見出し画像

いちゃもん                 ――画像しりとりはじめました(#204)

(#203) 仁義なき戦い→「い」→いちゃもん

食べかけのラーメンの中に混入してた

と言ってきかない



いや、ヘタクソか (笑)

無銭飲食がためのイチャモンつけのテンプレといえば、やはり

「おうおう兄ちゃん、この店じゃあラーメンの中に髪の毛が入ったモン出すんかい? おーん?( ̄∀ ̄)💢」

これだよねー。
混入物のバリエーションとしても「髪の毛」のところに「ハエ」だとか「ゴキブリ」だとか、せいぜいそんなものだろう。

さすがに「矢」はないww

そもそも、ラーメン作る工程の一体全体どこに「」(それもなんか途中で曲がってるヤーツ) が絡んでくるシチュエーションがあるんや?
――て話やし( ̄∀ ̄)

ちなみに、このお方、どうやらこの手のいちゃもんの常習犯のもよう。

飲食関係では、喫茶店でもこんな調子だ。

ぬるいだの不味まずいだのといちゃもんをつけ、
最終的には伝家の宝刀――

――だから、ピッチャーに水を入れるだけの過程に「矢」なんか入り込む余地なんてどこにもないっつの!(≧▽≦)!

さらににこのお方、飲食関係では、某回転寿司店でもこんな姿が目撃されている。

そう、こんな感じで意地でも

タッチパネルは使わない

らしいのだ。
……まあ、「使わない」ぢゃなく「使えない」が正鵠を射た表現かもしれないのだが。

呼んだら来い、
今すぐ来い、
万難を排して真っ先に来い、

食材がぐるぐる回るレーンを眼前にしても、彼の言い分は無敵だ。


ちなみに、このような飲食店、喫茶店、回転寿司における犯罪行為( ̄∀ ̄)から離れた場面でも、彼は常に無敵だ。

これは、お正月に親戚一同集まって、みんなで仲良くババ抜きをしていた時のこと。

負けそうになると、常にこれなのだそうで……。
意味が分からんよねぇ(゜o゜)
友達なくすで、自分( ̄∀ ̄)

……なーんて、畏れ多くも北斗神拳伝承者ともあろうお方の画像を切り貼りしていちゃもん――ていうか、もう完全に事実無根の言いがかり (笑) をつけてばかりいると、何度いつ
「ひでぶ」にされたり
「あべし」にされたり
「ちにゃ」と叫ぶ羽目にならんとも限らないので、不当な戯言もこのへんにしておくとしよう( ̄o ̄)💦💦

ごめんね、ケンちゃん^m^

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

時にこの「いちゃもん」て言葉、そもそもどういう意味、というかどこから来た言葉なのか、由来は何なのか。
無知蒙昧が服着て歩いているようなワタクシ、ふと考えてみるとそのことについて一切知らなかったので、
今回、ちょっと調べてみることにした。

まず、「いちゃもん」の意味について。
国語辞典で調べてみると、

「言いがかり」の意の俗語的表現。(新明解国語辞典第8版より)

だそうで。
用例としては
「ならず者にいちゃもんをつけられる」
という一例が同辞典には掲載されている。

同じような表現として「難癖」というものもあるが、こちらだと、
「難癖をつける」という表現で
ちょっとした欠点をわざと見つけて悪く言う、とある。

いずれにしても、あまり良い感じのない言葉である。

言葉の意味が分かったところで、次はその語源や成り立ちみたいなものを掘り下げていきたい。

出てくるシチュエーションやテキストによっては「イチャモン」とカタカナ表記で見ることもあるので、ひょっとしたらまさかの外来語?(゜o゜)?
――なんて考えが頭の片隅をよぎったこともあったのだが、
結論から言うとそんなことはさすがになかった^m^

「いちゃもん」は、その意味上、「いちゃ」と「もん」に分けられる。

後ろの「もん」は文句の略だそうだ。
で、前段の「いちゃ」、実はこれも「いちゃつき」という言葉の略らしい。

お?(゜o゜)?
つまり、「いちゃもん」の完全形 (?) は
「いちゃつき文句」
ということか?( ̄o ̄)

「いちゃつき」――と聞くと、その動詞形である「いちゃつく」を容易に連想できるというものであり、「いちゃつく」と聞くと、すぐにもうあの言葉が頭の中に浮かぶというものだ。

そう、「イチャイチャする」だ。

え?(゜o゜)?――「いちゃもん」て「イチャイチャするもん」なのか?

