちと若いお母さんにとっては国民的なイケメンさんなのだ」

「……」

「ありゃ、あまり納得いってないみたいねぇ
それでは、今週の10曲目、横山だいすけで『かっぱなにさまかっぱさま』」

「貴様、一体、誰と話しておるのだ?」

「水もしたたるいいかっぱ、とかほざいておるぞ」

「あれ? これもお気に召しませんか? 困ったなあ……
じゃあ、これでどうだ!」

「…………貴様、『滴る』という日本語の意味、解ってて言ってるのか?
ていうか、もうイケメン云々言う前に、男かどうかすら分からないではないか!」

「確かに(笑)。 ま、次は大丈夫。さ、どーんといってみよう♪」

「完全に、遊んでるだろ…」


「……いや、今度はフツーに『水も滴るいいお父さん』かいっ!!」

「あら、ツッコミ入れる準備してたん?(笑) いつもいつもボケ続けるというワケではないのだよ。甘い、甘いぞソラジロー( ̄∀ ̄)ニヤリ。

――でも、このお父さん、カッコいいよね(o^-')b♪」

「そうだな。この無償の愛は確かに評価に値するな」

「ねー。色気を感じるかどうかは別問題として、人として愛すべき人格者だと思うわ(*´∇`*)♪」

「うむ。人間もまだまだ捨てたモンぢゃないな」

「よし、上手くまとまったところで、食事にしようか、ソラジロー」

「ほう。今日は気分が良いので、ジウィピークで頼むぞ♪」


 さて、ソロジローがうまくごまかされたところで、今日の一曲。キーワードは「水も滴る」。
 今週の11曲目。中村雅俊で『恋人も濡れる街角

……いささかベタな選曲になってしまった(^^ゞ

サザンオールスターズの桑田佳祐が手掛けてる曲なんやね。そう考えると、まあ当然のように色気が出る曲ということにもなるか。


 おっと、今宵ももうこんな時間だ。今日もギリギリ💦
♪ギリギリでいつも生きていたいからァ~♪……いうてる場合か(・_・)

 そんなこんなで
明日も、なるべく多くの人が
水も滴るいい男、もしくは水も滴るいい女でありますよう💧


■ おまけ

 今回の画像しりとり列車 (86両目) の前の車両です。タイトル「ツッコミ」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。


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