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年末の干し柿

私は干し柿が大好きです。見た目地味、感触がぶよっとしているように思う。食べたことがないという理由で、祖母の家で出された干し柿を食べませんでした。そうしたら、一つ年上のイトコが美味しいよと言うので、思い切って口の中に。

素朴な甘みが口の中に広がって、いっぺんで好きになってしまいました。干し柿の中に入っている種を数え、多ければ多いほど、その年は運が良いというような話を聞きました。

種を吐き出すのは面倒くさいけれど、占いのようで嬉しくなり、種が多ければ多いほど喜んでいました。

お正月のために購入したはずの干し柿が、年内に私のお腹におさまっていきます。お正月に食べる干し柿は、ちゃんと別に置いてあり、さすがに全部食べる気はありません。ですが、少しでも長く干し柿の美味しさを楽しみたいので、一気に食べたくなるのをこらえて、今年の干し柿を楽しんでいます。

見た目が良くないために敬遠するのはもったいない。一度美味しいとわかれば、またたく間にお皿の中からなくなるようになります。

大人になってからわかる味もありますね。

そして、子供の頃に喜んでいた味から遠のいて、いつのまにか卒業している味もあります。

干し柿はずっとお気に入りだろうな。

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