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居眠り                   ――画像しりとりはじめました(#200)

(#199) 問題 →「い」→居眠り

やっぱり効くぜ眠眠打破

そう思ったのは、飲んだ直後の五分間だけだった……


これはあくまで個人的な実体験からの感想。

私は以前、北の大地の東の果て、夏でも涼しい釧路市に勤務していたことがある。
で、親と妹が住まう生家が札幌のベッドタウンにあったことや、何か月かに1回ペースで訪れる札幌出張や、新札幌等で開催されることが多いカラオケのオフ会等により、最低でも月イチペースでは釧路―札幌間を往復するのがルーティンとなっていた。

ひと口に釧路―札幌間といっても、単純距離で片道約350km、当たり前だが往復すれば約700kmだ。
自家用車での往復700kmの長距離運転は、生家への顔出しや金曜日の出張や週末開催のオフ会等の場合は生家に1泊できるのでまだいいのだが、金曜以外の平日の札幌出張の場合は、朝イチで釧路を出発し、用事が終わればそのまま釧路まで350kmのリターン。
一日での700kmは、回数を重ねそこそこ以上に慣れてもなお、シンドいものである。

これは札幌-釧路間の路程のメインとなる国道274号線。
路程の半ばほどに、日勝峠という冬道はそこそこ神経を使う難所が立ちはだかっている。

そんな時、特に疲労がたまっている復路の運転には、長距離運転中の眠気対策が必須。

次に列記する方法はあくまで個人的な試行錯誤の結果なので、一般的にどのくらい納得感があるかは、はてさてふむー🎵(はてふむー🎵)である。
まぁ、こんな人もいるのねw程度で流してもらえたら幸いかもしれない。

① ドリンク

個人的に札幌―釧路間ドライブでよく飲んでいたものをいくつか。

まずは、画像ネタでも触れている常盤薬品工業の眠眠打破
容量50ml中、カフェイン含有量は120mg。ざっとレギュラーコーヒー2杯分といったところ。

めっちゃ濃ゆく淹れたコーヒーっぽい苦みに薬っぽさが混ざったような飲み口が特徴的で、人によってはいささか飲みづらいかもしれない。
(とりあえずワタクシは苦手💦)
眠気覚ましの効能は、即効性というよりは飲んだ後しばらくしてから胃袋の奥からどおおんと突き上げる感じ。

それなりに強力だが、さすがにこれ1本で350kmを踏破するだけの目向け覚ましにはならない。
もちろん、画像ネタにあるような5分で切れる(笑)……なんてことはさすがにないが、それでも胃の奥から効いてくるような感じの持続力はせいぜい30分~1時間くらいだった気がする。

なお、このシリーズには、よりパワフリャになった強強打破というものもある。私は試したことがないのだが、成分表示を見るとカフェイン含有量は150mgと多く、恐らく苦みもさらに強いことだろう( ̄∀ ̄)。

眠眠打破と強強打破

次に、ハウスウェルネスフーズのメガシャキ
容量100ml中、カフェイン含有量は100mg。
眠眠打破とは対照的に飲み口は柑橘系の爽やかさが前面に出ている。あと、口に含んだときに感じるパチパチッとした強い刺激は、単なる炭酸だけでなしに、「弾けるキャンディー、ドンパッチ」(古っw) 的なものを彷彿とさせる。ここらへんは原材料名の中に含まれるショウガ、トウガラシ、サンショウといった香辛料抽出物のなせる業なのだろう。

こちらは飲んだ後少ししてからじわじわ効いてくる眠眠打破とは対照的に、最初の飲み口のインパクトで勝負する即効性がウリだ。
ただ、初動のインパクトが大きい分、持続性は乏しく、それこそ

「効くぅ~~(≧▽≦)」

となるのは、まさに最初の五分(*1)……といった感じでもある。
なお、こちらも眠眠打破同様、ギガシャキというパワフリャバージョンが存在する。

メガシャキ

*1:まさに最初の五分:だったら、冒頭画像ネタのキャプションも
「やっぱり効くぜメガシャキ」にすればいいだろ的なご指摘があろうかと思われるが、どうしても
「やっぱり効くぜ眠眠打破」という語感の良さと字面の強さを優先してしまった(^^ゞ
常盤薬品工業の関係者各位におかれましては、この場をお借りして浅くお詫び申し上げますm(__)m

