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(翻訳)初校版 A.チェーホフ「桜の園」四幕の喜劇

注:各幕のものをまとめたもので内容は同一です。まとめ買いだと300円お得です。上演で利用の際は別途ご連絡ください。

4幕の喜劇
登場人物
ラネーフスカヤ(リュボーフィ・アンドレーヴナ) 領主
アーニャ ラネーフスカヤの娘、17歳
ワーリャ ラネーフスカヤの養女、24歳
ガーエフ(レオニード・アンドレーヴィチ)ラネーフスカヤの兄
ロパーヒン(エルモライ・アレクセーイチ)商人
トロフィーモフ(ピョートル・セルゲーイチ)学生
シメオーノフ=ピーシチク(ボリス・ボリソーヴィチ)地主
シャルロッタ(イワーノヴナ) 家庭教師
エピホードフ(セミョーン・パンテレーヴィチ)管理人
ドゥニャーシャ メイド
フィールス 従者、87歳
ヤーシャ 若い従者
通りすがり
駅長
郵便局長
客人たち

第1幕

舞台はラネーフスカヤの領地

いまでも子供部屋と呼ばれている部屋。扉の一つはアーニャの部屋へ通じている。日の出が近く、明るくなってくる。既に5月、桜の花が咲いているものの、庭は寒く、明け方で部屋の窓は閉め切られている。

明かりを持ったドゥニャーシャと本を手に持ったロパーヒンが入場。

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