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連弾の練習もドローイングで。

リトルコンサートの前

8月に子どもたちのコンサートがあります。
仕上げの出来だけにこだわらないこと。
いつもレッスンの中で自分に言い聞かせていること。

みんな驚きの集中力ですが、中には、まだ途中で迷子になってしまったり、そもそも人前で演奏するってことにピンときてない子もいたり、で波乱万丈な毎日です。

6月までで譜読みが終わらなかった子は引きずらないように、曲を短くしました。なんでなら、結果だけが大事じゃないからです。
6月までにとにかく弾けるようになった曲を、7月は愛でる月として、とにかく自分の曲で遊ぼう!楽しもうじゃないか!と。
それで、やってるうちにその曲のいいところをどんどん引き出して、成熟させていくのが7月の課題です。だから譜読み出来なかったところはカットで、いい。
小さくまとめて、大きく楽しむ。

先週不安げに弾いていた女の子にはutena drawingで曲を描く遊びをしました。
今日は教室に入ってきたときからニンマリしていて、
そして、一緒に踊りました。

「ここ、いつも間違うから気をつけて」

などというのは、本人が流れを掴んでないのに酷です。
(自分の意思で選んだ曲の子なんかにはがっつり要求しますが・・・)
一緒に踊りながら、いつも迷うところでくるりんと回る動作を入れる。

そう、そこは場面転換のところだからね。

もちろん、その後弾いたときには、迷っていたことを忘れるくらい難なくクリア。

譜読みしてる間、私もしんどかったけど、今は最高に楽しい時期。

連弾の練習

ドローイングにしよか、というと驚喜する女の子たちの連弾にもドローイング。

拍子をとるタイミングをあわせるというミッション。

始めると、やめない・・・(=^^=)いつ弾くのよ。

そして演奏しながら、相手の音をよく聞くように促すと、タイミングがあってくると同時に、自分の音の余白に相手のおとが入ってくるのも聞こえてくるようになったみたいで、のびのびしてきました。
上の写真はその時ドローイングしたもの。

ここでも、何も整ってない子達をピアノの前に座らせて
「ちゃんとあわせなさい」は言わない。
軍隊じゃないんだからさ。
描いてるとき、タイミングことをアドバイスしたりするだけ。
まさに、だからこそ音楽だと思いませんか?
「ちゃんとあわせなさい」はわかってる子にいってはじめて役に立つことばだ。
でも、「もっとよくきいてごらんよ」というほうがうんといいかな。

もっとよくきいてごらんよ、
あって来るとどんな感じがする?

なんてのがいいな。

子どもに音楽を教える、というより、子どもと音楽で遊ぶ。

でも、私もこの仕事を始めた頃は、もっと真面目に考えてたな。結局それが枠を作ってた。

今日はここまで。

愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!