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小学校で学んだ「他人のケンカに勝手に参戦するな」の教え

私が小学校で学んだ、最も印象に残っている、そして最も役に立っているかもしれない教訓をご紹介したいと思います。

それは

「他人のケンカに勝手に参戦するな」

です。

小学校の教室で

もう何十年も前のことなので詳細は憶えていないのですが、小学校5年か6年の頃のことでした。

ある時、同じクラスのAさんとBさんが言い争いになりました。
原因や詳しい経緯は憶えていませんが、とにかく言い争っていたのです。
するとそれを見ていたクラスメイトが

「Aさん、それは酷いんじゃないか。Bさんがかわいそうだ」
「Bさんの言い分はおかしい。Aさんはそんなこと言っていないぞ」

と次々に参戦し、クラスは大騒ぎに。

そこへ担任の先生が登場します。
正確な年齢は分かりませんが、当時たぶんまだ二十代。
体育会系のサバサバしたお姉さんって感じの先生でした。

先生がAさんとBさんの争いをどう収めたのかは憶えていませんが、そんなに大した問題ではなかったように思います。
当事者同士の争いが収まると、先生はクラスメイトたちに向かって言いました。

先生の言葉

「他人のケンカに首を突っ込むな。勝手に気持ちを代弁するな。おまえたちが首を突っ込んだせいで、かえって大事になったんじゃないか?」

たしかに後半は、AさんBさんはではなく「Aさん派」「Bさん派」としてそれぞれ参戦したクラスメイトの言い争いになっていたように思います。
もしかしたら当事者は置いてけぼりで、本筋とまったく離れたところで争っていたかもしれません。

この争いに、小学生の私が参戦していたかどうかは憶えていません。
が、何十年後まで印象に残っているということは、不用意に参戦した一人だったのではないかと思っています。

いずれにせよ

「他人のケンカに勝手に参戦するな」

という先生の言葉は私の肝に銘じられ、現在に至っているのです。

翻ってネットの世界では

ネット上では毎日のように言い争いが起きていますが、見ているとどうも当事者ではない人が

「○○さんが言っているのはそうじゃない!」

と憤慨して、参戦している様も見受けられます。

かくいう私も、尊敬する人が的外れな批判をされているのを見て

「○○さんが言っているのはそうじゃない!」

と参戦したくなったことがあります。
が、小学校で得た教訓を思い出してぐっと堪えました。
その時はご本人が的外れな批判をさらりと流していらっしゃったのですが、もし私が参戦していたら、要らんところで火事が起きていた可能性もあります。
ありがとう小学校の先生。

友人や知人の味方をしたいという気持ちは大切です。
しかし、勝手に参戦して騒ぎを大きくするのはご本人にとっても迷惑なことになりかねないので、どうか慎重に。

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