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校則違反                ――画像しりとりはじめました(#93)

(#92) 無礼講→「こう」→校則違反

「おい、加藤っ! なんだこの髪の毛はッ!」
「違うよ、先生。これは地毛だって!」
「そんなワケあるかぁ!いいから行くぞ!」
「行くって、どこへだよ?」
「床屋に決まってるだろうが、このバカチンがぁ!」
「だから、地毛だってぇ!!」


新しく担任となった金七先生に近所の理髪店へと引っ張られ
ムリヤリ髪を黒く染め直させられる転校生の加藤まさる


橋田寿賀子ドラマ『3年B組金七先生』第5回「腐ったミカンは凍って美味」

キャスト:諸星金七:ウルトラセブン
    :加藤まさる:ゴーロン星人


「茶髪・金髪はNG」で、従わなければ担任教諭や生活指導担当教諭が無理やりにでも黒く染め直させたり、長髪もバッサリ切られる――

今では、さすがに失笑モノの時代遅れな校則だが、こういったいわゆる「ブラック校則」なる、意味が解らない珍奇なルールの数々は、それでも一部シブとく存在しているらしい。

いちいち実例を出すのもアホらしいので、あえて列記はしないが、
ざっくりとカテゴライズすると、

・服装に関すること
・髪型に関すること
・所持品、その他に関すること

に大別されるもよう。

この服装に関することでちょっと笑ってしまったことがある。
朝、登校時の校門前で服装チェック。
あー、この光景は今も昔も変わらないなぁ……生徒たちもタイヘンだ。

で、生活指導と思しき教師の前で、女生徒がおもむろに膝立ちの姿勢になる。その状態で地面にスカートがつかないとアウトなのだそうだ。
つまり、短すぎるということらしい。

ちなみに私が学生してた頃は、同じように生活指導の教諭の前に立った女生徒は直立不動、教諭はおもむろに、手にしていた数学の授業で使うデッカい定規を女生徒のスカートの横に立てて、地面からスカートまでの高さを見る。
具体的に何センチだったかは覚えていないが、要するに昔はスカート丈が長すぎるとアウトだったのだ。

時代背景が違うとはいえ、
スカート丈は長すぎてもダメ❌、短すぎてもダメ❌。
どうすりゃいいのよ(笑)……って話にはならないのか^m^

ブラック校則のブラック校則たるゆえんは、
そのルール、誰得だれとく
と言いたくなる意味不明な点、もしくは禁止にする理由はあるけどその理由って、いつの時代のスタンダードなん?と言いたくなるよな現状にあまりにもアンマッチな点だろう。

髪型に関しての「ツーブロック禁止」なんてのはその最たるものだと思う。
これ、禁止にしている学校の理由付けとして多く挙げられていたのが

「就職面接の際に、企業側に悪い印象を与えるから」

なのだそうだ。
今時、どこの企業がツーブロックの生徒を見て、
アカン、こいつ不良や、なんて思うというのか?
整髪もろくにされてないボッサボサの長髪に比べたら、むしろはるかに清潔な印象を与えるというものだろうに( ̄∀ ̄)

頭髪に関して言えば、それこそ今回のネタ画像のような「頭髪の色」に関しての「イチャモン」なんてのは、ブラック校則などというレベルでの話ではない。
フツーに人権問題だ。

ワタクシ、こう見えても(…見えてないか(・_・;)💦)、高校の頃、半年間だけだが生徒会の副会長というポストに就いていたことがある。

当時、生徒会長に立候補した男が私と同じ中学校出身で、私とは友人寄りの知人、といった説明が一番適切と思しき関係。その男の推薦だったのだが、こちらとしてはガラではないし不適切なこともこの上ないので丁重にお断りした。が、他に候補がいないのかどうかは知らないが、なんだかんだでなし崩しにそのポストに就かされてしまったのだ。

で、そんなガラにもないポジションに就いていたある日の、
「生徒会役員 feat.フィーチャリング 生徒指導顧問教諭」の定例会議の場で、意見や提案等、何かないか、と振られたので、なにげなく提案してみた――

「茶髪・金髪は禁止とする」という校則の撤廃


当時、私のクラスには、ロシアだったかスウェーデンだったか、とにかく北欧系のクォーターの女生徒がいて、その子は、頭髪・服装検査のたびに明らかに茶髪なのを睨まれ、担当した教諭が事情を知らないお初のポンスケだったときなどは頭ごなしにダメ出しされ、アウト宣告されるのだ。

最終的には地毛であることが判明して「無罪放免」となるのだが、正直、周りで見ているこちらも、言葉は悪いが胸くそ悪いことこの上ない。
ましてや本人の心境はいかばかりか、推し量るまでもないだろう。