あの、男と女がべたべたとひっついて、なれなれしくというか仲睦まじくというか、当人たちは幸せ極まりない二人の世界でけっこうなのだが、端から見てると実にうっとーしい――

あの「イチャイチャする」の「いちゃ」なのか?(゜o゜)?

二人とも今やもう立派な俳優、女優さんやねぇ (しみじみ)

あ、いや、これはいい✋
特にうっとーしいとも思わないから^m^
(※ 個人の感想です)
まあ、これも「イチャイチャ」には違いないけどねっ!(≧▽≦)

イチャイチャするというよりまったりしとるという気も……

これも、別にかまわない。
フツーに微笑ましい(*´▽`*)♪
そもそも、ここらへんになると「イチャイチャ」するって表現でいいのかどうかも若干ビミョーやし(^^ゞ


ムンとキムの抱擁ってどうよぅ

……いやいや
これはもはや「イチャイチャ」ですらない。
つーか、「イチャイチャする」で検索かけたらなんでこの画像が出てくるのか、そっちのナゾの方を別問題として掘り下げたいくらいだ( ̄∀ ̄)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ただ、「いちゃつき」という言葉には、
確かに今日よく使われる上記のような――最後の南北朝鮮のハグは別として――「仲睦まじくじゃれ合ってるさま」を指す意味もあるが、実は他にも意味があるようだ。

日本国語大辞典の「いちゃつき」を引くと次のようになっている――

① 男女がむつまじげにふざけ合うこと。いちゃつくこと。
② 言い争い。もめ事。苦情。
③ 問題を起こして渋ること。とどこおること。

(日本国語大辞典より)

①が、今日我々がスムーズにしっくりくる意味の「いちゃつき」だ。
(……まあ、「いちゃつき」を辞書で引いて「いちゃつくこと」っていう解説も、ぶっちゃけどうよ?( ̄∀ ̄)?……て気がするけど……)

その一方で、②であったり③であったりは、この記事の前半、北斗のケンちゃんがさんざん悪さしてる、その行動の意味としてしっくりくる「いちゃつき」。

……どうも、①と②、③との意味の乖離に相当な隔たりがあってしっくりこない(*_*)💦
「言葉」なのだから、同じ言葉にかけ離れた複数の意味があったとしても、それはさして珍しいことではない。

でも、なにかまだしっくりこない、なんとも座りの悪い気分がするので、もう少し粘ってみた。←ワリとしつこい性格^m^💦

すると、「いちゃ」という言葉に、興味深いものを見つけた。
以下は、同じ日本国語大辞典からの引用。

いちゃ
(いちやとも) 若い女の通り名。また、子守、乳母、下女などの通り名として用いられた。

興味深いのは、この後の「補注」の記述。

良家の子女や若嫁などに付き添って何くれとなく面倒をみたり、その過失の尻ぬぐいの役割まで担わされることも多かったらしく、「とがをいちゃが負う」という成句もできた。

――とある。

つまり、「いちゃ」という今でいうメイドさんみたいなひとが、何もできないええトコのお嬢さんやら、まだまだ至らぬルーキー嫁やらのトラブルシューターという役割を担っていたということである。

それはいつしか、「いちゃ」が解決するその手のトラブルシューティングを指す言葉になり、ひいてはその手のトラブルそのものを指す言葉に転じたということか。

件の「いちゃつき」の②や③は、まさにその「いちゃ」だとしっくりくる。
「いちゃ」の例文として挙げられているのは次のとおりで――

②の例文
「海道でいちゃがあると、馬方が困るばかりぢゃ」(歌舞伎・傾城浜真砂)
③の例文
「何の内方の払いにいちゃがあってよいものか」(洒落本・窃潜妻)

おお☆接しやすいぃ~(*´▽`*)←ロバート秋山か(・_・)

そして、この流れで行くなら、
「いちゃ」なるメイドさんが、何にもできないええトコの箱入り娘の我儘わがままにあれこれ振り回されたり、あるいは身の回りのほんの些細なことさえ満足にできずにいるお嬢様に「いちゃ」がいちいち密着して世話を焼くさま――

これって、見る角度を変えたら十分じゅうぶんに、我々が今日こんにち電車の中のバカップルに見出す「イチャイチャ」に見えないこともない^m^

少なくとも、わちゃわちゃしているメイドと箱入り娘を遠目に見る第三者のもやもや感だったりイラつきだったりは、現代の我々が抱く感覚とも共通するのではなかろうか。

そう、ここでようやく「いちゃつき」の①の意味と②、③の意味との乖離が「いちゃ」という人物の役割や行動という共通項によって、整合性を持ってつながったような気がする\(^o^)/🎉

「いちゃ」とは、元来の意味は、「理不尽なことで起こるトラブル」であり、「いちゃもん」とは、そのトラブルを引き起こすような言葉のこと。
また、「いちゃ」の派生的にできた意味として「親しい間柄の人が仲睦まじくふざけ合っているさま」も生まれた――のだと。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

結局「いちゃもん」とは何だったのか?