最後に、大正製薬のリポビタンD
容量100ml中、カフェイン含有量は申し訳程度 (おいっ) の50mg。
……まあ、そもそも眠気対策を主眼としたドリンクぢゃないからして^m^

こちらはむしろ、眠気対策というよりは疲労回復を主眼にちょくちょく服用していたことがある。
長距離ドライブ中の眠気の原因のひとつは疲労なのだから、原因の大本を回復させることも大事という発想の転換(o^-')b♪

そして、何よりのメリットは、価格がリーズナブルだという点。
眠眠打破が50ml、324
メガシャキが100ml、260(*2)
――に対して、リポDは……100ml、✨180円✨

そう、コスパが良いのだ( ̄∀ ̄)♪
そんなわけで、個人的には片道100km程度の中距離ドライブなら、このリポビタンDか、あるいはヤクルトのタフマンとかで済ませることも多かった。

鷲のマークの大正の……リポビタンDっ!

*2:260円:今回、改めてそれぞれの製品を調べるにあたり、メガシャキについては製造元のホームページに単価の記載がなかったため、便宜上、我が家から歩いて3分のセブンイレブンで販売されているメガシャキの価格を参考価格として表示してあります。ご了承くださいm(__)m

② ガム

ガムを噛む――「咀嚼」という行為も、眠気を緩和するのに有効である。
特にガムは、噛んでいる時間をある程度長くキープできるので、なんだかんだでそれなりに効果的な眠気対策になっていたのではなかろか。
ただし、こちらもドリンク同様、これだけで居眠り運転を100%防げるかというと、それは断じて否、なのだが。

なお、どうせ噛むなら、ロッテのBLACKBLACKブラックブラックのようにカフェインを含むものを噛んだ方がより効果的だと思う。
(個人的には、味があまりスキぢゃなかったのでめったに噛まなかったけどw)

また、運転中は手を離せるのは完全に停車している時か、信号等で一時停車している時だけなので、包み紙を外す板ガムタイプよりは、ボトルタイプのものをオススメしたい(o^-')b♪

ボトルタイプだと、取り出しやすいし
コスパも多少良い

③ 軽食

札幌―釧路間ドライブでは、国道のスタート地点にあるコンビニでドリンク類やガム等、眠気対策グッズを購入していくのが常だった。
私の場合、復路スタートとなる国道274号線入口のローソンでお買い物することが多かったのだが、
会計時には「レジ横の魔物」からあげクン

「オイラ美味しいよぅ、買ってくれよぅ」

――そんな風に私を誘惑する。
そして私はほぼ100%その誘惑に負ける( ゚Д゚)💦💦

もっとも、ガムの咀嚼が眠気予防に効くなら、こちらも有効だろう。
最初はそう思っていた。

駄菓子菓子だがしかしッ!

確かに、咀嚼自体は眠気の緩和に有効だ。
ただ、深川門前仲町名物「其角きかくせんべい(*3)」でも口にしてるのならまだしも、柔らかジューシーがウリのからあげクンで得られる咀嚼効果なんて、そりゃあってないようなものだ。

*3:其角きかくせんべい:東京都江東区、深川不動尊のある参道に店を構える老舗せんべい屋「其角せんべい」は、堅焼がウリであり、「日本一堅いげんこつ」や「日本一堅いせんべい・極堅深川」などが有名。
私はまだ食べたことがないが、お土産でもらった極堅深川を噛んで差し歯がもげた同僚を一人知っている^m^💦。

むしろ、からあげクンで満たされた小腹が次に求めるのは、食した揚げ鶏を消化すべく体内の副交感神経系をスイッチオンすることだ。

つまり、からあげクンを食べれば食べるほど、運転ドライブの緊張感は消化に伴う眠気リラックスに意識の座を奪われてゆく……

こんなん、逆効果以外の何物でもないっっ!

