令和の時代でも変わらずに
平成だから令和だからということに関係なく、日常は過ぎ去っていくでしょう。ちょっとしたお祝いムードに気持ちが華やいで、私自身はこれまでと同じように淡々と積み重ねていくだけ。
令和という区切りをきっかけに心に踏ん切りをつけるもよし、何かを始めるもよし。去っていく平成は、年表に残り、過去の記録として足跡を残します。
続けられるというのは一つの才能らしく、本当にできないことは辞めてしまうんだそうです。
私が仕事で悩んでいた時、知人が自分も同じように悩んでいたと話してくれました。
歯科衛生士をしていた彼女は、自分が就きたい仕事だったわけではなく、ただ採用されたから仕事を始めたにすぎませんでした。このまま続けるかどうか迷ったらしく、悩んでいた時に同じ職場の人に言われたそうです。
歯科衛生士のお仕事は、人のお口の中をみます。歯垢や汚れをとったり、歯科医の補助をしたり、それがダメな人は1日ともたず半日で職場を去ってしまうこともあるそうです。だから、続くというだけでスゴイことなのだと。
彼女にやめてほしくないという、職場の方の気持ちもあったのでしょうが、確かにそうかもしれません。
やりがいを求め、キラキラとしたものを追い求めていると、わからなくなってしまうこともあるかもしれません。この仕事をしていることで、自分はお金をもらえる。パンのための仕事かもしれないけれど、自分が楽になるのであれば向いてることや本当にやりたいことに近い。
最近、香山リカさんの著書を図書室で見つけて読むようになりました。自分が本当にやりたいことは、身近にあることが多いのだそうです。
人間は放っておいても、自然に心のアンテナを使って「やりたいこと」に近づいていけるものだそう。
自分が年齢を重ねたせいかもしれませんが、香山さんの考え方に近いなと読んでいて感じました。
結婚や独身、子供のいない自分、離婚してしまった自分、ぱっとしない自分。青く見える隣の芝生。
今やっていることが、悪くないと思えるなら続けてみるのも良いかもしれません。
香山リカ『40歳からの心理学』
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