ありがとうございました。

推しが卒業を発表して約2週間。
推しが卒業してもうすぐ1週間。

あっという間だったし、とても長かった。
ラストライブは突風のような一瞬のことで、吹き抜けた私にはとても強い風で忘れられないけれど、世の中はそんなことなかったかのように日常が回っている。
1月15日に卒業が発表されて、翌日には21日のラストライブの申し込み。そして結果発表。
短いような長いような仕事してたからなんとか日常生活が送れていたと思う。

ライブには、スタンディングで当選。
最後を同じ空間で迎えられたこと、見届けられたことに感謝。

始まる前までは実感が湧かなかったけれど、オープニング映像で杏果のインタビュー(?)が流れてもうダメだった。泣かないようにモニターを見るのに必死だった。オーバーチュアは込み上げてきて杏果の名前をコールするときは泣きそうになって叫べなかった。
コールも今日で最後、今後言うことはなくなるので悔いなく叫びたかったけれど。
Z伝説で始まったライブ、ライブのたびに泣いていた杏果はいなかった。
笑顔で歌っている杏果に涙がとまらなかった。
しおりんの「悲しいことは続かないから」で「本当に?この悲しさはなくなるの?」とさらに泣いてしまった。
ももクロの曲はこういうのが多いので今、ももクロのせいで悲しいのにももクロが忘れさせてくれるの?乗り越えさせてくれるの??と理不尽な怒りを覚えたりもした。
歌の最中はなるべく瞬きをしないように、奥歯を噛んでモニターを見続けていた。
杏果の名前を叫びたいのに、口を開けると、叫んじゃうと、涙が止まらなくなるから叫べない、というジレンマ。
一曲終わるごとに泣いていた。
正直、もう何を歌ったかとかどんな様子だったかとか靄がかかってしまっているのだけれど、ずっとずっと笑顔だった杏果が印象的だった。

ひとつだけ最後だから言っちゃうけど、トロッコで近くを通った時に杏果がこっちを見て笑ってくれた!
勘違いでもいい。そう思い込みたいし、思い込めるくらいには目線は私たちのブロックにきていた。
それくらい最後に思ったってバチは当たらないだろう。
最後に肉眼で表情を確認できたのは幸せだった。

最後の挨拶では、ニュアンスでしか覚えてないけど夏菜子の「辞めるって決めてたから言えなかったけど」「10周年は5人で迎えられると思ってた」で会場中すすり泣いてたし、いろいろな大人からの無茶振りを達成してきた、国立に立ったももクロから、夏菜子ちゃんからの「叶わない夢もあるんだなあ」という言葉がとても重かった。

杏果の「私も10周年はここにいて迎えられると思ってた。でもこれからのためにはこうするしかなかったから」の言葉に目の前が真っ暗になった。
彼女のインタビューのテキスト等を追ってるわけじゃないのでもしかしたらどこかで言及されてるかもしれないけど、「迎えられると思ってた」のがいつかわからないからもしかしたら数年前までだったかもしれないし、辞める直前まで思ってたかもしれない。
だけど「こうするしかなかった」というのがどうしても納得できなかった。

杏果が卒業することは、彼女のやりたいことのために辞めるのなら受け入れようと思った。
それなのに最後に「そうするしかなかったから」辞めるのだと言われてしまうと未練が出てしまう。
ももクロは、杏果も含めて、奇跡の5人なんだよ。
杏果だって、ファンにとってはいなくちゃいけない人なんだよ。
その思いだけは、ファンの気持ちまでは、否定しないで欲しい。

ステージを去る杏果はとても良い笑顔で、終わりはあっけなかった。
その瞬間、私の大好きな「ももいろクローバーZの有安杏果」はいなくなったのだ。

松崎しげるさんが出てきた時、最後の最後まで私はこれが大きなドッキリであれ、と祈っていた。

4人で東京ドーム。とてもすごいことだしとてもおめでたい。
なのに私はまだ「なぜいないんだろう…」と素直に全力で「おめでとう」とは思えなかった。
4人のドームが見たいと思うと同時に私は緑以外のペンライトも、杏果以外の名前も叫べないと思うから、そんな気持ちのままで行っては4人に失礼だよな。と二の足を踏んでいる。

4人の写真を見るたびにやっぱりまだ物寂しい。

この記事を最後に、しばらくももクロから距離を置こうと思う。
4人がどうこうというわけではないけれど、私の中では「杏果がいるから箱推し」と杏果の比重がこの5年ほどでとても大きくなっていたから。
杏果の言葉も消化できてないけれど今後意味を聞くことは一生ないだろうから考えないようにする。そのための、距離。

大好きだった女の子。今も思い出したら涙が止まらないけれど、きっと引きずることは彼女は望まないだろうから。
ばいばい。さよなら。お元気で。









空の大好きなあなたへ。
新しい青空へ。
って空に帰っちゃうわけじゃないよね…。。

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