鯉がもがく
水草の間で金色の鯉がもがいていました。
ウォーキングで公園の池の横を通ると、ちゃぷんちゃぷんと音がしました。きっと鯉かカモだろうと思って、池の方へ視線を向けますが姿かたちがありません。
あれ?聞き間違え?
そう思いましたが、やっぱりちゃぽんちゃぽんと、水面から顔を出した緑の草が揺れています。どうやら水草の合間を泳いでいるらしい。
じっと眺めておりますと、金色の姿がちらちらっと見えます。朝といえどもすでに暑く私は汗をかいていました。
水草の合間をもがくようにして泳ぐ姿を見て、一瞬、水草にはさまって泳げなくなってるのかと思いました。鯉の体が水面に浮かび上がり、朝の陽ざしに照らされます。きらきら光ってキレイではありますが、このままではマズいのではないかと思いました。重たそうに体を揺らして草の合間を泳ぐ鯉にがんばれと念じます。
鯉が動けなくなったらどうしよう。
水面に半分ほど出ている鯉の体を気にしていましたが、何とか泳いで水草の中からでていきました。
ゆうゆうと泳ぐ鯉を見てほっとひと安心。
水草の間で動けなくなっている鯉を助けるのは、ちょっと無理だろうと思っていたので自力で出てきてくれて良かったです。
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