そんなのを1年以上見ていたので、ぶっちゃけ、もううんざりだった、
とっさに口をついた提案は、そんな思いがどこか頭の片隅にあったからかもしれない。

だが、ガラにもなく成り行きで存在しているだけの副会長の提案は、その場の空気を凍り付かせるだけだった。

生徒たちのテーブルから少し離れた位置で見ていた生徒指導の教諭が、何を言ってるんだこいつ的な言葉で私の提案をうやむやにしようとしゃしゃり出てきたので、さらに続けた。

「でも、生徒手帳に書いてあるこの規則に従えば、校則を変えることは可能ですよね?」

そうなのだ。もし、学生さんの身分でこの記事をお読みになっている方がいれば、ご自分の生徒手帳の校則をご覧になってほしい。
校則の最初の方か最後の方かは学校によりけりだが、必ず「校則を変えるための手続き」に関しての記述があるはずだ。
恐らく、憲法改正のための手続きなみにめんどくさいプロセスを求めている可能性が高いが(*1)、少なくとも改正の発議を妨げるものは通常、何もないはずだ。

*1:めんどくさいプロセスを求めている可能性が高い:ていうか、学校の校則は、一番最初に作られる際にパク……もとい、参考にするのは憲法だったり、市の条例だったりするわけで、恐らく大して深く考えることなく「参考にした」法の文言をトレースしてるしてるのが大半だと思う。

生徒手帳の該当する文言のページをトントン叩きながら回答を待つめんどくさい副会長に言い放った顧問教諭の言い訳は、ある意味ケッサクだった。

それはできない。

前例がないから。


もう呆れて二の句が継げなかった。
心の中でこう思った。
――コイツ、自分で何言ってるのか理解してるんやろか? 

今、この男は、校則に何と書いてあろうが、
校則を変えることは絶対にできない、と宣言したに等しい発言をしたのだ。
生徒会や生活指導の顧問に就く教諭は基本的に授業は持たないのだが、この男、担当教科はよりにもよって確か社会科だ。

……世も末である(・_・)。

ついつい、どうでもいい回顧が長くなってしまったが💦💦
これが、「ブラック校則」の一番厄介な根っこだと思う。

めんどくさいのか、後でややこしくなった時に責任を取りたくないのか、あるいはその両方なのか、どんなにヘンテコリンな規則だと分かっていても、学校サイドは、それを直そうとする手続きは積極的にはとらない、とりたくないということだ。

しかし、去年の今頃くらいの時期だったと思うが、そんな苦い思い出を持つ私も目を丸くしたニュースがあった。

「ブラック校則」がけっこう問題視されはじめた、その動きに応じるかのように表れたそのムーブメント。

「学校現場の当事者たち――生徒であり教師であり、ひいては学校に関わる全ての者――が集まり、議論をして問題を解決していくことで校則を一から見直していく」

それが「ルールメイカー育成プロジェクト」だ。

音頭を取ったNPO法人カタリバでは、
このコンセプトに従い「ルールメイキングを行いたい」という学校を独自に募集し、これに応じて手を上げた全国の中学高校あわせて11校に対して、社会人経験があり、そのテの実績を持つコーディネーターを派遣して、それぞれの学校の校則見直しプロジェクトの推進をサポートする。

こうした動きは、立ち上げから2年、今年の6月現在で実践校はスタート時の10倍以上、全国で127校にも及んでいる。

オイラ、生まれてくるのが40年ほど早かったかもしれない( ̄∀ ̄)

でも、とても嬉しいムーヴメントである♪(⌒~⌒)♪


最後に、橋田寿賀子ドラマ『3年B組金七先生』の主要キャストを簡単にご紹介して、今日の締めとしたい。

まずは、学校長のキリヤマ先生

続いて、養護教諭の友里アンヌ先生

生徒からも一人。
後に加藤まさると、ある事件で運命を共にすることになる友、松浦羽悟シャトル

………このキャストとか、わざわざ貼っつける意味あったか?(・_・)?
(それでなくても、今日も時間ギリギリchopなのに…)

蛇足だ!
いや蛯足だ!
――言うてる場合か(・_・)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 さて、今日の一曲。キーワードは「規則」ということで。
今週の5曲目、PARADISE LOSTで『ルール

NTV系の情報番組『おじゃマンボウ』のEDだったこともある曲。
学校の校則のこと等とは一切関係なっしんぐな、恋の駆け引きソングだけどね^m^

いい曲なんだけど、DAMにもJOYSOUNDにも未配信なんだよなぁ……
もう20年以上前の曲だし、8cmCDですでに廃盤になってる曲だし、今さら配信される見込みなんてないし……( ̄~ ̄)


おっと、今宵ももうこんな時間だ。今日も押しまくっているぞ( ̄∀ ̄)
うっひょー、たまんねぇ♪(≧▽≦)♪←こわれた(・_・)


そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が
ルールは守る、ただし、そのルールの根拠にも思いを馳せられるような、意味のある一日でありますよう✨



■ おまけ

 今回の画像しりとり列車 (93両目) の前の車両です。タイトル「無礼講」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。


■ 参考・出典


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