命の期限

ねぇ お兄ちゃん
何で泣いてるの?
早く遊ぼうよ

ねぇ、お母さん
こっち見てよ
ご飯ちょうだい?

ねぇ、お父さん
どこに居るの?
早くお外行こう?

なんで なんで
置いてっちゃうの?
僕も一緒に行くんじゃないの?
車に乗せてよ

お兄ちゃん、お母さん、お父さん
此処は冷たくて
とっても寒いよ

僕より先に居たコは
いつの間にか
居なくなっちゃった
家族が迎えに来てくれたのかな?

イイコスルヨ
ナカナイヨ

ある日 
此処に来てから
ご飯をくれるおじさんが

泣きそうな顔して 頭を撫でてくれた
どうしたの?って聞いたけど
おじさんは ずっと泣きそうだった

それから
おじさんに連れられて
別のお部屋に移動した 

会ったことのないコが居て

おじさんは部屋から出ていった

少しして
何だか苦しくなってきて
だんだん眠たくなってきた

お兄ちゃん、お母さん、お父さん
僕は此処に居るよ
はやく はやく 迎えにきてよ

またボールで遊ぼうよ
また美味しいご飯頂戴よ
またお散歩連れて行ってよ

『‥‥ワン。』

切なく家族を呼ぶ声が
静かに静かに
暗く冷たいハコの中に
消え去った

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更新頑張ります(`・ω・´)ゞ
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うたおり

詩になるか、短編になるか、 社会に対するただの独白になるか‥‥。 主に恋愛(同性含む)、家族をテーマに出来たらと思います。
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