――とまあ、長距離運転時の軽食は、時として油断ならない危険因子になることを実体験として学んだ。
眠気対策の反面教師として活用していただけたら幸いなのだ^m^💦

④ 車内カラオケ

私は自他ともに認めるヘタクソではあるが、にも関わらず歌うことが大好きという近所迷惑ジャイアンみたいなタイプの人間だったりする。
そんな輩なので、誰にも迷惑をかけることなく歌い放題できるヒトカラも好きだし、同じ理由で、車内でかけている音楽に合わせ絶唱しまくるのも大好きだ。

そして、なんだかんだで、長距離運転時の眠気対策は、この
走るカラオケボックス状態
が一番有効だと感じた。
ま、そりゃそうだ。
さすがに絶唱しながら眠るなんて器用なことはできないからねー( ̄∀ ̄)♪

そんなわけで、私の往復700kmドライブの眠気対策のテンプレは、

スタート時にドリンク類で戦闘開始のスイッチを入れ
あとはゴールまで車内ヒトカラノンストップ大絶唱。
そして、その合間合間にノドの疲労対策と眠気対策を兼ねて、適宜、ガムや清涼飲料水の補給――

試行錯誤を1年くらい経た後は、ほぼ、このパターン一択だった気がする。

ただ、この作戦には、ひとつ大きな落とし穴、というか、車内カラオケ作戦が諸刃の剣であるということにも触れておかねばなるまい。

確かに、誰に遠慮することなく車内で絶唱することは、眠気を寄せつけないこと雪山遭難時のロッジの如しである。

ただし。
全力で歌いまくるということは、眠気を霧散させる一方で、当たり前だが疲労も蓄積させる。
通信カラオケDAMで1曲歌い終わった後に「消費カロリー○○kcal」と表示されるように、歌うこと自体でも体力は消費するのだ。
一曲一曲は微々たるものでも、それが積み重なっていけば決して馬鹿にはならない。それが片道350kmの長距離となればなおのこと。

そして、この「車内カラオケ作戦」の落とし穴にハマって、危うく命を落としそうになったこともあったりする(^^ゞ💦💦

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

その日は札幌の会議に出席するための日帰り出張(*4)で、午前10時の開始時間に間に合わせるべく釧路を発ったのは朝4時すぎだった。

*4:日帰り出張:公務員の旅行命令は「最も経済的な通常経路と方法」を使用すると定められていて、基本的にJRを使用する旅程で計算され、何か特別な理由がない限り自家用車の使用は認められていない。「釧路―札幌」の旅程だと始発の特急を使っても会議には間に合わないので、「1泊2日」の旅程で計算されるが、仕事がたてこんでたりすると前泊してる余裕なっしんぐで、往々にして当日朝早く自家用車で向かう、というのは当時よくあることだった。

まだうっすら暗い早朝のドライブは、時折長距離トラックとすれ違うくらいのガラガラ状態で実に走りやすい。
片目運転の私としては幾分気が楽で助かるというものだ。

そんなリラックスムードの中、対向車もなければ歩道を歩く人もいない一本道の国道を車内カラオケ全開 (笑) で流していると、
ふと、はるか前方のセンターライン付近に何かが落ちているのが見えた。

最初は何かが入ったずだ袋か小さなリュックサックのように思えた。
が、近づくにつれ、それが不幸にして恐らく車に轢かれてしまったのだろうネコの遺体であることが判明する。

危うく私もそのネコを轢きそうになったのだが、このまま放置しておけばさらに何度も轢かれてしまうんじゃないか――
そう思うといたたまれなくなり、私は車を路肩に停めてとりあえずこの可哀そうなネコを道路の真ん中から移すことにした。

まだ早朝で車も全然走っていない時間帯だったので、ネコを移動させること自体は簡単だった。
が、問題はその後。
歩道からさらに左手奥にはちょっとした草むらのような場所が広がっていたので、パッと見ではそれと分からないように隠すことはできたのだが、草むらの中で横たわる不幸なネコを見下ろしながら思った。

(フツー、ここまでやったらせめて簡単なお墓くらい作るよなー)

駄菓子菓子だがしかしっ!(本日2度目)

