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一発芸              ――画像しりとりはじめました(#55)

(#54)場違い→「い」→一発芸

「右脇、左脇、交互に見てぇ~♪」

「…こ、こんなトコまでわざわざ呼び出してまで伝えたかったことって、それですの?
 ていうか、今どき2700のネタって、さすがに古くありませんこと?」


 とある安息日の朝、天使のおねーさん(*1)は、エリヤという男に呼び止められ、今日の夕方に来てほしい…と、人気ひとけのない荒野に呼び出された。
「あら、いやだ。これって、もしかしたら、告白こくられちゃうのかしら?🎵
 人間の男なんて、アウトオブ眼中ですのにw まぁ、この美貌が罪ということですのね。
 いいでしょう。話だけは聞いてあげるのも神の御慈悲というものですわ」

 そして、指定された刻限にちょっとだけ遅れて舞い降りた、天使のおねーさん。すでにエリヤは先に来ていて待っているようだ。クスッ。殊勝ですことよ。天使は、心持ち優越感をたたえた笑みを口のに浮かべながら、男の背中に呼びかけた。

「お待ちになりましたかしら?」

 天使の問いかけに応えるように振り向いたエリヤは、そのかおに喜色を浮かべるや、次の瞬間片膝をついて視線を地に落とした。

 あらやだ。いきなり求婚プロポーズだなんて、いくらなんでも性急せっかちにすぎませんこと? まぁ、これもこの私の美貌のなせる業…ああ、主よ、罪深きこの私の美貌に甘美な罰をっ!

 とぅく、どぅんどぅんどぅんどぅん、どぅんどぅんどぅどぅるどぅる…

 天使の恍惚をよそに、エリヤは、片膝をつき俯いたままの姿勢で得体のしれない調律リズムを刻み始めた。
 求婚プロポーズ心理的重圧プレッシャーを和らげるために自ら背景音楽BGMを奏でているのかしら? しかし、雰囲気がどーも違う。思てたんのと違う。

あの……
 引き続き異国風の調律リズムを口ずさみ続けるエリヤに天使が話しかけようとした、その時だった。

「右脇、左脇、交互に見てぇ~♪」


エリヤは、立ち上がるや否や、リズミカルに動きながら、むきだしになった自分の脇腹を天使の視界に押しつけ始めたのだ――

*1:天使のおねーさん:厳密に言えば、キリスト教における天使には性別はない。ただ、それではこの妄想話が進まないのでw ここはひとつ、見た目どおりの女性、それも美貌の女性という体で( ̄∀ ̄)。


 天使のおねーさんが言うてるように、今の若い人には、2700のネタはいささか古いかもしれない(^^ゞ

 そもそも「2700」てナニ? ていうか、なんて読むの? そう疑問に思われる方も相当数いらっしゃると推察される。
 なので、ひととおりプロフィールをサラッと。

 2700にせんななひゃく――いや、読み方、まんまかいっ!とか思ってても言わないこと――は、ツネと八十島の二人からなる、吉本興業所属の芸人さんである。
 コントも漫才もるが、リズムネタを組み込んだり、そもそも最後までリズムネタだけのこともあるのが主たる芸風だ。

 今回の「右脇、左脇、交互に見て」のオリジナルネタ「肘のカリスマ」はこんな感じである。


――で、結局、エリヤが一体なにをしたかったのか、見事に勘違いからの肩透かしを食らった天使のおねーさんが、その後どんな対応をとったのかは、定かではない。


 さて、話は唐突に変わるが、「右脇、左脇」というフレーズを聞いてちょっと眉をひそめてしまうファイターズファンがいたとしたら、それはかなりのマニアックだ( ̄∀ ̄)。

 2022年、新庄BIGBOSS体制での北海道日本ハムファイターズ初年度の成績は、大方の予想どおり、ぶっちぎりの最下位街道ひとり旅状態である
( ̄~ ̄)。

 今年に関していえば、そもそも論で一年間通して戦える経験値を持った選手がほとんどいない、というお手上げ状態のペラッペラなチーム構成なので惨憺たるこの現状もある程度やむなし、だ。

 ただ、そんな、現代社会の義理人情なみに薄い選手層へ追い打ちをかけるかのように、どエラいアクシデントが次から次へと襲いかかってきたのは、いささか同情すべき想定外だったかもしれない。
 8月の上半期だけで選手・監督・コーチ・チームスタッフ合わせると40名以上という大量のコロナ離脱も、そのアクシデントの一つ。

 そして、コロナによる離脱以上に手痛い長期離脱だったのが、
5月の大型連休中に起きた近藤健介の右内腹斜筋肉離れ(2度)
つい先日発覚した野村佑希の左腹斜筋肉離れ(1度)である。

 野球というスポーツは、ボールを投げるにしろ、バットを振るにしろ、とにかく体を捩じる、捩じりまくるスポーツと言っていいだろう。
 それだけに、脇腹を構成する主筋肉メインマッスル腹斜筋は最も重要な筋肉といえる。

 普段から捩じりまくっているからこそ傷めやすい💢部位でもあるのだが、とにかくここを痛めてしまったら、野球選手もただのチンパンジー……もとい、一般人である。

 結局、全治8週間の診断を受けた近藤健介は5月の頭から戦線離脱し、復帰したのは6月28日。ほぼ診断どおりの期間、試合数にして42試合を欠場することになってしまった。

 もう一人の野村佑希は、さる8月22日に、全治6週間という診断を受け、実質、今シーズンはもう店じまい、閉店ガラガラである( ̄~ ̄)。

 近藤健介は、言うまでもなく現状ファイターズで一番頼りになるチームの柱であり、野村佑希は、将来のクリンナップトリオの一翼を担うべき主軸の選手だ。

 この二人が相次いで離脱、なかなかそろって大車輪の活躍といけなかったのは

まさに

右脇



左脇

交互にいてぇ~♪(>_<)

――である( ̄∀ ̄)……いうてる場合か💢


 おっと、今宵ももうこんな時間だ。1分間プランクで腹筋を鍛えなければなるまい。←そこは脇腹ちゃうんかい


 そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が、肘も脇も己のセールスポイントも見せながら輝きを放つステキな一日になりますよう✨ (肘や脇はいらんやろ)


■ おまけ

 今回の画像しりとり列車 (55両目) の前の車両です。タイトル「早口言葉」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。嬉しさのあまり「脇のカリスマ」を踊りながら、ご自宅までお礼を申し上げに参ります。


こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