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グルメアプリのUIを比較してみた

こんにちは、ミャンマーでデザインを勉強中の村上雄太郎です。
今回はじゃらんリデザインではなく、グルメアプリの比較をまとめてみました。

というのも、僕は現在ミャンマーでローカル向けにアプリやサービスを提供している企業でインターンをしているのですが、
弊社サービスの1つにクーポンのサービスがあるので、その参考として日本のクーポン関連のサービスを色々みたところ、「グルメアプリよくみたらおもしろ!」と思ったのでまとめてみました。
(これまでグルメアプリほとんど使ったことなく、クーポン色強めだと思っていました笑)


特に今回はそれぞれのアプリ(食べログ、Retty、ぐるなび)でお店を決定するまでのUIを比較し、どんなターゲットやユースケースを想定しているのか推測していきます。




アプリのファーストビュー



まずはアプリのファーストビューの比較です。


食べログ

タイムライン(口コミ)、検索、現在地、お気に入り、履歴、の機能
・フッターは+アイコン(口コミ投稿)を強調している

→口コミ、検索を大事にしているイメージ


Retty

タイムライン(口コミ)、検索、の機能

→食べログよりも画面における口コミの比率が大きく、機能も口コミと検索の2つに絞られているので、より口コミを重視しているよう


ぐるなび

・検索、ポイント確認、履歴、の機能
・フッターは検索マークを強調している

→ぐるなびポイントをすごく押しているよう


食べログとRettyは共通してファーストビューに口コミを表示しているので、そこは重視しているポイントだと思われます。ただ、Rettyの方が重視してる度合いが大きそうです。
対してぐるなびは、ぐるなびポイントをどーんと表示していたので少し驚きました。

ファーストビューで早くも違いが出てきました。




検索の絞り込み



次は検索の絞り込みの比較です(1度キーワードを入れて検索した後)


食べログ

・価格帯、日にち、の絞り込み

→次の画面にも関わってくるのですが、「日にち」の絞り込みができるので、予約してもらうことを重視しているのイメージ


Retty

営業中、価格帯、の絞り込み

→「営業中」の絞り込みから、今すぐ行きたい場所を探せることを重視しているよう


ぐるなび

・絞り込みなし

→何を食べたいかがある程度決まっているというイメージ


この画面からは、各サービスがどんなターゲットを想定し、UXを設計しているのかを感じ取れると思います。




お店を選ぶページ



次は検索後のお店を選ぶページの比較です。


食べログ

・場所、評価、価格帯、空いている日にち、の表示

→ここでも「日にち」をしっかり表示しているので、ユーザーがいつ行くのか(予約するのか)を重視しているよう


Retty

・場所、価格帯、お気に入り・コメントの数、の表示

→お気に入り・コメント数を表示していることからどのくらい口コミや評価があるのかを重視しているよう


ぐるなび

・場所、価格帯、クーポンやポイント関連店のこだわり、の表示

→クーポンやポイントを表示することで「お得感」をイメージさせているよう


ここでも表示されている情報がちがう箇所がありました。
細かい所だと食べログの評価(5段階評価)よりもRettyの評価(お気に入り・口コミ数)のほうが良いイメージがあるなと思いました。




お店の詳細ページ



最後にお店の詳細ページの比較です。


食べログ

・ネット予約がファーストビューに入っている
・下部(フッター?)の「電話・ネット予約」が強調されている

→やはりここでも『ネット予約』の文字がよく目に入す


 Retty

・口コミ(とその数)が一番最初にきている
・お気に入り(♡)も強調されている
・下部(フッター?)の「電話をする」が強調されている

→ここでも『口コミ』が重視され、お気に入りがしやすい


ぐるなび

・ポイント貯まる/使えるの表示
・お店の詳細が表示
・下部(フッター?)の「電話」が強調されている

→ここでもポイントとお店の情報(こだわり)を重視しているよう




まとめ


以上の結果から僕なりにそれぞれのターゲットをまとめてみると、



食べログ

口コミや検索を基準にお店を探し、ネット上で簡単に予約までしたい人がターゲットになっているのかなと感じます。
使うタイミングとしてはご飯に行く約束をして、数日前からどこに行こうかなーと探し始める感じ。


Retty

主に口コミや評価を基準にお店を探し、すぐお店を決定したい人がターゲットになているのかなと感じます。
使うタイミングとしてはいきなり「ご飯食べに行こうー」となって、どこに行くかパッと決めたいときなイメージ。


ぐるなび

なんとなくここに行きたい(これが食べたい)が決まっているが、よりお得なお店を選びたい人がターゲットになっていると思います。
使うタイミングとしては、〇〇食べたいけどお店のこだわりとかお得感を比較したい時なイメージ。



3つのサービスを比較して感じたことは、同じグルメアプリでもデザインの視点から見てみると、ターゲットが全然ちがうのがはっきりわかるなーということです。(仮説ですが)
そしてどのサービスもそこを徹底しているな〜という印象でした。


また口コミのタイムライン機能がある食べログとRettyは、SNSのように受動的に情報を得ることができるため、「なんとなく」みることができます。
一方ぐるなびはこういうお店に行きたい!と思った時に能動的に情報を探すことになると思うので、サービスの使用時間を考えると圧倒的に前者のほうが長くなるんじゃないかなーと感じました。



個人的にすごく面白かったので、ぜひサービスを実際つくっている人たちに話を聞いてみたいです。



ミャンマーでも「受動的に情報が得られること」を取り入れるのは面白そうだな〜



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