私が普段からちょくちょく死体を埋め慣れているような連続殺人鬼か徳川埋蔵金にロマンを感じてやまない穴掘りマニアとかだったのならよかったのだが (いや、全然良くない💦) 、単なる一般ピーポーでズボラですらあるワタクシ、そうそう都合よく車にスコップなんか積んでいない(*5)
あるいは、素手で草むらの土を掘り起こし、ネコを安置できるほどの穴を手早く掘れるようなモグラの化身でもない。

こんなヤーツ。モグラングていうんやで

*5:スコップなんか積んでいない:私は合計すると北海道の4管内で勤務したが、実は釧路以外の地域ではトランクにスコップを積んでいた。ていうか、北海道では必須アイテムですらある。
ただ、釧路は冬場の平均気温は氷点下とごっつ寒いのだが、「釧路晴れ」という言葉があるくらい晴れの日が多く、雪はほとんど降らない。そのため、赴任して2年目くらいからスコップはトランクから物置へと「転勤」したのだ。この時は、そのことが完全に裏目に出た。

持ち合わせているアイテムで使えそうなものを思い起こしてみたが、使えそうなものといえばせいぜい緊急時に車内から窓を割って脱出するために備え付けられている小ぶりなハンマーくらいだ。
ハンマーか――

ものは試しでとりあえずやってみることにした。
この車を買って初めて使うことになった突端が鋭利なハンマーは、草を根こそぎ刈ることは比較的容易にできた。
が、土の部分を露わにしたところで、そこから先、意外と固い粘土質の土を深く掘り進むのはなかなかに骨だ。どちらかというと、掘るというよりは広く浅く土を耕してる風情ですらある。

こうして10分ほどかけてトライしてみたのだが……。
お墓にすべきスペース自体はどうにか確保できたが、深さはせいぜい5cmあるかないか。これではとてもじゃないがネコを埋めることはできないし、むしろ周りの草を刈り取ってしまった分、歩道から丸見えで逆に目立ちまくりだ。

――いかん。
もしかしてワシ、今モーレツにドツボってる?(゜o゜)?💦
汗を拭きつつポッケのスマホに目をやると時刻はもうすぐ5時。
そろそろ朝の散歩か何かで人がやってきても全然おかしくない時間だ。

――マズい。
これって、客観的に見れば、オイラが動物虐待の猟奇サイコパスかなにかに見える……ってヤーツぢゃね?( ̄o ̄)💦
「すみませーん、ちょっと手を貸してもらえませんか?」
――なんて助けを求めても、そのまま警察に通報されちゃう流れぢゃね?

さらに、ふと大事なことを思い出した。
そもそもこの早朝ドライブの目的は何だ?札幌出張の往路だ。
札幌市内に入ってからの朝の混雑ぶりを考慮に入れて多少の余裕をもっての4時スタートではあるが、さすがに1時間も2時間も道草を食えるほどの余裕なぞない。

このままでは、最悪、出張の復命書に
「ちょっとしたボランティアに手を取られ会議には間に合いませんでした。てへぺろ😋」
――なんて書いては上司にこってりと油を絞られる羽目になるぞ。道草に油、あとは手早く炒めるだけでぺんぺん草の油炒めの完成だ。
?意味ワカラン?(゜o゜)
……なんかもう冷静な判断力を失いつつある。

ぐぬぬぬ……。
是非に及ばず(*5)、か……。

*5:是非に及ばず:戦国武将・織田信長が本能寺の変が起きた際に漏らしたとされる有名なセリフ。ざっくりと言えば「議論の余地もないね」「しょうがないよねー」といった意味だが、中途半端にかされてしまうネコにしてみれば、
いやいや及ぶだろ。てか及べ!
――と文句の一つも言いたくなるところだろう( ̄∀ ̄)

私は、やむなく哀れなネコをむき出しの土の上に横たえ、その上から刈り取った草で隠すようにして少しでも目立たないよう試みてみた。
到底、お墓などとは呼べないお粗末な代物。
すまん、タマジロー (仮名) よ。

