【詩】おきあがらないときは

おきあがりこぼしってエライ

倒れたらちゃんと自分で起き上がる

指でつつくとぽんっと後ろに倒れて

ぐんっと勢いよく起き上がる

つつく

つつく

起き上がる

つつく

つつく

起き上がる

どうして起き上がるかはともかく

自分だったらずっと倒れていたいかも

今度はつつかないで手のひらで押さえつける

もう決して起き上がらないように

なのに手をはなすとぽーんっと起き上がる

顔を近づけていたからおでこに思い切りよくあたった

おでこに手をあててさする

どんなもんだいと得意そうにゆれるおきあがりこぼし

人差し指でそっとなでる

元気に起き上がる君が

もしも倒れて起き上がれなくなったら

私がそっと立たせてあげよう

もう一度ぽーんっと人差し指ではじいた

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