現在我々が使う日本語の範疇では、
理不尽なことで文句を言うこと」であり、もっと端的に表現するなら

「言いがかり」

だ。

単に言葉の意味だけを調べるだけなら、青い表紙のイカした卓上国語辞典 (*2) を手にとれば、ものの1分でその意味は判明する。

*2:青い表紙のイカした卓上国語辞典:私が愛用している新明解国語辞典第8版 (三省堂)。ただし、第8版には表紙が赤の普通版、私の持ってる青版と同じ大きさで表紙の色が異なる白版、表紙が柿色の革装版、表紙がエンジ色でドット模様の机上版、等、表紙だけとってもバリエーションは実に豊富である。

でも、
その「いちゃもん」という5文字に潜む「なにコレ」感に、ちょっとした違和感だったり謎めいていて興味深いものだったりを嗅ぎとれたなら、身の回りにある国語辞典2つだけでもこうして2時間くらいはヒマつぶしができるのだ(笑)。

私が辿り着いた
理不尽なトラブルや言い争いという『いちゃ』がオリジナルで、そこから現代に我々が使っている『イチャイチャ』に通じる『いちゃ』の意へと派生していった――
という解釈が正しいのかどうかは解らないし、なんだったら間違っていたとしても (*2) それはそれで構わない。
(できることなら、後でもいいからより正しい答えに出逢えたら、もっと楽しくて嬉しいけど(⌒~⌒)♪)

今は、少なくとも自分が納得する答えに辿り着けたことが単純に嬉しい
(*´꒳`*)。

*2:間違っていたとしても:その由来の説明がハッキリしていなかったので割愛したが、「イチャイチャ」の語源として「いちゃ」の派生以外の解釈をしているものも (少なくとも一つは) あったので、私の拙い解釈が誤りである可能性も十分にある。

私は自他ともに認める無知蒙昧な凡愚である。

だから楽しい。

この世の中は、知らないことで溢れているから。

無知だからこそ、新たに知るという楽しさを感じることができるというものだ。

そして、知ろうとする努力さえ惜しまないならある程度は自由に知ることができる、この環境がことさらに嬉しく、なんて幸せでありがたいことかと改めて痛感する(*´▽`*)🎵

日本って、ホント平和だよねえ(・_・)

自分にあとどれくらいこの楽しさを享受できる時間があるのか、体力が残されているのか

それは神ならぬこの身では知る由もないし
さして知りたいとも思わないけどw

だからこそ、一日一日を大切に精一杯生ききるようにしないとばちが当たるなぁ

改めてそう感じる今日この頃でもある。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

今日の〆の一曲は、安田レイで『Tweedia

安田レイは、竹内涼真主演のゾンビがぎょーさん出てくるドラマ
君と世界が終わる日に』の挿入歌『Not the End』が印象的で、
劇中でこの曲を初めて聴いた時
「この子は誰?」と事務所に問い合わせを殺到させ……とまではしなかったものの、とにかく注目してアルバムも買っちゃったアーティストさんだったりする。

『Tweedia』は、そんな安田レイの6thシングル。
基本的に湿気しけた暗い曲を特に好むワタクシても、
おっ?――と惹かれるような、強く明るく元気が出る曲。

何?
今回の記事とのつながりが分からんですと?
そりゃあ、この曲が
アニメ映画『ポケモン・ザ・ムービーXY 光輪の超魔神 フーバ』の主題歌だからですがな^m^

いちゃもんポケモン……

……いや、オヤジギャグかーいっ!
それも、たいして面白おもんないやないかーいっ💢

――そういちゃもんつけられる前に、そろそろ退散するとしよう(・_・)💦


そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が、朝の通勤列車内や帰宅途中の道端で見知らぬカップルがイチャイチャしてるのを見てしまっても、イラッ💢ときてついついイチャモンつけてしまう――なんてことのないような、心とサイフにゆとりを持てる一日でありますよう🌈✨


■ おまけ

今回の画像しりとり列車 (204両目) の前の車両です。タイトル「仁義なき戦い」と下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。
訪問していただいた方の中から抽選で1名様に、我が社からの特派員がお宅にお邪魔し、玄関先で「この矢が何かわかるか?」といちゃもんをつけます( ̄∀ ̄)♪←なんの罰ゲームやねん、それ


こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