路肩に寄せていた車に戻りドアを開ける前に、今一度振り返ってみる。
それと分かって見ているせいか、やはりどことなく周囲からは浮いていて、人目から十分に避けられているかと言えば、正直ビミョーだ……。

「あきらめたらそこで試合終了ですよ」

『SLUM DUNK』なんて読んだことないのに、頭の片隅で安西先生の声が聞こえる。
やっぱ、もうちょい粘って、も少しマシなお墓に……

その一方で、燃え盛る炎をバックに織田信長が甲高い声で叫んでいる。

「是非に及ばーず!!」

どっちが天使でどっちが悪魔なのかよく分からん葛藤を戦わせた末、後ろ髪引かれる思いを抱えながら――私は札幌へと車を走らせた。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

幸いにして会議には遅れることなく出席することができたが、正直、会議の内容なんてまるで頭に入らなかった。

通常だと、せっかくの札幌だから――と、会議終わりに市内のカラオケボックスで4、5時間歌ってから帰宅の途に就くのだが、さすがにこの日はそんな気分になれず、まっすぐに帰釧することに決定。

出張帰りに時間をつぶす理由の一つは、会議終わりの時間帯だと、札幌市内はまだまだ車の量が多く、運悪く帰宅ラッシュに巻き込まれたりなんかした日にはもう目も当てられないので、それを避けるためでもある。

4、5時間ヒマつぶししてから出発すると、当然帰宅する時間も真夜中になってしまうのだが、札幌市内から近郊にかけての渋滞にハマるストレスに比べたら、帰宅が深夜になることの方がはるかにマシというものなのだ。

果たして、この日の帰路はスタートから札幌市内の帰宅ラッシュに思いっきり巻き込まれ、こってりめのストレスを抱えてのドライブとなってしまった。

札幌近郊を抜け、最悪の渋滞から脱した後も、いつも帰路にしている遅めの時間帯に比べると車の量はかなり多く、ようやくストレスフリーでスムーズな流れでの運転になったのは、道程のほぼ半ば、日勝峠を越えたあたりからだ。

日帰りでの往復700kmはやはりなかなかにハードで、のっけから渋滞に巻き込まれたストレスも加わり、疲労度はかなり蓄積されていた。

それでも、いつもの眠気対策――車内カラオケ絶唱&時折ガム&ドリンク――によって、この日もつつがなくドライブの終盤に突入している。

ちなみに、私の車内カラオケの音源は、6枚チェンジャー付きのMDコンポを使用していた。
愛車に備え付けのCDプレイヤーでは、せいぜい1時間にも満たない1枚のCDを長距離ドライブの間中何度も何度も繰り返すことになってしまう。
どんなにお気に入りのアルバムだとしても、4周も5周もとなればさすがに飽きるというものだ^m^

そんなわけで、長距離ドライブ対策の一環として私が唯一愛車にお金をかけてカスタムしたのが、6枚チェンジャー付きのMDコンポだった。これなら1枚約80分×6枚=480分 (8時間) は、カブることなく自分のお気に入り曲を歌えることになる。

なお、MDに好きな曲を録音していくと、よほどうまく選曲しない限りどうしても最後に1曲に満たない半端な時間が余ってしまう。
そういう中途半端な時間は、映画のサントラ等の短いBGM等を入れて調整するわけだが、この時はそこが思わぬ落とし穴になったのだ――

当たり前の話だが、歌詞が入っていないインストゥルメンタルを絶唱するのは至難の業だ。てか、ムリだ。
つまり、次のMDに替わる長くてもせいぜい2、3分といったインストのお時間は、いったん絶唱ストップとならざるを得ない。

いつもなら、とるに足らない2分だったはず。

だが、この日のドライブは、あまりにも悪条件が重なりすぎていた。

往路の疲労も加わる日帰りの長距離運転、
帰路のスタート直後から渋滞というストレス、
運転も終盤、車量も少なくなった快適さという安心感、

――そして、睡魔はその沈黙の2分間を見逃してはくれなかった。
私は、ついうっかりと睡魔の手に落ちてしまったのだ。

ギニャーーーーッ!!!


