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仕事算の誤謬

ある仕事を、Aさんが一人でやると10日、Bさんが一人でやると15日かかります。
AさんとBさんが一緒にやったら、何日で終わるでしょうか?

という問題。

小学校高学年の算数で解ける問題で、解答の一例としては

全体の仕事量を30と仮定する。
30の仕事を終えるのに、Aは10日かかるので1日あたりの仕事量は3、Bは15日かかるので2ということが分かる。
二人でやる場合、1日あたりの仕事量は3+2=5なので、30の仕事は30÷5=6日で終わる。

というものになります。
が、この答え、算数としては正解でも、現実問題としてとらえた場合、一概にそうとは言えません。

仕事算の誤謬

たとえば、AさんとBさんがうまく作業を分担して効率よく進めたら、6日よりも早く終わる可能性があります。
たとえば、AさんとBさんが「自分がサボってもあいつがやるだろ」ってお互いに手を抜いたなら、何日たっても終わらないなんて事態も起こりえます。

このように、人と人とが協力して仕事を進める場合、単純な足し算で効率を測れないケースは多々あります。

多々あるんですが。

なぜか世の中には「人数を倍にしたらスピードも倍になる」って考えているとしか思えない経営者やマネージャがいっぱいいるようでして。

自戒も込めて、「仕事算の誤謬」と勝手に名付けてみた次第です。

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