突然、頭の中で鳴り響いた獣の叫び声で不意に意識が覚醒した。
と、眼前に広がる道路は急角度で左へドッグレッグしているではないか。
そして、真っすぐ前を見据えた視線の先に広がっているのは漆黒の闇に包まれた海だ。

おわわわわわ( ゚Д゚)!!!

私は大慌てでハンドルを切ってブレーキをベタ踏みした。
すんでのところで、闇夜の海へ『DIVE TO BLUE』(by L'Arc~en~Ciel) するのを免れ、車は斜めになった状態でどうにか止まることができた。←いや、by L'Arc~en~Cielバーイ ラルクアンシエルとか言うとる場合ではない(・_・)

急停止した車の中でハンドルにがっつり突っ伏すと、にわかに噴き出した冷や汗で体中ぐっしょりとなるのを感じる。

あぶなかった……

ぶっちゃけ、慢心していたのだと思う。
これまでの間、長距離運転を何度も何度も繰り返しているうちに、自分なら慣れているから大丈夫、そう過信していたのだ。
今まで大丈夫だったのは偶々たまたまだ。
運が良かっただけにすぎない。

生まれて初めての居眠り運転。
もし、頭の中に突然響いたあの声がなかったら、今頃は……

――声?

そこで、ハッと思い出した。
そうか。

新鮮な空気が吸いたくなって車外に出てみた。
汗を冷やすような夜気が心地いい。
私は、なんとなくそっちだろうと思う方向に向け、深く頭を下げた。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

あれは、タマジロー (仮名) が助けてくれたのだろうか――

今でも時折あの時のことを思い出す。

でも、冷静に考えてみれば、こういうこともあり得るよなぁ――

(ФωФ)タマジロー おっ!!コイツ、弔い半ばで中途半端にオイラをかしてバックレよった、あの薄情モンや!!

何してくれてんねん!!ワレ!責任とれやギニャーーーーーッ!!

……って抗議の叫び声だったかもしんないよなぁ……(・_・)💦💦

私としては前者であってほしいと希望的観測に身を委ねるばかりだが、こればっかりは本人に確認とらんと、真相は藪の中……だ。
あとは、今晩寝入った後の枕元にでもご足労願うしかあるまい。

……まぁ、実際に枕元に来られると、いささか度肝抜かれてお話どころぢゃなくなる可能性も高いけど……( ̄o ̄)💦

だ・れ・が、タマジローやねんっ!💢

さて、今宵もまたダラダラと長くなってしまった(^^ゞ💦💦

最後になるが、
長距離運転時の最良の眠気対策は――

眠気を感じたら10分でいいから仮眠をとること

これに尽きると思う。(これまで唱えてきた4つの対策はどした?(・_・)?)

どうか、どなたさまも安全運転でよいお年を (いや、えーって)


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

今宵の〆の一曲は、ゴールデンボンバーで『眠たくて

2009年にリリースされたゴールデンボンバーの出世曲『女々しくて』の替え歌ver.的な位置づけの曲で、サビの部分がハウス食品の『メガシャキ』のCMに使用されている。

ただ、歌詞だけを変えた「替え歌」にしてしまうとJASRACによる楽曲の著作権使用料が発生してまうため、Aメロ、Bメロが異なるものにしてそれを回避(笑)、晴れてCMタイアップ曲として採用された、という大人の事情が詰まった一曲でもある。

なお、曲を手掛けている鬼龍院翔は、この曲アレンジを30分で作り上げたらしい
(うーん、このやっつけ感^m^)

個人的には、楽曲としてはやっぱフツーに『女々しくて』の方が好きやわ♪
(ただ、サビの🎵メガシャキぃぃ~~~🎵の部分は勢いガシガシでこっちの方が好きだけどw→だから、カラオケで歌う時は、ちょくちょく『女々しくて』でも🎵メガシャキぃぃ~~~🎵で歌ってたりする( ̄∀ ̄)♪)


そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が
注意一秒怪我一生☆眠気が来たら無理せず休息をとる勇気
――そんな余裕に満ちたステキな一日になりますよう✨


■ おまけ

今回の画像しりとり列車 (200両目) の前の車両です。タイトル「問題」と下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。


こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